林田力 二子玉川ライズ反対運動



二子玉川ライズ強風対策で定点測定


東京都世田谷区玉川の二子玉川ライズのビル風問題について、世田谷区民有志は2012年12月4日、世田谷区役所で堀川雄人・生活拠点整備担当部長ら区職員と協議した。世田谷区は住民が以前から求めていた風速の継続的な測定について来年度から着手する意向を示した。これは大きな前進であるが、住民側が以前から繰り返し要求していた内容であり、好意的に評価するよりも「今更」「ようやく」という感が強い。

測定の開始時期でも住民側と世田谷区は平行線となった。世田谷区は来年度の予算で来年度着手の方針とする。これに対して住民側はビル風のデータは南からの春風が吹く3月頃が重要であり、2月または3月からの測定開始を求めた。そうしなければ春風のデータが得られる時期が1年後になってしまうためである。

二子玉川ライズ2期ビルとの関係でも早期の測定開始が望まれる。2期ビルは建設中であり、建設の進行によって風害の悪化も予想される。2月から測定を開始すれば2期ビルによる影響を受ける前の春風のデータを取得できる。行政職員の立場としては予算申請して次年度に着手しようとすることは無理もない面があり、安心安全の街づくりを掲げる保坂展人区長の政治決断が求められる。

過去の協議から懸案になっていた二子玉川ライズの警備員問題は進展がなかった。強風時に歩行者を誘導・補助するために二子玉川ライズから警備員を出すということになっている。しかし、警備員を出す条件や警備員の作業内容がルール化されておらず、住民の役に立っていなかった。

世田谷区の説明によれば、マニュアルなどを提示するように二子玉川ライズ側に強く指導しているが、二子玉川ライズ側の対応が悪いとのことである。そもそも二子玉川ライズの警備員に住民の安心安全を守る役割を期待することは無理ではなかろうか。世田谷区が二子玉川ライズからコストを徴収して歩行者の誘導・補助員を雇うというアプローチも考える価値がある。これは地域雇用問題への取り組みになる。

協議では住民側と世田谷区のギャップが浮き彫りになったが、その要因として世田谷区側のカウンターが生活拠点整備担当部長という再開発を進める部署であることが考えられる。二子玉川ライズ側への要求など再開発を進める部署が担当した方が好ましい場合もあるが、今回の協議では「強く行政指導はしているが、色よい返事はない」との説明が多かった。風害は環境問題であり、再開発問題は拠点整備の専属管轄という発想を改め、環境セクションが所管することも考えてもいいのではないか。原発問題でも推進機関と規制機関が同一という点が問題視された。

二子玉川ライズのビル風問題は老婦人が風にあおられて転倒して骨折するなど歩行者の危険として認識されてきた。今回の協議では住民側の情報提供によって道路交通の危険の問題も判明した。既に多摩堤通りでトラックの荷崩れやバイクの転倒が起きたという。住民不在の大型開発・二子玉川ライズは自壊の危険がある。消費者や住民を置き去りにし、地域社会をも道連れにすることは避けなければならない。



協議内容は以下の通りである。

住民「事故が起きることを前提に考えて下さい。監視体制を強化する。常時測定しなければならない」

住民「私達の要望が実現できていない。強風時の情報提供が不十分。歩行者を補助する警備員が出る基準が出てこないことは大きな問題である」

区「目に見える対策が進んでおらず、不十分なところが多々あることは承知している」

住民「2年半前から言っていることが、ようやくでてきた。住民の時間を浪費させた。物の泥棒ならば弁償によって被害を回復できる。時間泥棒は許せない。二子玉川東地区第一種市街地再開発組合は対策しない。一期工事の補助金を懐に入れたならば出すことはしない。2年半を無駄にして誰も責任をとらない。私は電気職を入れろと繰り返し言ってきた。最近になってようやく部長から『電気職を入れろとはどういうことか』と質問があった。その程度であった。私は外部の人間を入れろと言ってきた。それに対する答えは『拠点で対応する。必要ならば外部の人間を入れる』であった。ところが、区長の一言で外部を入れることになった」

区「それ以前から外部を入れる方針であると説明している」

住民「再開発組合は風速データを出さない。それについて、お詫びもない。再開発組合は補助金を取るだけである。世田谷区は悪い人間に引っ掛かっているようなものだ。副区長に二回会ったが、何の足しにもならなかった。区長の政治判断を仰ぐ。区長に話を聞いてもらう。所管の担当と言うが、所管は何をしているか」

区「木を植えさせた」

住民「誰も効果があるとは思っていない。事故は起きることが前提。監視体制をしっかりすべき」

区「庁内で風対策のチームを作る。営繕課や玉川総合支所地域振興課から人が出ている」

住民「引っ掻き回すつもりはないが、体制図を出してください」

区「専門家は実務者に委嘱するつもり」

住民「予算化はしているか。予算化しなければ仕事はできない」

区「来年度の予算を要望している。今年度は専門家の来訪時の謝礼くらいは捻出する。今後の方針として三段階を考えている。年内に至急することを実施する。年度末に中間まとめを実視する。それから実態把握として一定の環境変化の測定である。これは長期間の測定である。通年のデータを把握する」

住民「東急に頼らないで下さい。東急はやらない。これだけだまされていても気付かないのか。何百億円という金を取られて、何一つ住民のためになることはしない。複数箇所測定する。東急は区民の安全を守ると言っているのか。東急をあてにしてはダメ」

区「事業者が何もしていないとは考えていない」

住民「何をしているのか」

区「強風時の注意喚起の装置を設置した」

住民「一ヶ所では駄目と何度も言っている」

区「風避けのパネルも設置した」

住民「検証したのか。行き当たりばったりで仕事をして『やった、やった』と言っても駄目。モデル実験をしてデータを基に効果が出たと言うならば別である。あれで役に立っていると思っているならば何もする必要はない」

区「事業者がやるべきこともある」

住民「それを当てにしてはダメ。世田谷区が立ち上がって下さい。この意見は2年半前から言っている」

区「再開発組合は風対策で出費している」

住民「出しているうちに入らない。再開発組合は巨額の補助金を受け取っている。世田谷区に一歩踏み出すことを求めている。風速機器メーカーのカタログ提示などをしたが、何もやらない」

区「既に専門家に意見を聞いていたが、複数の専門家を集めて意見を聞くことにした」

住民「学者を集めて進めても、まとまらない」

住民「専門家会議の資料などは情報開示請求したら、見せてもらえますか」

区「はい」

住民「2月3月に春風が吹く。来年度着手では一番重要な春風の計測ができない。計測は早くスタートして欲しい。再開発組合は自分達のために計測していると主張し、住民に風速データを開示しない。世田谷区で測定しなければならない」

住民「我々はだまされていた。再開発組合はいつでも風速データを開示すると説明を受けていた。世田谷区も再開発組合にだまされたことになるが、我々は世田谷区と折衝している。お詫びの気持ちはないのか。技術トップの副区長に会っても、何を考えているのかという返事しかなかった。ようやく風速計を購入したが、何故区民に貸し出さないのか。風速計も区民の財産である。貸し出さないで死蔵させることは税金の無駄遣いである」

区「歩みが遅いというお叱りはいただくが、一歩二歩と進んでいるつもり」

住民「再開発組合からは風速データを開示しないと袖にされた。住民を馬鹿にしている。所管は当てにならない。所管と言うが、何もやらない。区長への面会は前から求めている。選挙で忙しいと言うが、選挙は後から出た話である」

住民「再開発組合が風速データを開示しても、それが正確であるかは分からない。世田谷区が測定することが大事であると1年以上前から繰り返し言ってきた」

住民「アセスメントの見直しをして二期工事に活かすように求めた」

区「東京都のアセスメント制度の仕組みに従っている。今後の検討の中で二期工事による影響の予防策も検討する」

住民「1期ビル(二子玉川ライズ・オフィスなど)は建設中から被害が出ていた」

区「2期ビルでは早く対策を採る」

住民「それは我々が言っていたこと。考え方の大泥棒である」

区「1期では風が加速するように作られている。それをアセスメントで見抜けなかったことが問題。見抜けていれば風除けパネルの設置などは不要であった」

住民「アセスメントでも強風が吹くというデータは取れていると思う。しかし、そのようなデータはアセスメントでは現れない。何故なら強風が吹く確率が一定値以下ならば問題なしという考え方になっているため。しかし、実際は事故が起きている。住民の安全基準とは乖離している」

住民「風の問題は平均をとっても仕方がない。最悪の状態を考えることが生命・財産を守ることである」

住民「二子玉川ライズは近隣住民だけでなく、二子玉川ライズ住民にとっても危険である。2期事業では二子玉川駅と二子玉川ライズ・タワー&レジデンスの間にペデストリアンデッキ『リボン・ストリート』を建設する予定であるが、強風時はリボン・ストリートも歩けなくなるのではないか」

住民「定点測定するモニタリング・ポストは多ければ多いほどいい。我々も希望するポイントを挙げる。人の生命を守る問題に金の話をすることは止めよう。我々も百箇所の設置を求めるつもりはない。多くても十箇所程度である」

区「遅い歩みであるが、購入したハンディの風速計で状況は把握している」

住民「それは自己満足である」

区「実りがあるかは別として、再開発組合に風速データの開示を求めることは当然であり、続ける」

住民「世田谷区と東急・再開発組合の関係はどうなっているのか。東急の好意に甘えているだけなのか」

区「行政指導である」

住民「東急は一旦懐に入れた金は出さない。世田谷区が500億円の補助金を出しても、東急は住民の方を向かない。安心安全の確証を得てから2期工事をすべきである。1期工事を見直すべきである」

住民「警備員のマニュアルの件は曖昧なままになっている。最近は警備員が出ていないとの声も聞く。高齢者が横断歩道を渡る際に何の役にも立っていない」

区「台風の時の対応について再開発組合を指導した。マニュアルについて再開発組合からは、いい答えがない。セキュリティの問題で出せないならば出せるところを出すように求めている。考え方だけでも文書化して出すことを求めている。厳しく対応する方針で臨んでいる。前回も警備員が年寄りに手を差し伸べていない、バスの客しか誘導しないとの意見が出された。声かけマニュアル・対応マニュアル・教育マニュアルの整備を求めている。見解を示すように依頼している」

住民「東急はやらない。もう住民はだまされない」

住民「警備員の誘導は建築中の方が熱心であった。但し、視覚障害者の誘導はできていなかった」

住民「『東急にやらせる』は世田谷区の甘えである。東急は『住民を守る事は世田谷区の仕事』と思っている」

区「それでも再開発組合に求めなければならない。言い続ける必要がある」

住民「無理。木を植えて防風効果はあったのか。ビル風対策は世田谷区がやることである。お願いしても何もやらない。やらない理由を並べても仕方がない。拠点整備は言い訳ばかりと区長に言わなければならない」

区「区としてやるべきところを着手している。2期工事も今のうちから検討できることを検討する」

住民「何故、2年半前に一歩踏み出さなかったのか」

区「その時の判断であった。行政が他人の土地に計器を置くことは難しい」

住民「どうやって実現するかを考えることが行政の仕事である」

住民「2月から定点観測できるようにしてください。スケジュールを前倒ししてください。ビル風は緊急事態である。風は3月中に吹くことが分かっている」

区「どこでもいいから、とりあえず測定するでは無責任」

住民「それならば早く決めて下さい」

区「きちんと決めて測定したい」

住民「それならば1月中に判断して2月に測定を開始して下さい」

区「申し訳ないが、準備がある。単に測定すればいいというものではない」

住民「最高のことを言ったらまとまらない。正確を期するならばキリがなくなる」

区「3月までに考え方をまとめてから測定する」

住民「これまでの経緯からすると遅延している」

区「専門家集団を揃えることが大きな一歩である」

住民「むしろ予算の問題がネックになっているのではないか。手続きに時間がかかることは当然であるが、3月に測定すれば1年節約できる」

住民「すぐできることとして、強風時に注意喚起する機器の音声が聞こえにくい問題がある」

区「現在の音量が最大との事であった。歩行者に向けてスピーカーを向けるなどの対処方法を再開発組合で検討している。音量が大き過ぎると近所迷惑になることから慎重に検討している」

住民「現在の音量が最大であることは確認したのか」

区「再開発組合の設備であり、聞いただけである」

住民「世田谷区で別の機器を設置しなさい。スピーカーを複数個置いてもいい」

住民「音量や音声の内容は住民の意見を聞いて決めるという話であったが、それが実現することはなかった。音が聞こえないならば光も有効である。注意を喚起する必要がある」

住民「スピーカーを増設すれば済む。安心安全には限度はない。人の生命に関わることは、これでいいというものではない」

住民「オークモールを出たところの風が強い。何の対策もされていない。注意を呼びかけることもしていない。ビル風問題や対策について近隣住民へのアナウンスがない。迷惑をかけていることや注意喚起、対策の予定などのアナウンスメントが必要」

住民「このままでは来年3月までに何もまとまらないと思っている」

住民「1998年から二子玉川再開発問題に関心を持っていた。その頃の説明会でも住民からビル風や日照の問題について疑問が続出していた。区役所は『皆さんの心配は無用です。環境アセスメントをパスしている』と言っていた。それを議会も真に受けてゴーサインを出した。環境アセスメントは嘘であった。完全に破綻している。誰が責任を取るのか。行政はこういうものか。私は民間企業出身であるが、民間企業では通らない話である。

区長には1期工事を検証しなさいと申し入れている。それが済むまで二期工事を進めるな、少なくとも税金を投入するなと申し入れている。風問題は、いつになったら解決するのか。問題の場所のバス停利用者は少ない。わざわざ高島屋の前のバス停まで行って、そこから乗る。東急電鉄は乗客の生命財産を守っていない。東急電鉄は不埒な会社である」

住民「強風の日に多摩堤通りでトラックが荷崩れを起こした。バイクの転倒も起きている」

住民「専門家との会合には住民代表が入れないか」

住民「メンバーとして入らなくても、被害の実態を意見陳述する形もある。」

区「貴重な意見として承る」

住民「区長に会わなければ解決しない問題と考えている」


東急不動産(金指潔社長)ソリューション営業本部係長・高田知弘容疑者(逮捕当時36歳)が顧客女性に嫌がらせ電話を繰り返したとして2010年8月18日に逮捕された。高田容疑者は2009年12月から2010年6月に取引相手であったホテル運営会社社長の携帯電話に番号非通知設定で、嫌がらせ電話を繰り返した。嫌がらせ電話は、ほとんどが無言電話であったが、「壊れろ、壊れろ」という呻き声で女性を畏怖させたこともあったとされる。

林田力『東急不動産だまし売り裁判』

東急不動産消費者契約法違反訴訟を描くノンフィクション

 林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社)は東急不動産(販売代理・東急リバブル)から不利益事実を隠して問題物件をだまし売りされた消費者(=原告・林田力)が消費者契約法に基づき売買契約を取り消し、裁判(東急不動産消費者契約法違反訴訟、東京地裁平成18年8月30日判決、平成17年(ワ)3018号)で売買代金を取り戻した闘いの記録。

 裁判における当事者と裁判官の緊迫するやり取りを丹念に再現。個人が不誠実な大企業を相手に闘うドラマがある!

 裁判と並行して明らかになった耐震強度偽装事件の余波や欠陥施工、管理会社・東急コミュニティーの杜撰な管理にも言及し、深刻度を増すマンション問題の現実を明らかにする。東急不動産のために働いた地上げ屋(近隣対策屋、東急不動産工作員)が暗躍し、住環境を破壊する高層マンション建築紛争と共通するマンション建設の闇に触れる。

林田力『東急不動産だまし売り裁判購入編』

 林田力『東急不動産だまし売り裁判購入編』は東急不動産(販売代理・東急リバブル)のマンションだまし売りの実態を物語るノンフィクションである。

 この裁判の経過は林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』(ロゴス社、2009年)で明らかにした。『東急不動産だまし売り裁判』はタイトルの通り、裁判をテーマとした書籍であり、提訴後の出来事を対象とする。問題物件の購入に至った経緯や問題発覚後の東急リバブル・東急不動産の不誠実な対応(これが両社への悪印象を決定的にした)には触れていない。その点を知りたいとの声が読者から少なくなかった。

 そこで『東急不動産だまし売り裁判購入編』では購入からマンションだまし売り発覚までの経緯を明らかにした。被害実態を理解できるように東急不動産マンションの写真も掲載した。また、東急不動産だまし売り被害経験を踏まえた住宅購入ポイントをまとめた。

林田力『二子玉川ライズ反対運動1』

林田力『二子玉川ライズ反対運動』(The Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)に対する住民運動を記録したノンフィクションのシリーズである。東京都世田谷区の二子玉川(ニコタマ)では街壊しが進行中である。「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」や「二子玉川ライズ オフィス」など東急電鉄・東急不動産ら東急グループの営利目的の再開発によって、二子玉川の貴重な自然と近隣住民の住環境が破壊されている。
自然と住環境を守るために住民運動側は住民集会や裁判、議会への陳情など様々な活動に取り組んでいる。『二子玉川ライズ反対運動1』では「にこたまの環境を守る会」「二子玉川東地区まちづくり協議会」ら住民団体の活動の一端を紹介する。
また、同じく二子玉川で起きている住民運動である多摩川暫定堤防や三菱地所玉川一丁目マンションへの反対運動についても触れた。『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』の著者である林田力が東京都に提出した二子玉川東第二地区市街地再開発事業計画(案)への意見書及び口頭意見陳述原稿も収録した。

林田力『二子玉川ライズ反対運動2』

林田力『二子玉川ライズ反対運動』(Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise)は二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住環境破壊の実態や反対住民運動を記録したノンフィクションのシリーズである。
『二子玉川ライズ反対運動2』は最初に二子玉川ライズがダメな理由を明らかにする。続いて裁判や集会など二子玉川ライズ反対運動の活動を述べる。二子玉川ライズ住民訴訟では実質和解という画期的な解決となった。パブリックコメントや新しいせたがやをめざす会など世田谷区政の動き、二子玉川ライズと同じく世田谷区の抱える開発問題である下北沢問題にも言及した。『二子玉川ライズ反対運動2』(Kindle)は『二子玉川ライズ反対運動2』(マイブックル)を全面的に再構成したものである。

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』

林田力『二子玉川ライズ反対運動3』は二子玉川ライズ行政訴訟や二子玉川ライズ情報公開問題を明らかにする。続いて二子玉川ライズ問題に対する様々な観点からのオピニオンを掲載する。二子玉川ライズと東京スカイツリーや中野駅周辺再開発、海のピラミッド(熊本県)などの開発事業と共通する弊害を論じている。
その次は二子玉川ライズのビル風問題である。住民と世田谷区の緊迫感ある協議内容を収録している。さらに世田谷区議会を揺るがしたスキャンダル「二子玉川デジタル・コンテンツ問題」も記載する。『二子玉川ライズ反対運動3』(Kindle)は『二子玉川ライズ反対運動3』(マイブックル)を全面的に再構成したものである。

林田力『二子玉川ライズ反対運動5』

林田力『二子玉川ライズ反対運動5』(Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise 5)は東京都世田谷区の二子玉川東地区市街地再開発(二子玉川ライズ)の問題を取り上げたノンフィクションの5作目である。『二子玉川ライズ反対運動5』では二子玉川ライズの弊害を再構成する。二子玉川ライズ2期事業控訴審や二子玉川ライズ2期事業に対する不服審査請求、住民と世田谷区の風害対策協議などを取り上げる。資料として二子玉川ライズ行政訴訟の裁判文書も収録した。

林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』

林田力『二子玉川ライズ住民訴訟 二子玉川ライズ反対運動6』(Residents' Lawsuit Against FUTAKOTAMAGAWA Rise; Opposition Movement Against FUTAKOTAMAGAWA Rise 6)は二子玉川ライズ住民訴訟にフォーカスした書籍である。二子玉川ライズ住民訴訟は東京都世田谷区の住民らが二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)への公金支出差し止めを求めて世田谷区長を提訴した裁判である。

林田力『東急大井町線高架下立ち退き』

林田力『東急大井町線高架下立ち退き』(Driving out Inhabitants under the Elevated Railway of Tokyu Oimachi Line)は東急電鉄による東急大井町線高架下住民追い出し問題を取り上げたノンフィクションである。東急電鉄は東急大井町線高架下(ガード下)住民に一方的な立ち退きを要求している。Tokyu Corp. is driving out inhabitants and tenants under the elevated railway of Tokyu Oimachi Line.

林田力『二子玉川ライズ反対運動7』

林田力『二子玉川ライズ反対運動7』は2013年の二子玉川の環境を守る会総会や世田谷区予算で二子玉川ライズ補助金を支出することの問題点などを報告する。二子玉川ライズでのAV撮影という毛色の変わった住環境破壊の実態も取り上げた。各地のマンション建設反対運動についても紹介する。

林田力『東急コミュニティー解約記』

 林田力『東急コミュニティー解約記』(パブ―)はマンションの管理会社を変更し、管理委託費を大幅に削減した事例の記録である。東急不動産が分譲したマンション・アルス東陽町(東京都江東区)では管理会社を独立系の会社に変更した結果、管理委託費を年間約120万円も削減でき、変更から1年後には一般会計の余剰金を修繕積立金会計に繰り入れるまでになった。

 林田力はアルス301号室の区分所有者であった。物件引渡し後に不利益事実不告知が判明したため、売買契約を取り消し、裁判で売買代金を取り戻した(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』ロゴス社)。売買代金を取り戻すまでは居住しており、管理組合理事長も務め、管理会社変更までの経緯にも関係していた。

 アルスでは売主・東急不動産の指定により、分譲当初から東急不動産の子会社の東急コミュニティー(東京都世田谷区)に管理を委託していた。管理委託費等は東急コミュニティーの言い値で決められている状況であった。しかし東急コミュニティーの杜撰な管理が次々と明らかになり、管理会社変更の機運が高まった。