二子玉川の環境を守る会総会

林田力

二子玉川の環境を守る会は2015年2月11日、世田谷区用賀の玉川台区民センターで総会を開催した。同会は東京都世田谷区玉川の再開発・二子玉川ライズの住環境破壊などの問題に取り組む市民団体である。裁判は全て終結し、再開発ビルも竣工したが、問題は残存している。総会には川崎市の武蔵小杉や足立区の千住で開発問題に取り組む人々も参加した。江東区から林田力が末席を汚した。

最初に飯岡三和子氏が裁判と運動をまとめた。公共の福祉の名の下に多額の税金が投入されて再開発が行われているが、二子玉川ライズの公共性とは何かを裁判で追及してきた。意見書、意見陳述も多くの人々に呼びかけた。都市計画法自体がおかしいとして法改正運動につながる。再開発は儲け事業であると認識させられた。

二子玉川ライズの公共施設は区民会館のようなものではなく、道路であった。再開発は風害など住民に害のみを与える。冬は日照が阻害されて寒い。対策させるまではいっていない。地域で連携した運動が広がった。世田谷区議会には様々な陳情が提出され、区政に参加するようになった。

「にぎわいの広域生活拠点づくり」とは何だったか、周辺住民の生活の視点での検証を行う。まちづくり運動は人間の生活に関わる運動である。建物や道路だけでなく、つながりを大切に助け合って生きていく。今後も活動を続けていく。

弁護団から渕脇みどり弁護士が裁判闘争を振り返った。三つの裁判を闘った。ちょうど十年になる。一番利益を得る再開発組合を相手に再開発差し止め訴訟を起こした。裁判官は類例のない裁判と述べた。地権者ではなく、周辺住民が提起した裁判である。

裁判の中で再開発の歴史を明らかにした。世田谷区は当初、玉川を低層住宅地と位置付けていたが、東急電鉄との密約によって歪められた。控訴審では水害の懸念も主張した。住み続けられる開発でなければならない。

公金支出差し止め裁判は、再開発に税金が使われることへの怒りを反映したものである。世田谷区から再開発組合に領収書なしで億単位の税金が払われている実態がある。世田谷区政にも影響を与えた。区長が大型開発優先からの転換を掲げる保坂展人氏に変わった。世田谷区は七億円の支出を削減した。風対策プロジェクトを立ち上げ、ビル風問題に取り組んだ。再開発制度には合法的地上げ、大企業による利益の独占の矛盾が内在している。

意見「風問題は死活問題である。赤ん坊を乗せた乳母車が飛ばされそうになったことがある。風対策プロジェクトの提言を受けて、世田谷区は再開発組合に要望を出した。しかし、再開発組合からの回答が来ていない。玉川四丁目は二子玉川ライズによって寂れている。まちづくりを考えなければならない」

「これは現在進行形の問題である。一緒にやっていきたい」

「裁判をやる意味はあるのか。さりとて裁判するしかない」

「玉川高校跡地が気になる。昔は自然があり、いい場所と思っていた。今、玉川を歩くとビル風など怖い。バス停で柱につかまっている。昔は商店街で子どもを見守っていた。良かったものを残したい。玉川高校を図書館にして欲しい」

村田義則・世田谷区議会議員「世田谷区の姿勢が住民の暮らしに影響を与えると感じている。東急と協定を結んだ後の大場区政から変わってきている。一つは、お上がまちづくりを決めるという姿勢である。一つは、行政改革である。

区政を変えていくことが大きな課題になっている。二子玉川の住民運動は世田谷区に大きな影響を与えたと考えている。世田谷区政の質を変える運動である。住民運動が決定的である。力を合わせて変えていく。図書館ターミナルは図書館カウンターに名前を変えた。住民被害を回復する一つの取り組みとして玉川高校跡地利用がある」

「昨日、世田谷区拠点整備の担当者と話した。以下のように述べていた。再開発組合解散後は東急に問題を提起する。再開発組合に屋根設置の検討を申し入れたが、再開発組合は回答を延ばしている。世田谷区は「すぐ出せ」と求めている。迂回路の計画は現実的になっている。電光掲示板も具体化している。環境アセスと結果が異なる。東京都に第一次的な責任があるが、世田谷区としても黙ってはいられない。事業者に要求する。費用は再開発組合に出させる」

「時間をかけて総括を行うべき。環境を守る会の前に考える会があった。地権者の会や借家人の会があった。東急の弾圧嫌がらせの前に消えていった。反共攻撃が酷かった。当時の人はいなくなった。どのように運動を広げていくか。共闘会議をつくっていく」

「二子玉川ライズ問題は風だけでない。インフラの維持に金がかかる。道路は世田谷区の道路である。区民の税金を延々と使う」

「率直に意見を出しあう。連帯はいいが、裏で指導することはよくない。発言を控えさせられる雰囲気はまずい。関わっている人の中で議論を尽くさないと信頼関係を持って活動できない」

「二子玉川ライズのマンション住民も地域と交流したがっているようである。地権者と地権者でない住民との対立があると聞いている」

遠藤哲人・NPO法人区画整理・再開発対策全国連絡会議事務局長「超高層ビルが大変だと実感した。まちづくりは、これからである。共同の空間として町をつくっていくか。皆で使える施設を皆でつくる。被害を食い止める闘いを続ける。

二子玉川再開発の裁判では毎回弁論しているところが素晴らしい。日程調整で終わってしまう口頭弁論も多い。意見陳述の審査は貴重な成果である。他県から調査が来たほどである。風穴を開けた」

「用賀で東急電鉄に駐輪場を設置させる住民運動などに取り組んだ。東急の超高層ビルの電波障害のためにケーブルテレビになっている。風害もある。自転車をこいでいても押し戻される」

「用賀の風害は酷い。三軒茶屋にはキャロットタワーがある。東急を相手に風対策会議を開催すべきである」

「風害があるため、できるだけ二子玉川に行かないようにしている。二子玉川には皆が使える施設がない。二子玉川は近代都市の顔をしているが、近代都市ではない。運動をやってきた人は続けていく。運動仲間は大切である」

「実現可能な要求項目をあげる。上野毛駅は駐輪場が困る。機械でガッチャンとする。用賀駅の駐輪場とは支払い方法が異なる。統一して欲しい」

林田力「風問題で東急に要求するという案はよい。ブランズ市川真間でも風害が問題になっている。大田区鵜の木のブランズシティ久が原も江戸時代から続く自然林伐採が報道されたが、風害も懸念されている」

「外環問題に取り組んでいる。千人近くが意義申し立てをした。意見陳述が始まり、傍聴を認めさせた」

「区議会対策のありようを考える必要がある。理解を示す議員は多いが、自ら東急本社に乗り込んで確認した政党はない。具体性を持った運動をしなければならない。佃島の商店街では店内に暖簾をぶら下げている。ビル風が強いため」

「まちづくり専門家らに玉川四丁目を見てもらいたい。お客が来なくなっている」

佐々木隆爾・世田谷自治問題研究所筆頭代表理事「自治研の最初の仕事は区全体の白書をつくることであった。運動の経過を人に読みやすい文章に残す。白書の二子玉川編を作る。住民運動の一環として白書を作る。記録に残す。年表だけでは理解されない。

石原慎太郎知事が都立大学を首都大学東京に再編成し、人文科学系の教師は減らされた。12階の研究室棟のビル風で吹き飛ばされそうになった。超高層ビルのビル風の深刻さは理解できる」

「設計者に会って、何故どうしようもないビルを建てたのか聞きたい。雪が降ったらドボンと落ちる」

玉野和志・首都大学東京教授「白書は自治研として取り組もうということになり、私が担当になった。学術研究には手順がある。研究会を開催してキックオフした。

緊急の課題として風害がある。アセスが違っていた。きちっと二期アセスをやらせて、責任を追及する。長い目で取り組む問題として、公共施設と、まちづくりがある。

住民が『玉川は、あえて田舎っぽいものを残し、景観を守ってきた。それを東急が壊すことが許せない』と述べていたことが印象に残る。二子玉川の賑わいは再開発で綺麗にしたためではなく、地域が守ってきた雰囲気のお陰である。故に土盛りして周りと隔絶したマンションを建てることは問題と意見書を述べた。再開発推進側はやることをやってしまった。これからが盛り返しである」

「風対策説明会の内容をチラシにして配布した人がいる。チラシがまかれると反響がある。地域住民に返していくことが重要である」

「外環道は二子玉川にとって重要問題である。子どもの頃から二子玉川は知っていた。二子玉川に来た時に息を飲んだ。津波でやられたことと同じである。追体験ができない。しかし、二子玉川は、これからもっとドラスティックに変わってしまう危険がある。外環道は国策道路である。二十代のキャリア官僚が進めている。二子玉川の価値などを分かっていない人々である。世田谷で約二百名が不服申し立てをした。大きな視点と小さな視点で見ないといけない。

東名以南ができない状況を考えるようにという微妙な陳情を提出した。東名以南が果たされない状況に気付いていない。区議の半数はカルト的に外環道を信じている。区議への刺激として陳情を出したが、外環カルトは治らない。陳情は継続審議になった」

司会「二子玉川再開発も最初はカルトであった。反共攻撃がなされた」

総会に参加して「建設反対運動は住民エゴ」というデマの誤りを再開発した。住民は二子玉川の景観や自然を守ってきた。東急電鉄・東急不動産が一方的に破壊している。周辺住民の土地と同じ条件・規制で開発すれば二子玉川に超高層ビルは建築できなかった。皆が守るルールに反しているのは東急電鉄・東急不動産である。

東急不動産は大田区鵜の木のブランズシティ久が原で周辺住民に住民エゴと暴言を吐いたと批判されている。心得違いも甚だしい。総会では開発推進側への批判として、外環道カルトや反共カルトという言葉が登場したが、カルト的な住民エゴ論とも対峙する必要がある。



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