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林田 力 ノンフィクション著者

愛知県警巡査長が妻の鼓膜を破る傷害容疑で書類送検

愛知県警緑署地域課に所属する巡査長の男が自宅で妻の顔を殴り大ケガをさせた傷害の疑いで書類送検された。巡査長は2019年1月、愛知県豊川市の自宅アパートで警察官でもある妻(33)と口論の末、バケツで水をかけたうえ、顔を平手で3発殴り大ケガをさせた傷害の疑いが持たれている。妻は右耳の鼓膜が破れる全治6カ月の大怪我をした。


2019年6月になり関係者が「現職の警察官が処罰を逃れるのは許せない」として県警に刑事告発した。巡査長は容疑を認めた上で「口論した後に寝ている妻の姿を見て無性に腹が立った」などと話している(「警察官夫婦で傷害事件…夫が妻にバケツで水かけ顔を平手で3発 鼓膜破れる重傷 夫“書類送検」東海テレビ2019年8月6日)。寝ている妻にバケツで水をかけ、殴りかかるとは一方的なDomestic Violence; DVである。


大阪府警では元警部補で交番相談員の父親(60)と同居する会社員の長女(28)が2018年9月23日に暴行の疑いで兵庫県警網干署に逮捕された。午後8時半頃、自宅で父親が長女の顔を平手で1、2回殴り、長女が父親の肩などを複数回拳で殴った疑いがある。


父娘は以前から風呂の湯量などを巡って口論になっていたが、長女の「今日は湯量を増やしてやったぞ」という言い方に父親が腹を立て、殴り合いに発展したという。長女が「DV(ドメスティックバイオレンス)をされた」と110番通報した。同署は2人がさらなる暴行に及ぶ可能性があるとして逮捕したが、長女は24日未明に釈放した。


父親は大阪府警の警部補だった2017年4月、JR網干駅で駅員の制服を引っ張ったとして、暴行の疑いで現行犯逮捕され、その後、起訴猶予処分となっていた(「「今日は増やしてやったぞ」に父立腹 風呂の湯量巡り娘と殴り合い 元警察官逮捕」神戸新聞2018年9月24日)。定年退職後の2018年4月からは曽根崎署の交番相談員として勤務していた(「父娘お風呂バトル 元警部補の父は暴行で現行犯逮捕」日刊スポーツ2018年9月25日)。


逮捕歴があっても交番相談員になれる警察の人事はどうなっているのか。警察不祥事では不祥事そのものに加え、身内にだけ甘い処分が批判される。身内に甘い処分が悪い結果をもたらした事件である。交番相談員という形で退職後の面倒を見ることも甘い。警察不祥事では再就職先の情報公開も必要である。

フランス

フランスを舞台とした作品のレビュー集
【書名】フランス/France
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki

オクシタニア
『アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚』異界に通じる森
『傭兵ピエール』弱さと熱い感情
『預言者ノストラダムス』歴史上の預言者を描く
黒王妃
かの名はポンパドール
二都物語
『革命のライオン』少しの勇気が革命を起こす
『バスティーユの陥落』口火を切る勇気
『聖者の戦い』怪物タレイラン
議会の迷走
『王の逃亡』人を馬鹿にした嘘への怒り
『フイヤン派の野望』ジャコバン・クラブの分裂
『ジロンド派の興亡』生存権
徳の政治
革命の終焉
バスティーユの陰謀
『マリーアントワネットの遺言』ブラック士業
偉人はそこまで言ってない。歴史的名言の意外なウラ側
ベルサイユのばら
マリー・アントワネットの料理人
第3のギデオン
イノサン Rouge ルージュ
象牙色の賢者
ルイ・ボナパルトのブリュメール18日
技師は数字を愛しすぎた
フランス政府のマドモアゼル廃止を歓迎
Boissonade
フランス集合著作物œuvre collective
9条3項の起源
集合著作物の概念
適用範囲
集合著作物の法的実体
集合著作物の独占権の期間

林田力『フランス』

イタリア史

イタリアを舞台とした作品のレビュー集。南欧を舞台とした作品も含めた。
東急不動産だまし売り裁判原告にとってイタリア語と言えば「Buon appetito!」である。東急リバブルが新築分譲マンションのセールスで消費者に配布したパンフレットや図面集には「Buon Appetito!」と書かれてあった。東急リバブルは消費者に「たっぷり召し上がれ」と言いたいようである。
しかし、セールスポイントが僅かの月日で皆無になってしまうマンションでは召し上がりようがない。「問題物件をたっぷり召し上がれ」と言いたいのか。綺麗な言葉で飾るだけの、実態を何ら伴わないパンフレットには消費者としては腹立たしい限りである。
History of Italy from ancient times into the modern age
【書名】イタリア史/イタリアシ/Italian History
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki

ローマ人の物語
ハンニバル戦争
アド・アストラ スキピオとハンニバル
ガリア戦記
アグリッパ AGRIPPA
東急不動産だまし売り裁判とテルマエ・ロマエ
『テルマエ・ロマエ II』
『テルマエ・ロマエ III』
テルマエ・ロマエの長編化に賛否両論
『テルマエ・ロマエ V』
『テルマエ・ロマエ VI』
『ローマ美術研究序説』古代ローマ美術の多様性
『女教皇ヨハンナ』女性を抑圧したキリスト教の家父長的性格
ルネサンスの偉大と退廃
チェーザレ~破壊の創造者~
カンタレラ
ヴェネツィアのパトロネージ
時鐘の翼
オリーブも含めて
ヴァイオリン職人と天才演奏家の秘密
『ヒストリエ』古代ギリシアの風俗
宮廷画家のうるさい余白
アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集

林田力『イタリア史』

 

イギリス

イギリスを舞台とした作品のレビュー集
【書名】イギリス/Britain
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki

アンヌウヴンの貴公子
強き者の島 マビノギオン物語4
そして誰もいなくなった
パディントン発4時50分
鏡は横にひび割れて
アクロイド殺し
詩人と狂人たち
『刑事たちの三日間』貧困都市の闇
エジンバラの古い柩
家政婦は名探偵
『骨董屋探偵の事件簿』オカルト推理小説
月蝕島の魔物
憂国のモリアーティ
『ピーター卿の事件簿』人権侵害的な取調べを戒める
『黒い壁の秘密』芝居かかった山岳ミステリー
『冬のフロスト』警察の腐敗
凍った夏
緋の収穫祭
怪盗紳士モンモランシー
分解するイギリス 民主主義モデルの漂流

林田力『イギリス』

長野県警で屋外痴漢や淫行の警察不祥事

長野県警の男性巡査部長(31)が2019年8月2日、10代の女性4人の尻を触ったなどとして、県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検された。書類送検容疑は、2016年10月25日から2019年6月16日までの間に計4回、県内の路上や屋外施設で、面識のない女性4人の尻を衣服の上から手で触るなどした疑い。関係者から通報があり捜査を進めたところ、他の3件も判明したという(「巡査部長が4人に痴漢疑い 長野県警、停職3カ月」共同通信2019年8月2日)。


長野県警は同日、停職3カ月の懲戒処分とした。巡査部長は容疑を認めているといい、同日付で依願退職した。これで身内に厳しい処分と言えるのか。警察官以外の人場合、ほとんどのケースで逮捕されているが、何故か警察官が犯人の場合、身柄拘束されないことが多い気がする。


長野県警では松本署生活安全1課の巡査部長が2018年5月10日、淫行で逮捕された。逮捕容疑は2016年11月から17年3月に計4回、長野県内のホテルで18歳未満の少女にみだらな行為をさせた疑い。2017年12月に少女から警察に被害の訴えがあり、発覚した(「少女に“みだらな行為”43歳巡査部長逮捕 長野県警」テレビ朝日2018年5月11日)。


巡査部長は当時勤務していた県南部の署で、少年非行防止などを担当する生活安全課に勤務しており、立ち直り支援業務の関係で16年8月に少女と知り合ったという(「<長野県警>児童福祉法違反容疑で43歳巡査部長を逮捕」毎日新聞2018年5月10日)。生活安全部門に携わるようになって12年目だった。


県警は警察官の立場を利用していたとみて調べている(「淫行容疑で警察官逮捕=業務通じ知り合う―長野県警」2018年5月10日)。県警は2018年5月31日付で柴田英和巡査部長を懲戒免職処分とした(「淫行の巡査部長免職=長野県警」時事通信2018年5月31日)。

愛媛県警が杜撰な捜査で女子大生を誤認逮捕

愛媛県警松山東署は2019年7月22日、松山市の女子大学生を窃盗の疑いで誤認逮捕した。松山市清水町の路上でタクシーから降りる際に売上金などおよそ5万5000円が入ったセカンドバッグを盗んだとするが、大学生はタクシーを利用しておらず、事件と無関係だった。

 

松山地検は2019年7月26日、大学生を不起訴処分としたと発表した。区検は処分理由を「嫌疑なし」とした(「誤認逮捕の女性不起訴 松山区検「嫌疑なし」」愛媛新聞2019年7月27日)。

 

大学生の担当弁護士は2019年8月1日、県庁で記者会見し、任意の取り調べで「執拗に自白を強要された」とする本人の手記を発表した。公表された文書によると、大学生は2度に渡る任意の取り調べの際に一貫して犯行を否認していたが、松山東警察署の捜査員から大学生を犯人と決めつけ自白を強要するような言葉を執拗にかけられたとしている。

 

「タクシーに乗った記憶はないの?二重人格?」(「誤認逮捕女子大学生 「執拗に自白を強要」(愛媛県)」南海放送2019年8月1日)。

「就職も決まっているなら大事にしたくないよね君が認めたら終わる話」(「「執拗に自白を強要された」 誤認逮捕の女子大学生が手記【愛媛】」テレビ愛媛2019年8月1日)。

 

大学生が「本当の犯人を捕まえてください」と話すと、「犯人なら目の前にいるけど」と大学生を犯人と決めつけた(「取り調べ中「認めたら終わる話」=誤認逮捕の女子大生が手記-愛媛」時事通信2019年8月1日)。

 

代理人弁護士は以下のように述べた。「取り調べの際には大声を上げるなど威圧的な言動もあった。自白を取るための捜査に怒りを覚えた」。

 

県警は「タクシーのドライブレコーダーに映っていた犯人の顔立ちが女子大学生に似ていたため、取り違えた」と言い訳する(「女子大学生“窃盗”誤認逮捕「警察から執ように自白迫られた」」TBS 2019年8月1日)。顔が似ていた程度の主観的な理由で、他に証拠もなく自白を強要する警察は無能公務員である。

 

「女子大生は2日後に釈放され、再捜査で別の若い女が容疑者として浮上した」(「誤認逮捕「本当に悔しい」 愛媛の女子大生手記公表」日本経済新聞2019年8月1日)。真犯人が見つかったから釈放された訳ではない。そもそも捜査をきちんとしていなかったことになる。目の前の問題を片付ければいいという無能公務員の点数稼ぎ体質である。

 

杜撰な捜査に先入観ありきの取り調べ。自分の見たい情報、聞きたい言葉、それをたった一つの真実としてそれ以外を排斥する。点数稼ぎ目的で、こいつはヤレると甘く見た相手を犯人に仕立て陥れる。目の前の問題を解決するという名目で、真犯人であろうとなかろうと我慢を押し付け、事件を決着することを優先する頭の悪い解決方法である。相手の自由意思を許さず、服従だけを強い、衆愚である事を求める警察の取り調べは人間という存在そのものを侮辱している。

 

県警に誤認逮捕の原因について質問したが、明確な回答はなく、取り調べ担当刑事からの直接の謝罪を受けていないともしている(「女子大生に執拗に迫り「二重人格?」…誤認逮捕で手記」読売新聞2019年8月1日)。担当刑事が直接謝りもしてないというところに、普通以下の無能さを露呈している。保身だけの無能公務員である。この刑事は恐らく大学生が苦痛から自殺しても「ざまーみろ」と歯をむき出して笑いそうである。

 

中村時広県知事は「重大な人権侵害」と言及した(「「ずさん捜査」愛媛県警に批判 女子大生を誤認逮捕」共同通信社2019年8月11日)。

 

小坂井久弁護士は以下のように指摘する。「取調室はまさにブラックボックスで、言葉良くないが、一番法にのっとらねばならない場所が無法地帯だった。可視化してちゃんと透明にしない限り、必ず問題が起こる空間と考えないといけない」(「警察官が取調室で暴行?法医学者が異例の告発 密室取調べの実態…「可視化」で変わるか?」FNN.jpプライムオンライン2019年6月30日)

 

松下整(まつした・ひとし)県警本部長は以下のように述べる。「女性が嘘をついていると決めつけ、強制捜査をすれば、すぐに自供するだろうと思ってしまった。もっと多角的に捜査したり、上司に相談したりしていれば、誤認逮捕は防げた」(「愛媛・女子大生誤認逮捕 手記公開で分かったずさん捜査の中身」産経新聞2019年8月15日)

 

女性は、取り調べ担当刑事から「普段通りの取り調べだった」と発言したとされ、「いつも自白を強要するかのような取り調べを行っていることに危険性を感じた」と訴えた(中川祐一、遠藤龍、木島諒子「「いつも自白を強要するかのよう」 愛媛誤認逮捕の女性、県警を痛烈に批判」毎日新聞2019年10月5日)。

『直江兼続』Amazon Kindle

直江兼続を扱った作品のレビュー。兼続は「愛」の前立てが有名な戦国武将である。兼続を主人公としたNHK大河ドラマ『天地人』は合戦シーンを省くなど低予算の印象がある。しかし、低予算の制作は質の低下を意味しない。
アメリカの投資家・ウォーレン・バフェットは以下のように述べている。「面白いことに、優れた番組というのは、粗末な番組とさほど変わらない予算でできるんですよ」(ジャネット・ロウ著、平野誠一訳『新版バフェットの投資原則』ダイヤモンド社、2008年、65頁)。価格と品質が比例するという発想は愚かな消費者のものである。
【書名】直江兼続/ナオエカネツグ/Naoe Kanetsugu
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki

執着心のなさと悔恨『天地人』
『直江兼続』軍記物風歴史小説
義風堂々!!直江兼続 前田慶次酒語り
義風堂々!!直江兼続 前田慶次花語り
大河ドラマ『天地人』義のために悩みながら生きた武将

直江兼続

大船渡高・佐々木朗希選手の温存は当たり前

大船渡高・佐々木朗希選手は2019年7月25日の高校野球岩手県大会決勝戦で温存された。佐々木選手は前評判の高いエース投手であったが、マウンドには上がらず、投球練習もしなかった。大船渡高は決勝に敗れ、甲子園を逃したが、選手の健康を優先した。

 

昭和の精神論根性論からの脱却として評価する。正直なところ、これに批判が出ることが理解できない。選手もコーチも精神論根性論ではなく、合理主義で野球に取り組むようになっているのに観戦者が昭和の感覚のままではないか。

 

既にエース温存は2016年夏の甲子園でも行われている。複数のチームがエース投手を先発させず、温存させる戦術を採った。これらのチームは序盤で大量失点して敗北した。このためにエース温存は失敗戦術と揶揄されがちであるが、選手の肩の負担を軽減するためには大切なことである。

 

高校野球は特殊日本的精神論、根性論の権化のような世界という悪印象がある。2016年夏の高校野球でも女子マネージャーをグランドに立たせないという古い体質をさらけ出した。それでもエース温存がなされることは、良い時代になったと感じる。これは昭和の高校野球では考えられないことである。

 

あだち充『H2』は1990年代に連載された高校野球漫画である。ここでは悪役の敵投手が腕に少しの違和感を抱いて降板するシーンがある。チームにとっては勝つか負けるかの瀬戸際であり、エースに続投して欲しいところである。しかし、投手は大事をとって降板する。監督にとっては高校野球を勝ち進むことが目的であるが、投手にとっては高校野球が終わりではなく、選手生命は高校卒業後も続く。

 

真っ当な思考であるが、悪役のエゴとして描いたところに20世紀という時代を感じる。これに比べれば21世紀の甲子園でエース温存戦術が採られたことに時代の変化である。21世紀の現実は20世紀の漫画を追い越した。エース温存で敗退したチームに清々しさを覚える。

滋賀県警警部が強制わいせつや公用車ラブホテル

滋賀県警の男性警部(53)は2019年7月25日、知人女性に無理やりキスしたなどとして、強制わいせつ容疑で書類送検された。県警は同日、警部を停職1カ月の懲戒処分にし、警部は依願退職した。書類送検容疑は、3日午後9時頃、米原市内の飲食店の男女共用トイレで、知人の20代女性に無理やりキスをしたり、体を触ったりした疑い。


警部は女性ら計3人で会食中、女性と偶然トイレで居合わせ、わいせつ行為に及んだ。警部は酒に酔っていたという。4日に女性から相談を受けた同席の知人男性が被害を訴え、発覚した。
県警は、逮捕しなかった理由を「逃亡の恐れがない」と説明する。市民なら逮捕される容疑でも警察官は逮捕されない。身内に甘い組織である。身内に甘いから警察官の犯罪が続発しているのではないか。


県警は女性のプライバシー保護を理由に警部の所属を明らかにしない(「53歳警部が強制わいせつ容疑 逮捕はせず 県警「逃亡の恐れない」」京都新聞2019年7月25日)。加害警部の所属を明らかにすることがプライバシー侵害になるのか。プライバシー保護が情報隠しの名目に使われている。
滋賀県警の別の男性警部(50)は公務中に警察車両で複数の女性とホテルに行き、不適切な交際をしていた。滋賀県警監察官室は2018年10月26日、警部を減給100分の10(6カ月)の懲戒処分にした。警部は26日までに警部補への降格を申し出た。


警部は2017年2月末から2018年6月の勤務時間中、出会い系サイトで知り合った女性7人と、県内や京都市のホテルに計7回行き、不適切な行為をした。移動には公用車を使い、女性も乗せていた。うち2、3人には約1万5千円ずつの現金を支払った。警部は妻帯者で、出会い系サイトを使った不倫を2014年に始め、十数人と交際していた。警部は「女性と出会うのが楽しくなり、快楽を求めてしまった」と話しているという。


県警などの説明では、2018年7月1日、警部の上司にあたる警視に部下から通報があったが、警視は監察官室に報告しなかった。県警は、監督責任を問い、上司の警視を本部長訓戒とした(「警部が公用車で女性とラブホ、7人と「快楽求め」懲戒処分」京都新聞2018年10月26日)。


欲望を抑えられない点は埼玉県警の公安2課課長補佐の男性警部(57)の盗撮事件と同じである。警部は「若い女性の水着姿に興味があった。これまでにも何回かプールで盗撮した」と話した(「女子高生盗撮の警部を書類送検 勤務中、備品カメラで 埼玉県警」時事通信2010年11月12日)。

吉本興業の闇営業問題

吉本興業の闇営業問題の本質は振り込め詐欺など反社会的な半グレ集団に営業したことである。「現役の犯罪者たちが、その犯罪の看板を隠そうともせずに開催したアゲアゲのパーティーに同席したのみならず、報酬まで受け取っていたわけだから、これは完全にアウトだ」(小田嶋隆「「闇営業」の本筋はそこじゃない」日経ビジネス2019年6月29日)。この点の非難は正しい。


吉本興業は反社会勢力企業がスポンサーに名を連ねるイベントにタレントを派遣していた。「「直営業芸人」が、この反社会勢力のフロント企業を信用したのは、吉本がタレントを派遣したイベントのスポンサーだったからである」(窪田順生「吉本経営陣が宮迫氏らの謝罪会見を頑なに拒んだ本当の理由」ダイヤモンド・オンライン2019年7月25日)。


反社会的勢力とのつながりは国際問題になる。「IMF(国際通貨基金)などあらゆる国際機関は、テロ組織やマフィア、ヤクザだけでなく、振り込め詐欺みたいな犯罪行為に絡む金融取引を、極めて強い意思のもとに排除しています」(「「吉本・芸人・テレビ局、君ら『全員アウト』やで」元経済ヤクザ語る」ダイヤモンド・オンライン2019年7月25日)


宮迫博之の問題として、ギャラをもらっていたにも関わらず、もらってないと嘘をついたことが指摘される。しかし、問題は反社会的勢力と付き合ったことであり、ギャラをもらったか否かは本質ではない。ギャラをもらっていなくても十分に批判される。


これに対して事務所を通さずに営業したことは本質ではない。これを過度に問題視することは、事務所の芸能人支配の強化という時代に逆行する流れになる。今や副業が推進される時代である。この点で最初から吉本興業は論点がずれていたと感じられた。


そこに吉本興業ホールディングスの岡本昭彦社長の記者会見が火に油を注いだ。恫喝発言を「場を和ませるため」と言い訳する。どうしようもない昭和のパワハラ体質である。悪意があることを認めようとしない。パワハラ加害者がパワハラ発言を正当化する共通の論理である。


「発言はパワハラではないかと聞かれた岡本は、座を和ませようとした冗談のつもりだったと言い訳したが、目が泳いでいた」(元木昌彦「”史上最悪の会見”を開いた吉本の時代錯誤」プレジデントオンライン2019年7月26日)

 

「冗談でしたといって「そっかー、じゃあ仕方がないね」と世間に思ってもらえると思うところが、パワハラ加害者の加害者たるゆえんということにお気づきでない」(「【もやもや】吉本興業・岡本社長の「恫喝は冗談のつもり」発言にパワハラ上司あるあるを感じた、働く30代40代のリアルな反応~その1~」Suits-woman.jp 2019年7月24日)

 

岡本社長は宮迫の契約解消を撤回したことも問題である。これは反社会的勢力との関係という本来の問題を有耶無耶にしてしまう。パワハラを冗談のつもりという発言は昭和的なパワハラ正当化であるが、契約解消撤回も昭和の温情的発言である。21世紀に不要である。




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