社会
林田 力 『東急不動産だまし売り裁判』著者

社会問題を扱います。

第21回Oneさいたまの会

第21回Oneさいたまの会が2019年8月17日、さいたま市南区の武蔵浦和コミュニティセンターで開催されました。今回も文教、市民生活、保健福祉、まちづくりの4グループに分かれて議論しました。私は保健福祉グループに参加しました。議論の内容は以下の通りです。

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病院の待ち時間は長い。予約しても待たされる。待ち時間の原因を明らかにする。医師不足が原因か。人気病院に集中する。あそこが嫌だから、あの病院にするという声がある。自治医大は、その場で他の診療科の予約をしてくれる。それを味わうと他の病院は見劣りする。一か所で済むことは有り難い。

一つの病院に集中している状況を分散できないか。政府は、かかりつけ医を強化して大病院の負担を減らそうとしているが、かかりつけ医には不満がある。結局、大病院で検査しなければならない。

病院にレストラン、お洒落な食事処があればいい。入院食を健康に良い食事、ダイエット効果などアピールできないか。大学の食堂のようにセールスポイントにできないか。見沼の健康な野菜を病院で使ってもらう。病院で野菜を売る。場所が欲しい人はいる。

さいたま新都心の施設を有機的に結び付けられないか。

アプリで「この病院が空いています」と表示できないか。そこからタクシーの配車もできるようにする。不要な救急車出動の抑制になる。

病院の経営改善はブランド力を利用して別事業を行う。食事の宅配サービスなど。雇用が増える。託児所を作る。病児保育も行う。市立病院の赤字を減らすことができる。

病院が近くにないと交通費がかかり過ぎる。コミュニティバスを回す。

救急は時間が勝負。

夜間クリニックがあればいい。開業院の当番制。

医者を育てても東京に行ってしまう。医師の数を増やしても診療科に偏りがある。奨学金に地域枠を設ける。

引きこもりは頭がいい。IT企業社長になった方がいる。無駄に引きこもっていない。

過労死防止条例を作る。さいたま市は医師の健康を守る。それをプレゼンで提案する。現状では、やらなくても良い仕事をやっている。条例は自治体の本来の仕事である。

公立病院の割合は諸国と比べてどうなのか。先進国の事例を調べる。

プレゼンは資料を配れないか。ホームページで公表できないか。ホームページでアイディアを公募したい。

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次回の日程は以下です。

第22回Oneさいたまの会

日時:2019年9月18日(水)午後7時から9時

場所:武蔵浦和コミュニティセンター8階第7集会室

 

聞いてよ市長!第2回「さいたま市民政策プレゼン大会」

日時:2019年10月30日(水)午後7時から9時まで

場所:サウスピア9階多目的ホール

【警察不祥事】警察官のわいせつや窃盗が公表されず

広島県警の男性警部補が知人女性の体を触るなどのわいせつな行為をしたとして書類送検された。広島市内の警察署に勤務していた50代の男性警部補である。警部補は容疑を認めている。警部補は停職3カ月の処分を受け、依願退職した。

 

ところが、県警は「被害者保護」を理由に公表しなかった。県警では職員の公務外における停職以上の処分については原則公表することになっていますが、「被害者保護の観点から公表しなかった」とコメントする(「知人女性にわいせつ行為 警察官の処分を公表せず 広島県警」広島ホームテレビ2019年8月27日)。加害者を隠すことが被害者保護になることが理解できない。

 

福岡県警折尾署と八幡西署の男性巡査は窃盗の疑いで書類送検された。折尾署の20代男性巡査は2019年6月28日夜、JR鹿児島線の車両座席に置かれたリュックサック内の財布から現金約2万6000円を抜き取った疑い。7月25日付で減給6カ月(10分の1)の懲戒処分を受け、依願退職した。もう一人の巡査も懲戒処分となり、依願退職した。しかし、福岡県警は両事件を公表していなかった(「巡査2人、窃盗容疑で書類送検=処分も公表せず-福岡県警」時事通信2019年8月23日)。


これだけ警察不祥事が多いと警察の採用基準が役に立っているか疑問になる。下等生物にすら劣るような浅ましく、貪欲で、高慢で、自堕落で、欠陥だらけの組織人である。しかも、これらの事件のように公表されない。警察の犯罪は報道されるよりも数倍多いと考えることが妥当である。隠してもらえる、庇ってもらえる。依願退職で退職金をもらえ、退職後の天下り先も手配してくれる。それならば犯罪やり放題と考える警察官が出ても不思議ではない。


福島県警警部の会津若松署地域交通課長代理(43)は東京都新宿区歌舞伎町のガールズバーで、代金を支払わず、仲裁に入った別の店の関係者にかみつくなどしたとして、暴行の疑いで現行犯逮捕された。


警部は2019年8月15日午後11時40分頃、東京都新宿区歌舞伎町1丁目の路上で、飲食店経営者ら30代男性2人の顔を殴ったり手をかんだりした疑いがある。近くの別のガールズバーで約6万円の代金を請求され、「持ち合わせが2万円しかない」とATMに行ったまま逃げようとしたといい、同行していた従業員が男性2人に助けを求めていた。

【警察不祥事】千葉県警警部が保護男性を全裸に

千葉県警流山警察署の男性警部(56歳)は2019年4月に保護した男性を警察署の1階ロビーで服を脱がせて全裸にした。警部は男性の目や耳を数回ふさぎ、「靴と服を売って金にしてあげる」と言って服を脱がせた(「保護男性を裸に「靴と服を売って金にしてあげる」 流山署警部を処分」チバテレ2019年8月26日)。


警部は「男性を社会から隔離させるため、興奮させ入院させようとした。挑発しているうちに我を忘れて興奮状態になり、行為がエスカレートしてしまった」と言い訳する。「我を忘れて」「興奮状態」とは言い訳としても程度が低い。この程度の低い人間が今までどのような仕事をしてきたのか。警部が入院すべきだろう。


警部は特別公務員暴行陵虐の疑いで千葉地検に書類送検され、2019年8月23日付で停職の懲戒処分を受けた。同日付で依願退職した。警察組織や本人は依願退職で済ませたつもりかもしれないが、被害者や家族の傷付いた心は残る。焼け野原から経済大国にするような前に進むことしかできない発想は21世紀には流行らない。


警察不祥事はフィクションではなく現実の警察官の愚考と愚行である。人を傷付けることや苛めることを何とも思わない人間なのだろう。弱いものいじめには圧倒的に活躍できる人間である。吐き気を催す邪悪である。暴力機関としての側面を持つ警察が恣意的な行動を取ることは許されない。個人的感情から市民を傷つけることは許されざる蛮行である。

京アニ放火犠牲者の腕時計を警察が紛失

京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオで35人が死亡した放火殺人事件で、京都府警が、犠牲者が亡くなった際に身につけていた腕時計を紛失していた。紛失は7月下旬に発覚したが、報道は8月16日になってからである(「京アニ放火、犠牲者の腕時計を警察が紛失 遺族に謝罪」朝日新聞2019年8月16日)。

 

遺留品を点検した段階では、腕時計を身につけていたことを確認していたが、司法解剖後、遺体を家族のもとに返す際に、腕時計がなくなっていることに気づいたという。府警では通常、遺留品は撮影した上で記録のリストをつくり、持ち主毎に分けて保管している。今回、捜査本部を設置した警察学校(京都市伏見区)などに遺体を運び、司法解剖や、身元を特定するためのDNA型鑑定を順次進めていく中で、紛失したとみられる。

 

京都府警の警察学校では2019年6月に腕時計盗難事件が起きた。この容疑者は京都府警の巡査で、この巡査は大麻所持容疑で現行犯逮捕された。遺品の腕時計紛失は埼玉県警でも起きている。埼玉県警では腕時計の記載があった押収品目録の交付書を遺族から回収して破棄する証拠隠滅をしており、悪質である。

続警察不祥事

【書名】続警察不祥事/ゾクケイサツフショウジ/The Sequel to Police Scandal
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki 
日本の警察不祥事や不適切な取り調べ、特に事実と異なる自白の強要は深刻である。警察官の不祥事が多い。警察不祥事や警察官の犯罪が頻発している。「酒、金、そして異性。警察官が道を踏み外す3大要素とされている」(今井良「1人の女性警官をめぐるトリプル不倫――最新の警察不祥事ランキング1位は「異性関係」」文春オンライン2019年8月9日)。報道されている不祥事は氷山の一角だろう。


警察不祥事は元々多かったが、揉み消し処理能力を上回ったのではないか。警察不祥事は昔からあったものの、隠蔽されており、今は昔よりは情報が出るようになったと考える。それにしても埼玉県警や京都府警で警察官が市民から金をだまし取る事件は悪質さの度合いが異なると感じる。


警察不祥事のレベルアップする背景には、警察による個人情報の取得があると考える。たとえば埼玉県警岩槻署の男性警部補は2010年2月から2014年6月にかけ、「捜査に必要」と偽り、知人女性の個人情報を照会するための書類を携帯電話会社などに提出した。公用端末での不正照会を含め、計10人66件の個人情報を不正取得した。この種の警察不祥事に徹底的な厳罰化しなかったことが警察不祥事のレベルアップになった。


警察官は信用できないと思われる行動が目に付いてきた。権威を笠に着て暴力を振るい、真実を覆い隠そうとする。事件を隠蔽する体質の組織が社会から非難されることは当然である。そこには不快と嫌悪の感情が生じる。人権は文明的で安定した社会を形成し、運営していく上で重要なものである。人権保障を骨抜きにすることは危険極まりない。ところが、日本では憲法を無法の解釈によって運用し、不当な扱いを繰り返している。忠誠心過剰で判断力過少の犬は救い難い。それは奴隷以下の卑しい存在ではないか。人間は考えることを止めたら終わりである。思考の放棄は駄目である。


腐った組織には情報公開が必要である。テレビ局は「日本列島警察不祥事24時」「警察官犯罪24時」を制作し、放送すべきである。高視聴率は間違いない。警察24時で犯罪者に対する厳しい対応が放送されている。警察官が起こした犯罪なら、それ以上に厳しい処罰をとらなければ公正ではない。


ネットニュースのコメント欄には以下のコメントが寄せられた。「先日前橋であったコンビニ強盗のニュースを映像でみましたが、機動隊まで出動して、最後は総出で犯人をボコボコにしてました。あれをみて、身内にもあれ以上のボコボコがあるのか?と思いました」。


警察不祥事は怒りや疑念を呼び覚ます。市民の憤り、恐怖と不安は想像を絶する。警察の対応は不信を育てる肥沃な土壌である。情報公開なしの警察改革はナンセンスの上にナンセンスを積み重ねるものでしかない。

林田力『続警察不祥事』

香川県警警部補が息子の犯罪で証拠隠滅【警察不祥事】

香川県警の40代男性警部補は息子の犯罪で証拠隠滅した。警部補の未成年の息子は2018年6月、交際相手の女性に暴力を振るったり、女性のスマートフォンを盗んだりした。これに対し、警部補は、女性のスマホを息子から預かって隠したり、女性側に被害届を警察に出さないように求めたりしたという。


警部補は証拠隠滅容疑で書類送検され、警部補は略式起訴された。高松簡裁は罰金の略式命令を出した。香川県警は2019年5月23日付で減給10分の1を3か月間続ける懲戒処分にし、警部補は、同日付で依願退職した。県警は、この事件を報道発表しなかった。県警は私的な行為は停職以上を公表するとした警察庁の指針を発表しない理由とする(野口博之「情報公開請求で初めて発表…警部補の息子事件隠し 「甘すぎる」批判に香川県警はどう答えた?」J-CASTニュース2019年8月9日)。


しかし、そもそも証拠隠滅行為を私的な行為とする判断が間違っている。さらに警察官の犯罪隠しが減給で済むこともおかしい。自分達の処分が甘すぎるのに、その甘い処分が報道発表基準に該当しないと主張することは二重の欺瞞になる。香川県警では同じく40代の警部補が割れた皿を買い取らせようとリサイクル店を威圧したとして、威力業務妨害、不退去、傷害、脅迫の4つの容疑で書類送検された。


警察不祥事は昔からあったものの、隠蔽されており、今は昔よりは情報が出るようになったと考える。それにしても埼玉県警や京都府警で警察官が市民から金をだまし取る事件は悪質さの度合いが異なると感じる。ここにレベルアップする背景には、警察による個人情報の取得があると考える。
たとえば埼玉県警岩槻署の男性警部補は2010年2月から2014年6月にかけ、「捜査に必要」と偽り、知人女性の個人情報を照会するための書類を携帯電話会社などに提出した。公用端末での不正照会を含め、計10人66件の個人情報を不正取得した。この種の警察不祥事に徹底的な厳罰化しなかったことが警察不祥事のレベルアップになった。

埼玉県警や高知県警で個人情報不正取得

埼玉県警川越署巡査の詐欺事件に有罪判決【警察不祥事】

さいたま地裁(高島由美子裁判官)は2019年8月7日、詐欺未遂と地方公務員法違反の罪に問われた埼玉県警川越署刑事課の元巡査に懲役3年、執行猶予4年を言い渡した。元巡査は死因の調査業務などと偽って、病死した埼玉県川越市の男性の遺族から2019年3月に現金50万円ほどをだまし取ろうとした。また、検視を担当した女性の遺族の個人情報を2019年2月に知人の40代男性に漏らしていた。


さいたま地検は2019年5月16日、川越署巡査を詐欺未遂と地方公務員法違反の罪で、さいたま地裁に起訴した。初公判で川越署巡査は起訴内容を認めた(「元巡査 詐欺未遂などの罪認める」テレ玉2019年6月24日)。検察側は川越署巡査が冒頭陳述で警察の運転免許を確認するシステムから個人情報を得ていたと指摘した。


判決は「警察官の立場を悪用した卑劣で悪質な犯行」と指摘する。一時的に貯金を増やそうと犯行に及んだ経緯に「金欲しさの犯行で酌量の余地はない」と述べた。求刑は懲役3年であり、求刑通りとなるが、求刑が軽過ぎる。警察官が職務を悪用したことが問題である。この種の犯罪は機械的に3倍にするような立法が必要である。警察官が職務を悪用した場合の罰は厳格でなければならない。市民は、この警察官を嫌わずにいられない。この警察官の価値観に少しでも歩み寄ることはできない。


さらに執行猶予が理解できない。判決は「懲戒処分となって依願退職するなど社会的制裁を受けている」と説明する。しかし、懲戒処分は僅か停職6カ月である。懲戒免職ではない。民間なら懲戒解雇が当たり前の悪質な事件であり、懲戒処分は減刑の理由にならない。むしろ埼玉県警の処分が甘過ぎて、社会的制裁を受けていない。

 

依願退職で執行猶予ならば、すぐに転職できてしまう。警察組織による再就職斡旋もなされるかもしれない。元不良警察官が工事現場の警備員になり、歩行者や自転車に高圧的な態度をとり、無駄な迂回をさせる例もある。
元巡査が一時的に貯金を増やそうとした背景には、上司から生活指導を受けたと説明された(「遺族から現金だまし取ろうとした元巡査、情報も漏らす 地裁が執行猶予「依願退職などすでに社会的制裁」」埼玉新聞2019年8月8日)。元巡査の情状酌量の要素にはならないが、上司からの生活指導が公務員的官僚的管理主義的なもので、問題解決には逆効果になるものだったのではないか。


報道は「スマホゲームの課金などで、借金があってやった」など巡査のゲーム中毒を問題にする傾向がある(「警察官が遺族から詐欺 「ゲーム課金で借金」」ホウドウキョク2018年10月12日)。しかし、借金は「スマートフォンゲームの課金などで数十万円」と報道されており(「埼玉県警の22歳刑事を詐欺容疑で逮捕 スマホゲーム課金で借金苦か」産経新聞2018年10月19日)、犯罪に走らなければならないという意味では極端に大きい訳ではない。


管理主義的な警察組織では個人がスマホゲームをしているか申告させることが再発防止策になりそうであるが、それは筋違いであり、プライバシー侵害である。そのような管理主義的な締め付けは、ストレスフルにして性犯罪などの警察不祥事を逆に増やしかねないだろう。

埼玉県警巡査が遺族から金をだまし取る

愛知県警巡査長が妻の鼓膜を破る傷害容疑で書類送検

愛知県警緑署地域課に所属する巡査長の男が自宅で妻の顔を殴り大ケガをさせた傷害の疑いで書類送検された。巡査長は2019年1月、愛知県豊川市の自宅アパートで警察官でもある妻(33)と口論の末、バケツで水をかけたうえ、顔を平手で3発殴り大ケガをさせた傷害の疑いが持たれている。妻は右耳の鼓膜が破れる全治6カ月の大怪我をした。


2019年6月になり関係者が「現職の警察官が処罰を逃れるのは許せない」として県警に刑事告発した。巡査長は容疑を認めた上で「口論した後に寝ている妻の姿を見て無性に腹が立った」などと話している(「警察官夫婦で傷害事件…夫が妻にバケツで水かけ顔を平手で3発 鼓膜破れる重傷 夫“書類送検」東海テレビ2019年8月6日)。寝ている妻にバケツで水をかけ、殴りかかるとは一方的なDomestic Violence; DVである。


大阪府警では元警部補で交番相談員の父親(60)と同居する会社員の長女(28)が2018年9月23日に暴行の疑いで兵庫県警網干署に逮捕された。午後8時半頃、自宅で父親が長女の顔を平手で1、2回殴り、長女が父親の肩などを複数回拳で殴った疑いがある。


父娘は以前から風呂の湯量などを巡って口論になっていたが、長女の「今日は湯量を増やしてやったぞ」という言い方に父親が腹を立て、殴り合いに発展したという。長女が「DV(ドメスティックバイオレンス)をされた」と110番通報した。同署は2人がさらなる暴行に及ぶ可能性があるとして逮捕したが、長女は24日未明に釈放した。


父親は大阪府警の警部補だった2017年4月、JR網干駅で駅員の制服を引っ張ったとして、暴行の疑いで現行犯逮捕され、その後、起訴猶予処分となっていた(「「今日は増やしてやったぞ」に父立腹 風呂の湯量巡り娘と殴り合い 元警察官逮捕」神戸新聞2018年9月24日)。定年退職後の2018年4月からは曽根崎署の交番相談員として勤務していた(「父娘お風呂バトル 元警部補の父は暴行で現行犯逮捕」日刊スポーツ2018年9月25日)。


逮捕歴があっても交番相談員になれる警察の人事はどうなっているのか。警察不祥事では不祥事そのものに加え、身内にだけ甘い処分が批判される。身内に甘い処分が悪い結果をもたらした事件である。交番相談員という形で退職後の面倒を見ることも甘い。警察不祥事では再就職先の情報公開も必要である。

長野県警で屋外痴漢や淫行の警察不祥事

長野県警の男性巡査部長(31)が2019年8月2日、10代の女性4人の尻を触ったなどとして、県迷惑防止条例違反の疑いで書類送検された。書類送検容疑は、2016年10月25日から2019年6月16日までの間に計4回、県内の路上や屋外施設で、面識のない女性4人の尻を衣服の上から手で触るなどした疑い。関係者から通報があり捜査を進めたところ、他の3件も判明したという(「巡査部長が4人に痴漢疑い 長野県警、停職3カ月」共同通信2019年8月2日)。


長野県警は同日、停職3カ月の懲戒処分とした。巡査部長は容疑を認めているといい、同日付で依願退職した。これで身内に厳しい処分と言えるのか。警察官以外の人場合、ほとんどのケースで逮捕されているが、何故か警察官が犯人の場合、身柄拘束されないことが多い気がする。


長野県警では松本署生活安全1課の巡査部長が2018年5月10日、淫行で逮捕された。逮捕容疑は2016年11月から17年3月に計4回、長野県内のホテルで18歳未満の少女にみだらな行為をさせた疑い。2017年12月に少女から警察に被害の訴えがあり、発覚した(「少女に“みだらな行為”43歳巡査部長逮捕 長野県警」テレビ朝日2018年5月11日)。


巡査部長は当時勤務していた県南部の署で、少年非行防止などを担当する生活安全課に勤務しており、立ち直り支援業務の関係で16年8月に少女と知り合ったという(「<長野県警>児童福祉法違反容疑で43歳巡査部長を逮捕」毎日新聞2018年5月10日)。生活安全部門に携わるようになって12年目だった。


県警は警察官の立場を利用していたとみて調べている(「淫行容疑で警察官逮捕=業務通じ知り合う―長野県警」2018年5月10日)。県警は2018年5月31日付で柴田英和巡査部長を懲戒免職処分とした(「淫行の巡査部長免職=長野県警」時事通信2018年5月31日)。

愛媛県警が杜撰な捜査で女子大生を誤認逮捕

愛媛県警松山東署は2019年7月22日、松山市の女子大学生を窃盗の疑いで誤認逮捕した。松山市清水町の路上でタクシーから降りる際に売上金などおよそ5万5000円が入ったセカンドバッグを盗んだとするが、大学生はタクシーを利用しておらず、事件と無関係だったことが明らかになった。

 

松山地検は2019年8月26日、大学生を不起訴処分としたと発表した。区検は処分理由を「嫌疑なし」とした(「誤認逮捕の女性不起訴 松山区検「嫌疑なし」」愛媛新聞2019年7月27日)。

 

大学生の担当弁護士は2019年8月1日、県庁で記者会見し、任意の取り調べで「執拗に自白を強要された」とする本人の手記を発表した。公表された文書によると、大学生は2度に渡る任意の取り調べの際に一貫して犯行を否認していたが、大学生を犯人と決めつけ自白を強要するような言葉を執拗にかけられたどとしている。

 

松山東警察署の捜査員からは「タクシーに乗った記憶はないの?二重人格?」(「誤認逮捕女子大学生 「執拗に自白を強要」(愛媛県)」南海放送2019年8月1日)。

 

「就職も決まっているなら大事にしたくないよね君が認めたら終わる話」(「「執拗に自白を強要された」 誤認逮捕の女子大学生が手記【愛媛】」テレビ愛媛2019年8月1日)。

 

大学生が「本当の犯人を捕まえてください」と話すと、「犯人なら目の前にいるけど」と大学生を犯人と決めつけた(「取り調べ中「認めたら終わる話」=誤認逮捕の女子大生が手記-愛媛」時事通信2019年8月1日)。

 

代理人弁護士は以下のように述べた。「取り調べの際には大声を上げるなど威圧的な言動もあった。自白を取るための捜査に怒りを覚えた」。

 

県警は「タクシーのドライブレコーダーに映っていた犯人の顔立ちが女子大学生に似ていたため、取り違えた」と言い訳する(「女子大学生“窃盗”誤認逮捕「警察から執ように自白迫られた」」TBS 2019年8月1日)。顔が似ていた程度の主観的な理由で、他に証拠もなく自白を強要する警察は無能公務員である。杜撰な捜査に先入観ありきの取り調べ。点数稼ぎ目的で、こいつはヤレると甘く見た相手を犯人に仕立て陥れる。目の前の問題を解決するという名目で、真犯人であろうとなかろうと我慢を押し付け、事件を決着することを優先する頭の悪い解決方法である。

 

県警に誤認逮捕の原因について質問したが、明確な回答はなく、取り調べ担当刑事からの直接の謝罪を受けていないともしている(「女子大生に執拗に迫り「二重人格?」…誤認逮捕で手記」読売新聞2019年8月1日)。担当刑事が直接謝りもしてないというところに、普通以下の無能さを露呈している。保身だけの無能公務員である。この刑事は恐らく大学生が苦痛から自殺しても「ざまーみろ」と歯をむき出して笑いそうである。




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