社会
林田力

北海道警巡査部長の個人情報悪用わいせつ初公判

北海道警察函館西警察署の巡査部長(41)は、交通違反の切符を交付した30代女性への強制わいせつ未遂とストーカー規制法違反の罪に問われている。巡査部長は2016年に交通違反切符を交付した被害女性に2020年7月、わいせつな行為をしようと突然肩をつかみ、「大声を出すと殴るぞ」などと脅したとされる。

 

巡査部長は強制わいせつ未遂で起訴された(「“わいせつ”警察官が道警保管の女性データ照会」HTB北海道テレビ放送2020年9月16日)。わいせつ未遂という罪状は疑問である。本人がやりたいことができなかったとしても、被害者の感覚では既遂になるのではないか。身内に甘い罪状定義ではないか。

 

巡査部長は女性の交通違反を取り締まった際に付箋に連絡先をメモした。電話やメッセージも送っていた(「函館 わいせつ警察官 初公判」HTB北海道テレビ放送2020年9月25日)。手慣れていて計画的な犯行に見える。余罪もあるのではないか。泣き寝入りしている市民も多いのではないか。

 

巡査部長は女性の自宅や勤務先で3回も待ち伏せしていた。巡査部長は被害女性へのつきまとい行為があったとして、8月にストーカー規制法違反の疑いでも書類送検された。ストーカー規制法違反の罪でも起訴された。

 

函館地裁で2020年9月25日に初公判が開かれた。被害女性は職務上知った情報を個人の目的に利用したことへの不安を口にしていた(「「取り締まった際に連絡先をメモした」わいせつ目的で女性脅した元警察官の男 初公判で検察が手口を指摘」北海道ニュースUHB 2020年9月25日)。

https://note.com/hayariki/n/ndcabc783007b

続警察不祥事

 

 

B-CASカード不正転売の初摘発事件

B-CASカード不正改造は反社会的な問題である。BLACKCASカードなど不正改造カードが問題になることが多いが、正規のB-CASカードを不正に転売したとして電子機器製造販売会社社長が摘発されたケースがある。

 

B-CASカードを不正に転売したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は2013年に不正競争防止法違反幇助容疑で、東京都品川区西品川の電子機器製造販売会社社長(56)を逮捕した。同課によると、同カードは家電販売業者が家電とのセットでしか販売できないが、不正業者に通常の約10倍の1枚千円で販売していたとみられる。「自社で開発した地デジチューナーの売れ行きが悪く、余ったカードの処分に困っていた」と容疑を認めている。

 

逮捕容疑は3月、同カード2千枚を男性(34)=同法違反容疑で逮捕=らに計200万円で不正に転売し、有料放送を無料で受信できるようにカードを不正に改造して販売する手助けをしたとしている。男性は計6千枚の不正カードを販売しており、同課はほかにも入手先があったとみている(「「B-CASカード」横流し全国初摘発 製造販売会社社長を逮捕」産経新聞2013年8月2日)。

 

正規のB-CASカードの不正転売事件であるが、転売先は不正改造業者であり、B-CASカード不正改造問題とつながっている。B-CASカード不正改造を手助けする行為である。

栃木県警巡査部長が検視で腕時計を占有離脱物横領

栃木県警宇都宮中央署刑事1課巡査部長(35)=宇都宮市御幸本町=は2019年8月16日午前10時から午後0時40分頃の間、病死した男性=当時(43)=の検視に際して、男性の350万円相当の海外製腕時計を盗んだ。現場は宇都宮市馬場通りのタワーマンション。巡査部長は同署で遺体検視などを担当、当日は計8人で現場に向かった。

 

巡査部長は犯行後、他県の古物買い取り業者に持ち込み、数百万円で売却したという。不審に思った業者が現地の県警へ「栃木県警の警察官を名乗る人物が時計の買い取りを申し込んできた」と通報して発覚した(「病死遺体検視中に300万円の腕時計盗む 栃木県警の巡査部長逮捕」産経新聞2019年9月19日)。他の現場に臨場した際も窃盗を繰り返してそうである。警察外の機関が捜査しなければ公正ではない。

 

巡査部長は同年9月19日に窃盗容疑で逮捕された。巡査部長は占有離脱物横領の罪で起訴された(若井琢水「孤独死の現場、金色に輝く腕時計 警察官は誘惑に負けた」朝日新聞2019年12月24日)。初公判は12月6日に宇都宮地裁(岡田健彦裁判官)で開かれ、即日結審した(「遺体検視中に高級腕時計盗んだ元栃木県警警察官初公判 懲役1年求刑」産経新聞2019年12月6日)。

 

宇都宮地裁は9月19日に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。判決は「持ち去った腕時計を売却しており、利欲目的なのは明らかで酌量の余地はない」と指摘する(「現場から高級腕時計持ち去った栃木県警元警察官に執行猶予判決 宇都宮地裁「信用失墜させた」」産経新聞2019年12月19日)。

 

検視という警察の職務の中での犯行で悪質である。死に便乗して金銭的利益を図る点では遺族から金銭をだまし取る埼玉県警の警察不祥事と共通する。草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。川越署巡査は遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。

 

腕時計の紛失や窃盗は警察不祥事で繰り返されえている。不祥事警察官は腕時計が欲しくてたまらないのか。内実がないから腕時計で空虚な自分を飾り立てたいのか。埼玉県警熊谷警察署では熊谷小4死亡ひき逃げ事件の遺品の腕時計を紛失した。腕時計の記載があった押収品目録の交付書を遺族から回収して破棄する証拠隠滅をしており、悪質である。

 

京都府警は京アニ放火殺人事件の犠牲者が亡くなった際に身につけていた腕時計を紛失した。京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオで35人が死亡した事件である。紛失は2019年7月下旬に発覚したが、報道は8月16日になってからである(「京アニ放火、犠牲者の腕時計を警察が紛失 遺族に謝罪」朝日新聞2019年8月16日)。紛失を隠蔽した埼玉県警熊谷警察署はより悪質である。

 

遺留品を点検した段階では、腕時計を身につけていたことを確認していたが、司法解剖後、遺体を家族のもとに返す際に、腕時計がなくなっていることに気づいたという。府警では通常、遺留品は撮影した上で記録のリストをつくり、持ち主毎に分けて保管している。今回、捜査本部を設置した警察学校(京都市伏見区)などに遺体を運び、司法解剖や、身元を特定するためのDNA型鑑定を順次進めていく中で、紛失したとみられる。

 

京都府警の警察学校では2019年6月に腕時計盗難事件が起きた。この容疑者は京都府警の巡査で、この巡査は大麻所持容疑で現行犯逮捕された。

続警察不祥事

 

山形県警巡査事件の大麻売人ら

山形県警寒河江警察署巡査が大麻を購入した事件では売人らの摘発が報道されている。これは貴重である。日本では依存性薬物の使用者がクローズアップされる割には大元の元凶の売人の情報が乏しい。『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』著者の稲葉圭昭さんは警察が依存性薬物の密売人をスパイにするために、売人の密売は見逃していると指摘する。

 

「密売人をエス(スパイ/spyの頭文字)にして、どんな奴が買いに来ているかの情報を取って捜査していく方法だった。それで、エスの密売は見逃してやるわけ。もちろん、今もみんなやってる。薬物や拳銃の捜査は水面下でやるから、不正も起きやすい」(「伊勢谷友介、強い恨みを買っていた可能性も…警視庁とマトリが競って芸能人を逮捕する理由」Business Journal 2020年9月9日)

 

山形県警巡査事件では山形県警巡査に大麻を売却したとして山形市に住む19歳男性が逮捕された。19歳男性は2020年4月下旬頃、巡査に山形市内で大麻およそ3グラムを1万2000円で売った疑いが持たれている。

 

合わせて山形市小荷駄町のレコード販売業者(39)らも大麻を所持したり、お互いに譲り受けたりしたなどとして、大麻取締法違反容疑で逮捕された。趣味の音楽を通じて知り合ったとされる(「警察官に大麻販売で会社員逮捕」NHK 2020年8月5日)。

 

レコード販売業者は麻薬特例法違反で起訴された。山形地裁(今井理裁判官)は2020年9月9日に初公判を開いた。レコード販売業者は起訴内容を認めた。検察側は懲役10月、追徴金5万2000円を求め、即日結審した。判決は23日(「少年らに大麻販売 被告起訴内容認める 地裁初公判 /山形」毎日新聞2020年9月10日)。

 

依存性薬物の使用は薬物関係者との付き合いから始まる。大阪府警堺署巡査も山形県警巡査も知人から大麻を勧められたことが大麻使用のきっかけになった。薬物関係者と接点を持つと不幸になる。薬物関係者と接点を持たないことが必要である。薬物関係者が会いたいと言ってきても会ってはならない。

 

薬物関係者には人を巻き込もうとする性質がある。薬物使用を知られると、警察や厚労省など当局に通報され、捕まることを恐れて、自分が薬物をしていることを知った人間を共犯者にして通報できなくしてしまおうとする心理が働く。

 

故に絶対に避けなければならないことは、身近に薬物を使用している人間がいることを知った場合に、友情や同情心から自分達仲間内だけで何とか救おう、依存性薬物から足を洗わせようとすることという。それで何人も引きずり込まれてしまった事例がある。薬物からの更正は専門機関でなければ困難である。薬物関係者という悪魔に、つけ込む隙を断じて与えてはならない。

山形県警巡査を大麻購入容疑で逮捕

依存性薬物の恐ろしさはどれほど強調しても、し過ぎることはない。依存性薬物は風俗を乱す。依存性薬物はNOである。依存性薬物は人間の未来に傷を生む。依存性薬物を放置することの害悪は自分の頭でイメージすることができる。『ヴェニスの商人』ではないが、金貨三千ドゥカートを賭けても構わない。文学は依存性薬物によって社会が被った傷を物語として提示することも使命である。

 

薄汚い金儲けのために依存性薬物を宣伝し、販売する連中がいることが最大の問題である。売人のろくでなし共の中から、まともな人間を選り分けることは不可能である。依存性薬物の売人は、どうしても、この日本を性欲と金銭欲だけの国にしてしまいたいようである。依存性薬物にはまったら、淫乱にされて堕落させられ、別人のような人格になる。味方を平気で裏切る、訳の分からない人格の人間になる。薬物乱用が人格崩壊を招くことは周知の事実である。

 

売人には黒い影が潜んでいる。臭気を絵に描いたような存在である。売人グループの連絡を担当する者は原則として顔を見せず、アルファベットと数字を組み合わせて作ったその場限りの偽名を名乗る。このような人間が街の中にたむろしているかと思うと寒気がする。

 

売人は自分自身の一部を忘れている。その目にあるべきものが欠けている。妙に焦点の合わぬその視線は、薬物に溺れた物に特有の狂気を帯びている。弱くて卑怯で、ままならない現実から逃げ出したいだけである。その醜い姿は、自ら瓦解への道を早めていくだけである。

 

薬物乱用者には厳しい現実が突きつけられる。薬物に対する欲求が激しくなり、強迫的な使用(精神依存)に拍車がかかる。突然激しく咳き込み始める。身体依存に陥ると、薬物なしでは呼吸停止や痙攣を含めた激しい禁断症状が起きる。禁断症状は身の毛もよだつ光景である。

 

顔は老け込み、やつれている。口からはヨダレが垂れている。気管支には多少の痰も絡み始め、鼻水とともに涙までもがとめどなく流れ出す。朦朧とした恐怖の影を薄闇にはびこらせる。闇は前にも後ろにもそびえ立ち、徘徊する恐怖と狂気の影が満ちる。悪魔じみた鉤爪と牙の餌食にされるという絶望的な妄想に襲われる。

 

苦悶に歪んだ薬物中毒者の顔は見るも恐ろしいものになる。「脱法ハーブのせいで、私は以前のようにピアノが弾けなくなったのです。ピアノだけじゃない。スポーツまで以前のようにうまくできなくなった。見た目までもが著しく醜くなった」

 

薬物依存や薬物中毒は麻薬や覚せい剤、危険ドラッグに限らない。砂糖や塩にも依存性があるとの見解がある。それらの問題意識も私は肯定している。しかし、大麻や危険ドラッグを相対化するためにアルコールを持ち出す議論には与しない。

中野相続裁判さいたま地裁2020/11/27

中野相続裁判(Nakano Inheritance Trial)さいたま地裁の口頭弁論が開かれます。長男が母親の経管栄養の流入速度を速め、延命につながる治療を拒否したという高齢者医療にも関係する社会的意義のある事件です。是非お時間を頂きまして傍聴や取材をお願い致します。


第16回口頭弁論
事件番号:平成30年(ワ)第552号・共有物分割請求事件、平成30年(ワ)第2659号・共有物分割請求反訴事件
日時:2020年11月27日(金)午後1時30分から
場所:さいたま地裁C棟105号法廷
https://hayariki.wixsite.com/hayashida/post/nakano_inheritance16


日頃の御支援、御協力に厚くお礼を申し上げます。第15回口頭弁論にはコロナ禍の中、また、残暑厳しい中、Social Distancingに配慮して集まってくださり、ありがとうございます。一日の疲れをゆっくりと癒しましょう。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19; coronavirus disease 2019)の状況により期日が変わる可能性があります。変更が入った場合は迅速に連絡します。


まだまだ新型コロナウイルスは深刻な状況です。立正佼成会附属佼成病院では入院患者や看護師の新型コロナウイルス感染が判明し、中野相続裁判さいたま地裁第14回口頭弁論が延期されました。林田医療裁判や中野相続裁判もCOVID-19と無縁ではありません。


東京都の新型コロナウイルス感染者数は2020年9月12日226人、13日146人。13日の内訳は濃厚感染者62名、感染経路不明84名。感染経路不明は高止まりしています。


9月14日の感染者数は80人。1日の感染者数が100人を下回るのは9月7日以来です(「東京都 コロナ 80人感染確認 今月7日以来100人下回る 2人死亡」NHK 2020年9月14日)。単に月曜日だから感染者数が少ないだけでしょう。東京都の担当者は「減少のペースは緩やかになっている」と話します。「緩やかになっている」と聞くと良いことのように聞こえますが、「減少のペース」です。3桁の感染者が出る状態が慢性的に続くかもしれません。


9月18日220人、9月19日218人。2日連続で200人超になりました。9月20日162人。6日連続で100人超です。100人未満は9月14日月曜日であり、月曜日は基本少ないため、あまり意味がありません。

大阪府警堺署巡査が大麻を所持し、同僚警官に販売

大阪府警堺署地域課の元巡査(22)は大麻所持で有罪判決を受けた。大阪地裁(船戸宏之裁判官)は2020年9月16日、懲役1年2月、執行猶予3年、追徴金6万円の判決を言い渡した。求刑は懲役1年6月、追徴金6万円などであった。判決は「密売人から購入を繰り返し、大麻への親和性が高い」と指摘する(藤河匠「大麻所持の元巡査に有罪判決 「密売人から購入繰り返し親和性高い」 大阪地裁」毎日新聞2020年9月16日)。

元巡査は2020年5月22日、大阪府岸和田市上松町の自宅で大麻0・16グラムを所持。4月から5月までに計6回、大阪市内などで西堺署の男性巡査2人に計約12グラムを計6万円で譲り渡した。大麻は1回につき約5千円から2万円で譲り渡したという(「元巡査が“大麻を同僚警察官に5千円~2万円で複数回譲る…”初公判で起訴内容認める」MBS 2020年8月4日)。

元巡査は「ばれなければいいと思っていた」と述べる(「大麻「ばれなければいいと思った」大阪府警の元巡査に判決」ABCニュース2020年9月16日)。これが不祥事警察官のメンタリティである。埼玉県警草加署巡査や川越署巡査が遺族から金をだまし取ろうとした犯罪があったが、これも「ばれなければいいと思っていた」だろう。逆に言えばばれなければ、どんなことでもやってしまう。警察には全てをオープンにする徹底的な情報公開が必要である。

判決は「警察官の立場にありながら、大麻の拡散に関与した」とも指摘する(「大麻「ばれなければいいと思った」大阪府警の元巡査に判決」ABCニュース2020年9月16日)。依存性薬物の使用者と売人が重なる一例である。薬物関係者は他人に依存性薬物を広げずにはいられない。社会にとってウイルスのような存在である。薬物関係者と接点を持つと不幸になる。薬物関係者が会いたいと言ってきても会ってはならない。

 

堺署巡査は6月4日、大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕された。逮捕容疑は5月22日午前0時15分頃、自宅でチャック付きのポリ袋に入った大麻0.16グラムを所持したこと(「大麻所持容疑で大阪府警の22歳巡査を逮捕」産経新聞2020年6月4日)。大阪地検は6月15日に大麻取締法違反(所持)で起訴した。初公判は8月4日に行われた。

堺署巡査は高校3年生の頃から大麻を吸っていたとする(「大麻使用の警官4人を懲戒免職 「高3で吸った」巡査も」朝日新聞2020年6月24日)。ヤンキーが警察官になってしまった弊害である。

実際、堺署巡査は元ヤンキーと報道されている。「制服を脱ぐとヤンキーというか軽い感じがする男だ。どうも地元の岸和田では派手に遊んでいて、その交友関係から大麻を譲り受けたとの話が流れている」(「大阪府警で大麻汚染 岸和田の元ヤン巡査が同期生らに勧めた代償」AERA dot. 2020年6月20日)。

同じく大麻で逮捕された山形県警巡査も高校2年の時から常習的に大麻を使っていた(「山形・20歳の現役警察官「大麻」で逮捕…懲戒免職」さくらんぼテレビ2020年7月31日)。

捜査段階の供述調書では堺署巡査が常習的に大麻を使用していたとする。「警察学校卒業後に地元の仲間に誘われて週1、2回程度大麻を使用するようになった」(「大阪府警元巡査、大麻所持など起訴内容認める 初公判」朝日新聞2020年8月4日)。これも山形県警巡査と共通する。山形県警巡査は「警察官になって20~30回大麻を使った」と供述する(「山形県警巡査「20~30回大麻使用」供述」共同通信2020年7月31日)。

 

大阪府警は6月24日、大麻使用の堺署巡査と西堺署巡査、南署巡査の4人を懲戒免職処分にし、発表した。4人は2018年4月に府警に採用された警察学校の同期生ら(20歳から22歳)。着任してから2020年まで、大麻を吸ったことをそれぞれ認めたという(「大阪府警、巡査4人が大麻使用 全員を懲戒処分の方針」朝日新聞2020年6月18日)。

西堺署巡査の20歳と21歳の2人は2019年10月に堺署巡査から大麻使用を誘われて、吸った。3人は警察学校の同期である。2020年5月までに、20歳巡査が5回、21歳巡査が1回、大麻を譲り受けた疑いがある。それぞれ「1袋5千円で買った」などと説明しているという(「大麻使用の警官4人を懲戒免職 「高3で吸った」巡査も」朝日新聞2020年6月24日)。

南署巡査(22)は堺署巡査の同級生で、堺署巡査から大麻を吸ったと聞いて興味を持ち、「路上で密売人から買って10回ぐらい吸った」と話す(「「興味本位で吸った」若年層の大麻汚染、警察官にも…」産経新聞2020年6月27日)。

 

「同期ら3人も大麻使用か 巡査の所持事件―大阪府警」時事通信2020年06月18日

「堺署巡査の大麻所持事件 同期生の巡査ら3人も大麻使用認める 大阪府警」毎日新聞2020年6月18日

山形県警巡査を大麻購入容疑で逮捕

 

中野相続裁判さいたま地裁15回口頭弁論

コロナ禍で大変な中さいたま地裁期日ありがとうございました。
中野相続裁判(Nakano Inheritance Trial)さいたま地裁第15回口頭弁論は9月11日(金)午後4時から、さいたま地裁(埼玉県さいたま市浦和区)C棟一階105法廷です。今回は通常と異なり、夕方の開始になります。裁判所の構成が変わりましたので次回は更新弁論を行う予定です。引き続き傍聴をお願いいたします。


新型コロナウイルス感染症(COVID-19; coronavirus disease 2019)の状況により期日が変わる可能性があります。変更が入った場合は迅速に連絡します。
https://hayariki.wixsite.com/hayashida/post/nakano_inherit15
第14回口頭弁論の内容は以下にまとめています。
https://sites.google.com/view/nakanosouzoku/14

 

中野相続裁判は単なる共有物分割訴訟ではありません。
長男は母親の経管栄養の流入速度を速め、延命につながる治療を拒否しました。全ての医療行為は医療法等で医療機関等の管理者の責任で行うことが求められています。長男が母親の経管栄養の流入速度を速めたことは、これを無視するものです。長女は、これらの行為が民法第892条(相続廃除)の「著しい非行」に相当する又は準じる行為にあたると主張しています。この点を踏まえて判断する必要があります。

 

また、母が亡くなって以来、長男夫婦は遺品の占有を続け、長女には十分な情報を提供しないできました。それどころか、長男夫婦は母の生前から、母の預金から現金を引き出していました。長男夫婦が情報の出し惜しみをしたことは、今回の訴訟での茶道具分類ノートや茶会記の提出に至るまでの経緯からも十分に理解できます。しかも茶道具分類ノートは改ざんされているものでした。公正な共有物分割は、情報の非対称性の是正が大前提になります。

 

直近の口頭弁論では茶道具の分割方法が議論されてきました。これは先ず茶道具の分割を決めたいという裁判所の意向によるものです。長女は反訴を提起しています。先ず茶道具の分割を決めるということは順序の問題であって、それ以外の問題も同じように議論する必要があります。

 

茶道具の分割の前提として、裁判所は第6回口頭弁論(2019年4月5日)に「現物を見ないと選べない。その機会を保障しなければならない」と述べられました。この言葉に感銘を受けたら、今日に至っています。この機会は保障されなければならないものであり、長男夫婦側の物理的時間的事情によって調整されてはならないものです。

相鉄東急直通線シールド工事で道路陥没

相鉄東急直通線の新横浜トンネル建設工事で土砂を取り込みすぎたことが原因で道路が相次いで陥没した。施工者がシールド機停止中の土砂流入量を監視していなかったため、過剰な取り込みを把握できなかった(河合祐美「掘削土量を監視せず取り込みすぎ、新横浜の陥没事故」日経XTECH 2020年8月17日)。

 

問題の工事は新綱島駅(仮称)から新横浜駅(仮称)に向かって、延長約3.3kmのトンネルを加圧泥水シールド工法で掘削していた。施工者は奥村組・佐藤工業・青木あすなろ建設・NB建設JV。

 

最初に陥没は2020年6月12日にJR新横浜駅近くの横浜市道環状2号線で起きた。6月30日には同じ市道上の300mほど離れた箇所が陥没した(河合祐美「新横浜でシールド工事中に路面陥没」日経XTECH 2020年7月13日)。

 

「最初の陥没が起きた6月12日は現場から約40m先(新横浜寄り)を掘削しており、陥没現場付近を掘削したのは6日前の6日だった。2度目の陥没現場は300mほど手前で、シールドマシンが通過したのは約2カ月前の4月30日だったという」(小佐野景寿「相鉄・東急直通線、工事の真上で連続陥没の不安 6月に2回も発生、トンネル工事との関連は?」東洋経済Online 2020年7月5日)

 

相鉄東急直通線は色々と縁起が悪い。相鉄東急直通線は建設費増大と開業延期に見舞われた(安藤剛 「相鉄とJR・東急の直通線、費用5割増で開業は延期」日経コンストラクション2016年8月30日)。相鉄東急直通線は綱島温泉の破壊も批判された。

 

相鉄JR直通線は相鉄本線の西谷駅とJR東海道貨物線の羽沢駅(仮称)を結び、相鉄東急直通線は羽沢駅(仮称)と東急東横線の日吉駅を結ぶ計画である。相鉄東急直通線は綱島温泉を潰すために批判されていた。新設する「新綱島駅(仮称)」周辺の地質が想定より軟弱だったため、補助工事が必要となったことで工期がずれ込むことが主因であるが、これは住民反対運動から指摘されていたことである。

Twitterでは相鉄東急直通線を無理とする声や綱島温泉を懐かしむ声が出ている。

「もう繋げないでいいじゃん。ああ綱島温泉(T_T)」

「相鉄東急直通線ホントはもうできないんじゃないか」

「今まで多くの建物の別れを看取ってきたような気がする。 一番印象深いのは、やはり綱島温泉東京園だな。 もう跡形もないけど、あそこは残すべきだったよ」

 

そもそも相鉄は東京急行電鉄(東急電鉄)と因縁がある。東急は相模鉄道を吸収合併しようとしたが、相鉄が反発して敵対関係になっていた(山崎宏之『日本の鉄道路線 国鉄在来線の栄枯盛衰』ミネルヴァ書房、2019年、95頁)。東急グループ創業者の強盗慶太の乗っ取りは悪名高いが、相鉄も被害者である。日本人は昨日の敵は今日の友展開が好きであるが、過去の敵対関係を軽視しても上手くいくものではない。

 

COVID-19感染警察官はデリヘル濃厚接触を虚偽説明

青森県警警備部の20代男性警察官は風俗店利用で新型コロナウイルスに感染したが、濃厚接触を隠して勤務を続けた。警察官は2020年7月8日にデリバリーヘルス(派遣型風俗店)勤務の20代女性の客として濃厚接触した。この女性は10日に感染が判明した。

 

「市によると、風俗店は顧客名簿を基に、警察官に検査を受けるよう連絡していた。市も14日に連絡したが、警察官は女性と接触した心当たりはないと回答。15日の搬送の際、初めて女性との接触を申告した」(「感染の警察官、当初接客女性との接触を否定」Web東奥2020年7月16日)

 

「店から受け取った20代女性の顧客リストを基に、市が連絡した際、「該当していない」と虚偽の説明をした」(「青森20代男性警官がコロナ陽性…感染経路はデリヘル勤務女性との濃厚接触」スポーツ報知2020年7月17日)

 

「市は女性と接触した客に検査を呼びかけていたが、警官は応じておらず、女性の感染発覚後も出勤していた」(井川加菜美、平家勇大、江沢雄志「青森の男性警察官感染 風俗店女性の濃厚接触者 検査応じず出勤」毎日新聞2020年7月16日)

 

「青森県では、風俗店利用を隠すために検査を受けずに勤務を続けた警察官が、その後救急搬送されて陽性と判定された騒動があり、22人の同僚が自宅待機になった」(「コロナ陽性判定後に行方くらます人が多すぎるヤバい現状」NEWSポストセブン2020年7月31日)

 

「顧客リストをもとにまずは店から本人への連絡をお願いし、『保健所から連絡がいってもいいですか』と聞いてもらいました。了解を得られたので本人に電話したのですが、『違います』『行っていません』と否定し、『検査も受けません』ということでした。それで連絡が途絶えました。緊急搬送の際、症状からコロナだと思ったのでしょう。救急隊員に風俗店に行っていたことを漏らしたそうです。隊員も感染する恐れがありますから、慌てて問い合わせがあり、女性の濃厚接触者だと分かりました」(「デリヘルでコロナ感染 青森の警察官は保健所の聞き取り調査にウソまでついていた」日刊ゲンダイ2020年7月18日)

 

警察官は青森市に居住。9日と10日はバスで県警本部に出勤。警察本部4階にある警備部の居室で勤務した(「青森県警の20代男性警察官がコロナ感染 職員21人自宅待機」NHK 2020年7月16日)。11日から13日は休暇。12日夜に喉の違和感や、咳の症状があり、14日まで続いた。14日と15日は公用車を使って十和田署に出張した。十和田市内のホテルに宿泊したという(「青森の20代警察官感染 風俗店従業員と濃厚接触」河北新報2020年7月16日)。

 

15日夜に咳、発熱、味覚・嗅覚異常、倦怠感などの症状が出た。市内の感染症指定医療機関に緊急搬送され、「自分は濃厚接触者かもしれない」と話した。抗原検査の結果、陽性と判明した。陽性の判明後は入院している。

 

警察官は検査呼び掛けに応じないまま十和田市に出張し、飲食店を利用した。警察官が利用したクラブ「モレナ」と居酒屋「旬彩 和海(なごみ)」は休業を余儀なくされた。

 

クラブのママは「休業を余儀なくされたとして青森県警を相手に損害賠償を求め、法的措置を検討している」(「警察官がデリヘルでの感染隠しクラブで酒を…ママが怒りの激白「青森県警を訴えます」」日刊ゲンダイ2020年8月1日)。

 

居酒屋店主も「接触を認め、自覚した行動を取らなかった」と憤り、損害賠償を求め法的措置も視野に入れている(「「影響の大きさ認識を」/感染警察官利用・十和田の飲食店、賠償請求も視野」東奥日報2020年7月29日)。

 

カンニング竹山は青森県警の警察官を以下のように批判した。「感染した人を責め立てる、っていうのはダメだと思うんです。(コロナは)みんながかかる。ところが、この警察官は100%ダメ。(感染の)可能性あるから、(検査を)受けててください、の段階で拒否してるわけでしょ。風俗でしょ。濃厚接触中の濃厚接触。これは救いようがない。訴訟起こされてもしょうがない」(「カンニング竹山 風俗隠しで救急搬送→感染判明の警察官に「100%ダメ」」デイリースポーツ2020年8月7日)

 

青森市では2020年8月7日、東京から帰省した男性の家に、帰省したことを中傷するビラが置かれていた。ビラには「なんでこの時期に帰省するのか」などと書かれていた(「玄関先に“中傷”するビラ 青森の実家に帰省」FNN 2020年8月9日)。自粛警察の陰湿さを示している。自粛警察の基準では帰省した男性以上に青森県警の警察官はとんでもないことになる。自粛警察は青森県警の警察官を攻撃するのだろうか。市民は攻撃しても警察は批判しないのだろうか。

大麻密売の町議会議員の裁判員裁判

福岡県宇美(うみ)町の町議会議員の40代男性は大麻を売りさばいた容疑がある。町議は2019年10月24日に大麻取締法違反(営利目的譲渡)容疑などで逮捕された。逮捕容疑は町議在職中の7月14日と31日、在沖縄米海兵隊の軍属の男に大麻計約100グラムを宅配便で送り、売ったなど。

町議は大麻取締法違反と麻薬特例法違反の罪で起訴され、裁判員裁判が2020年8月5日から開始された。2018年12月から2019年8月にかけて県内のアメリカ海兵隊の軍属など合わせて4人に営利目的で大麻を譲渡した罪に問われている。大麻の売買で得た400万円あまりは政治資金などに使われていた。判決は7日に言い渡される(「大麻売りさばいた福岡元町議の裁判始まる」沖縄ニュースQAB 2020年8月5日)。

町議は14年2月に宇美町議に初当選。2期目在職中の10月24日に逮捕された後、「一身上の事情」を理由に辞職届を提出し、町議会の許可を経て11月18日付で辞職した(平川昌範「福岡・宇美町の元町議が大麻密売容疑 沖縄の高校生や米軍属の男らに 20人検挙」毎日新聞2019年12月9日)。

沖縄県警は2019年12月7日までに大麻取締法違反の疑いで県内の高校生ら未成年を含む約20人を摘発した。町議が大麻をバイヤーに売りさばき、そこから知人友人同士のつながりで拡散したとみられる。大麻で逮捕された大阪府警堺署巡査も山形県警巡査も高校生の頃に大麻を始めている。

これを報道した沖縄タイムス記事は「SNSで沖縄の若年層にまん延」とある。ところが、本文では「大麻の流通経路の全容は分かっていないが、譲渡の際のやりとりで、会員制交流サイト(SNS)は主に使われていないという」とある(「福岡の町議が大麻売りさばく SNSで沖縄の若年層にまん延 高校生ら20人摘発」沖縄タイムス2019年12月8日)。SNSが使われているのか使われていないのかどちらか。

薬物犯罪は薬物使用者以上に薬物の売人の罪が重い。依存性薬物として社会問題になった危険ドラッグは中国からの原料輸入が大部分を占め、沖縄は輸入ルートにされた。ルートになるということは通り道になるということだけでは済まず、依存性薬物の市場にされてしまう。

中南米とアフリカの薬物密輸ルートにされてしまった大西洋の島国カボベルデは悲惨な状態に陥っている。「スラムには麻薬やギャングの暴力がはびこっている。欧州向けの麻薬取引の副産物だ。地元では12歳からクラック(コカイン)に手を出す子供もいる」(Colin Freeman「欧州麻薬戦争の最前線となった島国 コカイン密輸ルート「ハイウエー10」とは」The Telegraph 2019年12月1日)




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