佼成病院の医療ツーリズムと問題点

立正佼成会附属佼成病院は2017年9月から医療ツーリズム(医療観光)の受け入れを開始した。総合健診(人間ドック)を希望する中国人観光客を中心に対応している(「佼成病院の医療観光受け入れ 中国から病院経営者らが視察」佼成新聞2017年10月19日)。

医療ツーリズム受け入れに対しては様々な問題点が指摘されている。まず国内の医療需要を満たせていない状態で海外の需要に対応することの是非がある。富裕層の外国人が最先端医療を受ける一方で、日本人の医療が置き去りにされる医療格差の懸念がある。

さらに医療費不正受給の問題がある。治療目的であるのに経営・管理ビザや就労ビザで来日し、健康保険に加入し、治療費用を安くする(「来日中国人が日本の医療費を不正受給している…国民健康保険に加入できる「経営・管理ビザ」を悪用!?」日刊SPA 2016年12月9日)。これは日本国民の税金が外国人の治療に使われることになる。これでは医療ツーリズムは一部の病院や旅行業者を儲けさせるだけで、日本経済のプラスにならない。経済振興にならなくなる。

医療を需要と供給の市場原理で見ることは否定しないが、規制産業であることも事実である。規制によって保護されていながら、儲かる分野だけ手を出す「つまみ食い」は不公正である。佼成病院事件を起こすような佼成病院が医療ツーリズムに力を入れることは危険である。

佼成病院事件記者会見

立正佼成会附属佼成病院事件記者会見が2017年10月26日(木)午後2時から東京地裁・高裁2階の司法記者クラブで開催されます。加盟社以外の取材も歓迎します。佼成病院裁判の上告人及び訴訟代理人が会見します。佼成病院裁判は、自己決定権と生命尊重を訴えています。

佼成病院事件は患者の長男が勝手に患者の経鼻経管栄養の流入速度を速めたり、治療を拒否したりするなど医療への不当介入がありました。それに対して担当医師は、専門家の立場で治療の必要性や生命尊重について説明・説得することをしませんでした。また、担当医師が長男との話し合いで「自然死の方針」を採り、治療をせずに死ぬがままにしたことを問題としています。

上告人は佼成病院が適切な治療をしなかったから死亡したと主張します。8月21日に点滴を中止して経鼻経管栄養に切り替えたことは嘔吐を引き起こし、病状を悪化させました。患者の医療を受ける権利が奪われました。

東大病院輸血梅毒事件の最高裁昭和36年2月16日判決は以下のように指摘します。「いやしくも人の生命及び健康を管理すべき業務(医業)に従事する者は、その業務の性質に照し、危険防止のために実験上必要とされる最善の注意義務を要求されるのは、やむを得ないところといわざるを得ない」

医師には、患者を守るために自己になしうるすべてのことをする義務があります。患者の長男が治療を拒否したことは、医師が治療を止めて良い理由にはなりません。

「1940年ライヒ裁判所刑事判決では、医師は患者側の医学的に不合理な治療の拒絶を無視しうるとした。医師の合理的な治療を父親が拒否して、幼児を死亡させた事件では、「父親の行為は監護権の濫用であるから、医師はそれに対して、簡単に退くようなことがあってはならな いのであって、そのような監護権の濫用の結果から子供を守るために、自己になしうるすべてのことをする法的な義務がある。父親が治療に反対したことは、医師の責任を免れしめるものではない。」として、子供の死に対して父親と医師の両方に刑事責任(過失致死罪)を認めた。」(町野朔『患者の自己決定権と法』東京大学出版会、1986年、60頁)

患者や家族と医師には情報の非対称性があります。医師はプロフェッショナルとして、治療をする利益、治療をしないことの不利益を説明しなければなりません。何故、長男が治療を拒否するのか、その理由は一体何なのか。治療をしなければやがて患者が被るであろう苦痛・身体的不利益をどのように説明したのか、肝心なことがカルテには何も書かれていません。

佼成病院は緩和ケアも不十分でした。苦痛緩和の措置は死期を延長するだけの措置には含まれません。苦痛を除き、人間らしい尊厳を保ちつつ安らかな死を迎えられるようにすることが望まれており、ホスピスや緩和ケアに対する関心も広がっています。

佼成病院はインフォームド・コンセントができていません。インフォームド・コンセントとは事情に通じた上での承諾、説明を受けた上での同意です。単に情報を与えるという意味ではなく、その事情によく通じさせるという意味です。医者が患者に治療の内容、目的を熟知させることが必要で、単に告知するだけでは不十分です。異議を申し立てなかったからOKとはなりません。真にメリットやデメリットを理解した上で同意することが必要です。

立正佼成会附属佼成病院の問題

宗教法人立正佼成会の運営する立正佼成会附属佼成病院の問題をお伝えします。
佼成病院では高齢女性患者の長男が患者の経鼻経管栄養の注入速度を勝手に速めました。その後に患者は嘔吐し、大量の栄養剤を吐き出しました。やがて誤嚥性肺炎を発症しました。佼成病院では経管栄養の終了時刻などを記録しておらず、第三者の操作をチェックできる体制になっていません。各地の病院で点滴への異物混入などが問題となる中で杜撰です。
佼成病院では多剤耐性緑膿菌(multidrug resistance Pseudomonas aeruginosa; MDRP)の院内感染が起きたと証言されました。これはカルテに記載しておらず、裁判の証人尋問で初めて医師が証言しました(第10回口頭弁論、2016年6月1日、東京地方裁判所610号法廷)。
佼成病院は患者本人や患者の長女の意思を確認せず、治療を拒否した長男夫婦の意向だけで、治療方針を決めていました。長男が「延命につながる治療を全て拒否」した時点で、佼成病院は、そのリスクを説明した上で他の家族もそれに同意しているのかを確認すべきでしたが、佼成病院は行いませんでした。
佼成病院では呼吸困難な患者に日中酸素マスクを付けませんでした。夜間だけ酸素マスクを付けました。緩和ケアやQOLを無視しています。
患者に死んでほしい家族にとって、合法的な殺人ができてしまわないでしょうか?
詳しくは「佼成病院裁判」で検索して下さい。

佼成病院裁判

立正佼成会附属佼成病院裁判

立正佼成会附属佼成病院裁判で原告は、「命の大切さ」を訴えている。患者本人にとって最も重要な『自己の命を処分』するについて、いかに近親者であろうとも他人によって『自己の命が処分』されることは本人にとって不当である。

まして近親者による治療中止の意思が「とても見ていられない」などのように患者本人の気持からではなく、他人の気持によって決定がなされることは、処分してもいい理由にはならない。そもそも倫理的に妥当な殺し方など存在しない。人間の生命はすべて同価値であり「生きる価値のない生命」や、「あわれみによる死を与える行為」などは存在しないから絶対に許容しえない。

佼成病院では、患者の長男が患者の経鼻経管栄養の滴下速度を速めて、その後嘔吐して具合の悪くなった患者の治療を拒否して、患者を死亡させた。佼成病院は、患者の経鼻経管栄養の滴下速度が速められたことを知らなかった。管理が杜撰であった。

佼成病院の担当医師は、患者の長男の要望で通常行われている治療を中止した。患者本人には、治療方針の説明はなく、意思確認もしなかった。患者の長男は、数々の治療を拒否したが、医師によるインフォームド・コンセントもなく、家族達で慎重な協議もしていない。患者の長女は、母親の死から2年後に母親は、残酷な死なせ方で命を絶たれたことを知った。

佼成病院の担当医師は平成28年6月1日、「患者さんの意思確認はしない」旨を証言した。しかし、患者は一人一人事情が違うのだから、延命の可能性のある患者の治療行為を差し控えるべきか否かの判断は、患者の最善の利益のために行動しているか、まず患者、医師、家族関係者間で慎重に協議されなければならない。

患者に診断を知らせることが医師の役割と職務であり、医師の説明義務の伴わない判断はあってはならない。利用可能な治療方法の性質や、患者が現実になにを選択できるかについて説明し、その上で治療方法の決定は、患者がするべきであり、つまり治療を続けるかどうかをきめる権利は、医師ではなく患者の自己決定権にある。

患者本人と入念に相談し、適正な書式を整え、カルテに適切な記録を残す。決定が不注意になされたり、一方的になされたり、誰がしたのか分からないようなことがないよう、明確な手続き上の予防措置を講じる必要がある。

患者の長男が治療を拒否したからと言って、簡単に退いてはいけないのであって、医師の責任を免れるものではない。患者又は、家族が治療を拒否した場合、医師はすぐに追加説明を始める。医師には、患者のために最善と判断した治療を受け入れるように患者や家族に働きかける義務がある。

佼成病院では呼吸困難の患者に夜だけ酸素吸入し、日中は酸素吸入を外して自力呼吸させていた。立正佼成会の答弁書11頁は以下のように書く。「夜間の看護が手薄なところで、もし過度な濃さでの酸素が供給されたために、却って呼吸管理に問題が生じたりしては困るから、あの状態の生体が間違え要もない程度に、量は決して多くないが酸素供給をしていたのである」

なぜ「夜間のみ少量」の酸素吸入を行ったのか。その理由について、担当医師は、「夜間は酸素吸入を行うことで延命ができて家族を呼び出すことを避けられる」旨証言した(調書35頁)。これは、酸素の量を調整すれば、やはり酸素吸入が延命に役立つことを意味する。

立正佼成会の平成28年1月21日付準備書面19頁でも「もとより、酸素がある方が本人は楽であろうが・・夜間は手薄・・夜間に最期を迎えて家族をあたふたとさせるようなことがないようにとの配慮である」として、酸素吸入が延命に役立つことを認めている。

担当医師は、呼吸苦にあえいでいる患者の姿を見て、「苦しそうに見えますが今お花畑です」と言った。もがく思いで息をしなければならない苦しさは、生きるにしても死ぬにしても最悪である。人間息ができないことほど苦しい状態はない。水に溺れた時の状況を想像してみて下さい。呼吸を和らげる方法はたくさんあり、医師には可能である。医師は、患者の苦痛を緩和する義務がある。

「苦痛緩和のための措置」は、もともと「死期を単に延長する措置」には含まれない。たとえ死が迫っていても苦痛が緩和されれば、一日でも、半日でもこの世にいきていることは、貴重だと感じるのは当然だからである。生命を維持することは人にとって最も基本的な利益であって、その可能性は法によって保護される利益である。

佼成病院の対応は、インフォームド・コンセントの視点からもQOLの意味でも全く基本を守っていない。患者に苦痛を与える対応には、「なんて恥ずかしい仕事をしているのだ」と怒りを持つ医療関係者もいる。人道的な医療であるためには、患者、家族達、医師達関係者間で、患者の幸せを考えて何が最善の医療であるのかを慎重に協議する必要がある。しかし、佼成病院は、患者の意思を確認せず、治療方針の説明もせず、家族達との十分な協議もしていない。

担当医師による「インフォームド・コンセント」が行われていない。医師の過失とは「客観的に一定の基準行為を怠ること」である。患者の最善の利益は、医療的パターナリズムによってではなく、患者本人の主観的判断を基礎に於いて決定されなければならない。患者本人が生命を放棄していないのなら、たとえ患者の長男であっても「死を与える決定」はできない。

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審第2回口頭弁論

立正佼成会附属佼成病院裁判控訴審第2回口頭弁論が2017年5月31日(水)10時から東京高等裁判所424号法廷で開催されます。佼成病院裁判は、命の大切さ、高齢者の尊厳を守る裁判です。患者本人に意思の確認をせず、入院患者に残酷な死なせ方をさせた立正佼成会に「命の大切さ」を問います。

佼成病院は高齢者の命を絶つ決定・実行が余りにも簡単でした。担当医師は、患者の長男の要望だけで、患者の治療を中止して命を絶ちました。患者の意思は確認しませんでした。毎日のようにお見舞いに通っていた長女にも知らせませんでした。長女は、母親の死後カルテを見て仰天しました。「医師の説明義務」も「患者の自己決定権」もありません。「医師達、家族ら複数人での慎重な協議」もありません。厚労省のガイドラインに反しています。

病院によって治療中止の決定・手続きがまちまちでは、患者は、安心して入院していられなくなります。長女はたまたまカルテを見たから分かりましたが、このままでは、権利を奪われて死んで行く被害者が出てしまいます。まだ生きられる患者まで死んで行く危険があります。これで良いならば秘密裏に殺人が出来てしまいます。

しかも、息ができなくて苦しんでいる患者に手当をせず死ぬがままに放置する、残酷な死なせ方でした。患者は、呼吸が苦しそうでしたが、生きようと頑張っていました。長女は、長男が酸素マスクを拒否したから、担当医師が母に酸素マスクをしてあげず、自力呼吸をさせているとは知りませんでした。

患者が夜間に死んでしまわないように、夜間だけ酸素マスクをしてあげて、朝になると外されるという患者にとって苦しい日々が続きました。冷酷極まりないことです。担当医師は、夜間だけ患者に酸素マスクをした理由を「(もとより、酸素がある方が本人は、楽であろうが)夜間の管理は手薄であること。家族をあたふたさせることがないように」と述べました。

本裁判は、人工呼吸器を付けるか否かではありません。その前の治療の段階から早々と中止されました。残酷な死なせ方を問題としています。高齢者の命の処分が簡単で怖い。高齢者の治療中止の手続きが簡単過ぎます。死なせ方が残酷です。患者の治療を中止して命を絶つという生死に関する重大事項は、誰もが納得できる人道的な決定でなければなりません。一人の医師と一部の家族だけで秘密裏に行われてはなりません。

仮にも患者の生死を画する重大問題を簡単に決定してあっさり実行して、これで良い訳ありません。患者の長男だけからの治療拒否をされて、「明日からやめる」とは、簡単に引き下がりすぎます。患者の為を思えば、治療の必要性を長男に説明するべきです。医療の主体は、患者であることを見失っているのではないでしょうか。改めることがあるのではと思います。

医療は、病院の都合や家族の都合で行われるものではなく、患者にとって何が最善の医療かを考えて患者の幸せの為に行われるべきものです。患者のために最善を尽くす。それは、古代ギリシャの「ヒポクラテスの誓い」より、医師のもっとも重要な使命であり、倫理とされてきました。命の大切さを議論してください。

佼成病院の面会時間は、午後2時からです。その前に患者は、体を拭いたり、着替えをしたり、手当等をしてもらいます。その間、医療従事者以外は病室に入れません。患者の家族も終わるまで外で待っています。

しかし、長男は、当事者尋問の法廷で「女性部屋ですね・・すべてお年寄りの女性の方です。裸を見るということは失礼ですけど・・カーテンを閉めてやりますから・・・」など患者らは女性だけど年寄りだから、男性でも部屋の中に居ても構わない旨の証言をしました。この高齢者を小馬鹿にした発言は、後に傍聴者より強く批判されました。経鼻経管栄養を滴下しながら体を拭いたり着替えをしたりする訳がありません。

日本海賊TVで佼成病院裁判判決

インターネット動画放送局・日本海賊TV「金八アゴラ」が2016年11月25日に収録・放送され、立正佼成会附属佼成病院裁判を取り上げた。日本海賊TVは立正佼成会の問題を積極的に取り上げる番組である。立正佼成会の影響力はメディアで取り上げられることが少なく、あまり知られていない。日本海賊TVは立正佼成会の問題を取り上げる貴重なメディアである。

コメンテーターは田中遊夢さん、田淵隆明・公認システム監査人、石川公彌子さん、大津けいさん、林田力。司会は山内和彦元川崎市議。田中さん、大津さん、石川さんが途中退席し、林田力が後から参加した。

番組では先ず宗教法人の立正佼成会が立正佼成会附属佼成病院の経営主体となっていることに驚きの声が出た。宗教法人が直接病院を経営することに問題ないのか疑問が提起された。現代では認められないのでないかと指摘された。

判決では被告長男が患者である母親の経鼻経管栄養の注入速度を変更したことを違法と認定した。違法というものは「駄目だ」という大きな根拠たり得る。一方で判決は病院については、被告長男が母親の経鼻経管栄養の注入速度を速めることを予見することは不可能であったとする。しかし、北九州市八幡西区の産業医科大学病院で点滴袋に穴が開けられた事件が起きた。病院は管理の甘さを謝罪した。佐多病院長は「患者、家族、地域住民におわび申し上げたい」と陳謝した。管理していないことが問題である。産業医大の事件も起きており、病院に予見可能性がないとは言えない。

また、因果関係について判決は「気道及び尿路に感染症があったことからすれば、母親が8月15日の嘔吐とは無関係に誤嚥性肺炎を発症した可能性も否定はできない」とするが、こちらの方が病院にとって問題ではないかと指摘された。佼成病院の医師は証人尋問で「じっくり検証した今の値では、ちょっと間違っていたかなと、誤診だったかなと思います」と証言したが、誤診は問題である。訴訟戦略上から誤診としたとしても、医者が誤診を認めることは余程のことである。

番組では外環道の問題も取り上げた。世田谷区成城などは土砂災害警戒区域に指定される。そこに外環道を建設することは問題ではないか。何で大震度地下とするのか。一度工事を止めた方がいい。

番組ではコンパクトシティーについても興味深い指摘がなされた。ヨーロッパは城郭都市の歴史があるからコンパクトシティーが成り立つ。日本のコンパクトシティーは失敗している。コンパクトシティーを目指したところが廃れている。行政の狙いと逆の現象が起きている。

日本海賊TVで佼成病院裁判

インターネット動画放送局・日本海賊TV『金八アゴラ』が2016年11月9日に収録され、立正佼成会附属佼成病院裁判を取り上げた。コメンテーターは増山麗奈氏、日本憲吉氏、石川公彌子氏、大津けい氏、林田力。司会は山内和彦元川崎市議。他にはパリ協定やトランプ大統領当選、福岡市の道路陥没などを取り上げた。11月11日に放送される予定である。

立正佼成会附属佼成病院裁判の判決が2016年11月17日(木)13時10分から東京地方裁判所610号法廷で言い渡される。患者の同意を得ずに、人として一番大事な命を処分された「命の自己決定権」の侵害を訴えている。病院の都合、特定の家族の都合で治療されなくなることは問題である。担当医師は証人尋問で自身の「理念として患者の意思は確認しない」と答えた。

また、患者の呼吸が苦しくなっても「意識がないのだから」との理由で酸素マスクをしなかった。医療は担当医師の個人的理念に基づいて行われるべきものではなく、患者にとって何が幸せかを考えて行われるべきものである。

患者が呼吸困難の時、患者の長男は、酸素投与を拒否した。患者は息ができずに苦しそうにしていたが、昼間は酸素マスクをしなかった。当直医がいる夜間だけ酸素を投与していた。朝になると酸素を止めた。酸素マスクは他者の都合で取り外しができるものか。疑問である。

増山さんと日本憲吉さんはパリ協定に関連して以下のように主張した。世界経済は化石燃料への投資から脱却する傾向にある。日本経済は時代遅れの化石燃料に固執して大損している。化石燃料ビジネスに投資しないダイベストメントの考えが広がっている。環境運動家も経済や市場という発想を持ち、それに適合した主張を展開することが求められる。

この話を私は評価する。革新政党は最も経済という考えからかけ離れたところにあるというイメージがあった。このように言うと経済も考えていると反論があるかもしれないが、それは経世済民の学としての経済であって、需要と供給という市場の考えではない。

このような議論が社民党内部でもなされているならば大いに期待できる。増山さんに対しては社民党の伝統的な支持層から反発があるが、それは市民の政党に脱皮するための必要なコンフリクトではないかと考える。政党の古い体質に飲み込まれないで欲しい。

アメリカ大統領選挙はトランプ共和党候補が当選した。日本のメディアはアメリカのエスタブリッシュメントの話しか聞いていなかった。増山さんはトランプを応援していたという。健吉さんも不法移民は問題であると指摘した。意外なところでトランプ支持の声を聞いた。革新の偏狭なイメージとは異なる。

労働基準監督官を増員する。労働基準監督官が足りない。電通の強制捜査は話題になった。労働基準監督官に司法警察員の権限があることを知らない人も多い。『ダンダリン』でも労働基準監督官の中でも知らなかったエピソードがある。

佼成病院裁判とLCP

立正佼成会附属佼成病院裁判の判決が2016年11月17日(木)13時10分から東京地方裁判所610号法廷で言い渡される。高齢患者に十分な治療をしなかったと病院経営団体の立正佼成会と患者の長男夫婦を訴えた裁判である(平成26年(ワ)第25447号・損害賠償事件)。イギリスでも高齢患者を効率よく死なせる手順LCPが問題になった。

LCP(Liverpool Care Pathway)は2003年に英国で作成された終末期ケアの手順書である。高齢患者に機械的に適用され、鎮静と脱水によって手間をかけずに死なせるための手順書と批判されている。LCPは死のパスウェイとなっている。

一旦LCPの対象となると、再評価もないまま何週間もLCPが続行されている。患者がLCP適用となったことを家族が知らされていない。LCP対応になった患者の人数に応じて病院に報酬が支払われる金銭的なインセンティブが設けられている(Nick Triggle, Doctors admit problems with Liverpool pathway for dying, BBC News, 27 June 2013.)。

英国南東部イースト・サセックス州の病院に入院した80歳の女性の娘が病院のLCP適用を批判する。病院は死が間近な人に栄養や水分の補給は必要ないとして、患者に抗生物質や栄養・水分の投与を中止した。これに対して娘は「何故、母の死が近いのかは誰も話してくれなかった」という。LCPの適用は中止され、患者はナーシングホームでケアを受けている(Mother 'left to die' by hospital, BBC News, 13 October 2009.)。

LCP自体は優れた手順書であるが、機械的適用されたという運用に問題があるとする見解がある。「本来は、患者の自己決定を重視し、チーム医療によって丁寧なアセスメントを繰り返しながら、臨死期の患者とその家族の身体的、心理的、社会的、スピリチュアルな苦痛を軽減するべく作られた、優れた臨床実践モデルである」(児玉真美「「どうせ高齢者」意識が終末期ケアにもたらすもの――英国のLCP調査報告書を読む」SYNODOS 2014年1月10日)

一方でイタリアではLCPに効果がなかったとの研究結果がある。癌死亡患者308人のデータを収集し、232人の家族と面談した。LCP導入病棟と対照病棟で、ケアの質評価に有意差はなかったという(Massimo C et al., Liverpool Care Pathway for patients with cancer in hospital: a cluster randomised trial,The Lancet, Early Online Publication, 16 October 2013.)。

また、日本の自称救急医のブログでは殺しのケアとしてのLCPの導入を求める記事がある。「日本の病院はイギリスに倣い、LCPを導入すべきである。それで医療現場の負担は減り、病床が生産的に運用されるようになり、医療費も減る」(『救急当直裏日誌』「日本でもLiverpool Care Pathway(LCP)の積極的導入を」2014年02月26日)

佼成病院裁判

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