ブラック企業は人種差別に非ず

林田力

ブラック企業やブラック士業が社会問題になっている(林田力『ブラック企業・ブラック士業』アマゾンKindle)。就職活動生はブラック企業を避けてホワイト企業を目指している。

ところがブラックとの言葉が黒人差別につながるという批判がある(高橋浩祐「「ブラック企業」は、人種差別用語である 言葉の使い方に鈍感すぎる国内メディア」東洋経済オンライン2014年9月1日)。これは筋違いである。

日本語は白人や黒人以前に「腹黒い」「白星黒星」など白や黒に価値を込めている。ブラック企業を黒人差別とする主張は屁理屈である。カタカナのブラックやホワイトにもブラックリストやホワイトリストとの言葉がある。ブラック企業を避けてホワイト企業を目指すことは正しい言葉の使い方である。

ブラックを美しいとする価値観からブラック企業やブラック士業を誤用とするならば価値観の押し付けに過ぎない。それは白人至上主義と同じメンタリティである。日本でもアイヌを過度に美化する動きがあるが、アイヌ事業が利権化されているとの批判も強い。Twitterでは以下のように指摘されている。

「少数民族を蔑ろにする行為はもちろんいけない。必要な範囲での援助政策も考慮されてしかるべきだと思う。だけど、貧困が問題ならばアイヌ保護じゃなくて、貧困救済でいいじゃ無いかと思う。そこにアイヌと和人の差なんてそれこそいらないよ」

「純粋な経済問題であるならば、「恵まれていない」アイヌ民族と「恵まれていない」大和民族になんの違いがあるのか? これは民族観とかいう話ではない、経済的貧困をかかえている人をどう救うかという問題だ」

ブラック企業人種差別論が共感を呼ばない要因はブラックの表現に噛みつくだけで、社会問題になっているブラック企業やブラック士業に対する問題意識が欠如しているためである。それではブラック企業問題に直面している人々の理解を得られない。現代日本の若者が使い捨てられようと知ったことではない、それよりも公民権運動と同時代を生きた世代として黒人差別の方が重要だ、というメンタリティである。それが左翼のメンタリティならば左翼の衰退は当然である。

そえどころか、記事「「「ブラック企業」は、人種差別用語である」に対してはブラック企業批判を潰すために書かれた記事との見解もTwitterでは披露された。「ワタミとすき家(ゼンショー)から執筆依頼を受けたようです。んで、この記事いくらで書いたの?」

ブラック企業人種差別論からは正規労働者と非正規労働者の格差に絡めて差別的表現を批判する向きもある。これはブラック企業への理解不足を露呈した主張である。厳格な意味でのブラック企業は正社員を使い捨てにする企業である。ブラック企業が正社員を酷使でき、酷使されても若者が正社員にしがみつく背景には、労働運動側の非正規に対するネガキャンもある。

日本でブラック企業が成立した理由は社員に無限の忠誠心を要求できる日本型経営があるためである。だから「昔は良かった。派遣労働などの新しい働き方が雇用を壊した」との問題意識ではブラック企業は理解できない。ブラック企業は左翼教条主義のフィルターを通してではなく、ありのままのブラック企業という表現で捉えなければならないものである。

記事「「「ブラック企業」は、人種差別用語である」に対してTwitterでは的外れな主張であり、言葉狩りであると反発されている。「色に意味を持たせることが禁じられるなんて窮屈過ぎるし表現の幅が狭まる。白も黒も、いい意味を持つときも悪い意味を持つときもあるんだし、常に人種に照らし合わせて考えろなんて無理。白旗を上げるしかない」

「黒人が書いたのなら理解できるんだけど、純日本人が真顔で書いてたので、むしろ「ブラック企業」で黒人を連想するおまえの思考回路が差別まみれでヤバいだろ、と思いました」

「私の感性が緩いのかもしれないが、ブラックジョークも差別なの?そうは思わないけど。ブラック企業も黒ではなくて暗闇を指すのでは?」

「ブラック企業のブラックはブラックリストのブラックからです。ブラックリスト、世界的に使われている言葉ですよ」

「ブラック企業から「黒人人種差別まで連想し胸を痛める」筆者のこの記事はこじつけが甚だしい。こういう事をいう人って、えてして当人に差別的な思考が内在している場合が多いのではないか」

ブラック企業を人種差別と批判する高橋浩祐氏は別の記事ではタイトルに「黒幕」との表現を使用している(高橋浩祐「集団的自衛権、黒幕の米国が考えていること 日米安保体制はますます米国の思うまま」東洋経済オンライン2014年7月1日)。そのために「「黒幕」って言葉は人種差別用語でなく、「ブラック企業」は人種差別用語らしいんだが、その違いはなんなんだ」と突っ込まれている。




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