細川護煕氏は福島県知事選挙で放射脳カルトと決別を

林田力

細川護煕元首相が2014年10月9日告示、26日投開票の福島県知事選挙に取り組むと報道された(「直撃!主役たちの今 噂の真相 細川護熙 「殿」が福島県知事選で担ぐ脱原発隠し玉候補」FRIDAY 2014年8月22日号74頁)。本気かつ真面目に勝てる選挙に取り組むならば政治勢力として健全化できる可能性がある。福島県知事選挙で勝てる選挙に取り組むということは、地に足着いた生活を送る福島県民に支持される取り組みをすることである。そのためには放射脳カルトとの決別が必要である。

2014年東京都知事選挙において細川氏の最大のマイナス要因は放射脳カルトとの親和性であった。脱原発票が割れた中で放射脳カルトは細川支持が圧倒的であったが、それが贔屓の引き倒しになった。細川氏自身も「福島原発事故で北極海のシロクマやアザラシが大量死している」と発言し、「正常な状況にあるとは思えない」と評された(石井孝明「細川護煕都知事候補の頭の中身が心配だ」アゴラ2014年1月31日)。同じことは週刊誌でも指摘された(「シロクマ大量死は福島の放射能!? 非科学的妄想に囚われた「細川護煕」」週刊新潮2014/02/13日号)。細川氏は「おかしな候補」と見られ、本来は取り込まなければならない自民党政治に批判精神を持つ保守票を離反させた。その結果、舛添要一候補が圧勝し、宇都宮健児候補が次点になった。

放射脳カルトとの親和性は東京都知事選挙の敗因であるが、差別や風評に苦しむ福島県では一層の反感を受けることになる。もし都知事選挙と同じように脱原発至上主義で福島県知事選挙に取り組むならば、脱原発そのものに福島県民は強固な反感とマイナスイメージを抱くことになる。放射脳カルトは脱原発運動への市民的支持を失わせる(林田力『放射脳カルトと貧困ビジネス』アマゾンKindle)。この点では細川氏が福島県知事選挙に取り組むことに強い危惧を抱いている。

一方で細川氏が本質的に放射脳カルトと親和性があるとは思わない。放射脳カルトにとりつかれたことが失敗である。都知事選の選挙戦終盤では民主党関係者らが参入し、生活密着課題を公約に掲げ、脱原発至上主義から方針転換する底力を示した。

また、細川氏は放射脳カルトを嫌悪する住民感覚に近い政治センスも有している。細川氏と宇都宮氏の数少ない政策論争にダンス規制がある。細川氏は公序良俗に反するものの規制を唱えた。これは深夜のダンスの騒音などに苦しむ住民にとっては朗報である。クラブには危険ドラッグ(脱法ハーブ)売買など風紀の乱れへの懸念もある。現時点で近所にクラブがなく、迷惑を被っていなくても、住民感覚があれば想像力を働かせることができる。風紀を乱すクラブへの世論の反感は海水浴場のクラブ化規制強化にも現れている。

法律論的には風営法は近所の静穏を必ずしも第一義として規制している訳ではなく、近所迷惑であることは規制支持に直結しない。それ故に宇都宮氏の公約の論理は正しい。また、青少年健全育成条例など表現規制を批判する宇都宮陣営にとってダンス規制撤廃は当然の戦略である。

宇都宮陣営の置かれた文脈から宇都宮陣営の戦略を肯定するが、そこにはトレードオフの問題がある。児童ポルノと比べるとダンスには近所迷惑という分かりやすい実害があり、ダンス規制撤廃論だけでは住民の問題意識への直接回答にはならない。この点では細川氏は住民感覚を優先した。

宇都宮氏と細川氏では、どのような層に訴求させるかという選択に差異があったことになる。これに自体は、どちらも正しい。選択が異なるというだけである。都知事選では宇都宮氏と細川氏で応援する文化人のタイプが異なることが話題になったが、ダンス規制への政治姿勢の差異から説明できる。

問題は細川氏がターゲット戦略を貫徹できなかったことにある。地に足ついた生活を送る住民感覚を重視するならば、同じく住民感覚からの放射脳カルトへの拒否感も共有しなければならなかった。本来ならば細川氏は生活保守の都民の支持を取り込める筈であった。それを御破算にしたものが放射脳カルトである。生活保守は放射脳カルトのような生活破壊者を何よりも嫌悪する。

一度放射脳カルトの色が付いてしまうと払拭は容易ではない。それ故に外部から第三者的に細川氏の取り組みを評するならば、どうしても放射脳カルトの色が出ることへの危惧が先行してしまう。しかし、これは内部から細川氏の活動を健全なものにしようとする真剣な働きかけを否定するものではない。福島県知事選挙への取り組みは細川氏から放射脳カルトを引き剥がす好機になる。良くも悪くも脱原発の主唱者と認知されている細川氏から放射脳カルトを引き剥がせれば、脱原発への市民的支持を広げることができる。

また、放射脳カルトとの決別は脱原発のまとまりを推進する。瓦礫受け入れ派の主催する脱原発デモへの不参加を呼びかけるなど放射脳カルトは分裂の元凶であった。都知事選における宇都宮支持者と細川支持者の感情的対立も放射脳カルトが細川候補に肩入れしなければ、もっと穏やかなものになっただろう。放射脳カルトとの決別は脱原発一本化を一歩前進させる。



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