小選挙区論

林田力

小選挙区は死票が多い。故に小選挙区は問題であるという主張には大いに賛同する。この立場からは衆議院だけでなく、県議会なども問題になる。さもなければ国政にしか関心がない政治談義と揶揄されるだろう。

一方で小選挙区廃止を最優先課題とする小選挙区廃止至上主義と言うべきものには疑問がある。そこまで小選挙区を否定する論理を貫徹できるかという問題である。

小選挙区は二大政党を志向するが、二大政党は単独で政権交代可能にすることに適している。二大政党に収斂させず、多数の政党が併存することは国民の多様な政治意思を反映させることには向いているが、連立政権が必然的になる。それは選挙結果とは別次元の政局によって政権の形が決まる傾向が強くなる。それが良いことか疑問がある。

およそ一つの政党でまとまるからには、他党とは別の主義主張があり、安易に連立を志向するものではない筈である。少数政党優遇論には最初からマジョリティーの支持を考えず、特定のマイノリティー代表として一定の発言権を確保できれば良しとする姿勢が見え隠れする。過去の55年体制において「それでは政権交代が不可能」と批判され、改革内容の是非は別として、細川政治改革が求められて現行の選挙制度になった。少数政党優遇を唱えるだけでは国民の問題意識の回答にならない。

二大政党制に対して、大差ない二大保守政党の疑似政権交代にしかならないとの批判がある。しかし、イギリスが保守党・自由党から保守党・労働党の二大政党になったように、国民が対決軸を作っていくべき問題である。ここでも特定のマイノリティー代表にとどまるだけでは展望は開けない。

小選挙区の問題は51%の支持で代表者が決まり、残り49%は捨てられることである。有権者の51%が代表者を総取りできることである。それならば議会内の多数派が閣僚を総取りする議院内閣制も問題としなければ論理を貫徹できない。

これは小選挙区廃止以上にハードルが高い。しかも、似たような制度を採っている国もスイスくらいしかない。フィクションならば小説『銀河英雄伝説』の二次小説における自由惑星同盟の設定で散見される程度である。それ故に当面の改革課題にならなくても仕方がないが、小選挙区批判者に議院内閣制への問題意識が全くないことは不審である。やはり特定のマイノリティーの発言権維持しか考えていないと思いたくなる。

小選挙区の利点としてシンプルであることがある。選挙制度改革を考える人は、研究を極めるあまり、併用制など複雑化する傾向がある。また、比例代表制は制度としては合理性を理解できても、ブラックボックスの感覚がある。分かりにくさ、複雑さは有権者の政治離れを加速する。加えて現代日本の市民派の少なからずに不正選挙批判が燻っている。それら全てを陰謀論者の妄想で片付けられないならば、不正しにくいようにシンプルな制度が求められる。「自分達が制度設計して運用すれば不正は起きない」という主張は傲慢なダブルスタンダードである。

批判的な主張ばかりしたため、対案を提示したい。小選挙区廃止至上主義に対抗し、最優先の政治改革テーマを挙げるならば政党助成金廃止としたい。これは国民不在の政党の離合集散の元凶になっている。国会議員の頭数さえ確保すれば、政党としての基盤がなくても、経済面での政党活動の皮算用ができてしまう。その結果、政党に地道に党員・支持者を増やす努力を怠らせてしまう。





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