「都政監視委員会」緊急発足会議

林田力

TOKYOを取り戻せ!「都政監視委員会」緊急発足会議が2014年7月1日、東京都新宿区の新宿ロフトプラスワンで開催された。登壇者は、おときた駿都議(みんなの党 Tokyo)、宇都宮けんじ元日本弁護士連合会会長、山内和彦元自民党川崎市議、奈須りえ前大田区議、宮部彰「みどりの選挙&政治スクール」講師である。主なやり取りを以下に記す。



おときた「都議会の質問と答弁はシナリオ通りという面がある。今回の都議会は野次だけでなく、別の議員の質問の答弁までしたというアクシデントがあった」

山内「シナリオ通りでは緊張感がなくなる」

奈須「あらゆる質問をその場で回答できないために事前通告は仕方のない面もあるが、一言一句同じはやりすぎではないか」

おときた「都議会は特殊である」

山内「川崎市も同じである」

おときた「役人が嫌がることをすると、情報を出さなくなる。質問潰しをしてくることもある。他の議員に情報を流して同じ質問をさせる」

奈須「予算の算出根拠を尋ねたら、前年度と同じと言われた」

おときた「民間から来ると行政のコスト感覚のなさは異常である。都議会は政務調査費のチェックは厳しい。印刷物の内容を確認される」

宇都宮「都議会で議員が条例を提案しないのは怠慢ではないか」

おときた「立法機関ではなく、チェック機関に成り下がっている。条例提案には議席数のハードルがある。先の都議選で共産党が提出権を持ったために、ようやくあるべき姿になってきた」

山内「都議会の党議拘束はどうなっているか」

おときた「みんなの党 Tokyoでは一致して行動している。決めるまでは議論する」

奈須「党議拘束は赤信号皆で渡れば怖くないではないか。会派は政務調査費の受け皿に過ぎない。会派至上主義は疑問である」

おときた「都議会は未だに禁煙ではない。会議室に灰皿がある。それをブログで書こうと思ったが、長老議員からブログに書かないようにと言われた。ブログに書かずにメルマガに書いた」

山内「ヤジ問題の幕引きをどう感じるか」

おときた「後味が悪い。議会が真相究明せずに終わってしまった。これは忘れてほしくないし、声を届けて欲しい」

山内「マスメディアのカメラが入っているのにヤジが出た。放送されないとたかをくくっていたのではないか」

おときた「揉み消せると思っていただろう。情報公開は徹底的にすべき」



山内「統一地方選挙への挑戦を考えている。一緒にやれる人が欲しい」

おときた「落選すると、ただの人と言われるが、地域で一番の無職になる」

川野たかあき「一昨日の杉並区議補欠選挙で落選した。来年を目指して今から動き出している。セクハラヤジが僕に影響するとは思わなかった。女性候補に票が行き、女性候補が2位と4位になった」

参加者「多摩市で出馬しようと思っている。都議会のヤジの問題は女性に少子化を押し付けていることである。ラブホテルの支配人であった。ラブホテルにはカップルは来ない。デリヘル利用者が多い。デフレによって普通の恋愛が厳しい」

参加者「豊島区で出馬しようと思っている。不動産会社を妻と経営している。完全紹介制でやっている。上京した人にとっては不動産会社は人生相談の担当者のようなものである」

林田力「不動産会社経営者の話があったが、私は反対に問題物件をだまし売りされた被害者である。本当に買い手にとっては不動産取引は重要な問題である。空き家を活用して住まいの貧困を解決できないかと考えている」



宇都宮「選挙を運動の一環と捉えている。政治に絡む運動をしていきたい。

おときた「漠然と政治家を目指そうと思っていたが、東日本大震災が大きなきっかけになった。ボランティアで被災地に行った。今すぐやらなければならないと思った」

奈須「海外で生活して日本が最も子育てしにくいと感じていた。児童館の民間委託に応募してプレゼンした。そこで市民運動の人々と知り合った。市民運動というものを知った。当たり前のことができていない。市民シンクタンクを立ち上げた。日本がしているのは多数決で、民主主義ではない」

宮部「東日本大震災をきっかけに立候補しようと決意した人が多い。それでも少ない。立候補しないか周りの人に声をかけてください」

山内「日本は立候補しにくい。参入障壁が高い。日本は既得権益を持つ人に有利になっている」

宇都宮「公職選挙法を変えなければいけない」

宮部「企業の参入障壁をなくそうという議員は多いが、政治の参入障壁をなくそうという声は少ない」

宇都宮「市民運動にも政治を汚いものとする意識がある。市民運動も成熟する必要がある」

宮部「無所属候補者に対して、政党とも宗教とも関係ない人だから応援すると言われたことがある。政治が胡散臭いものと思われている」



参加者「国立競技場の問題に取り組んでいる。団地住民を追い出して巨大な競技場を建設することは暴挙である。子どもたちに借金を残すことになる」

宇都宮「オリンピック競技上問題は都知事選挙で対案を出した。それが都知事の政策に反映されたと考える。都知事選挙に取り組んだ意味があった」

おときた「競技場の変更は事前予告なく発表された。内容が歓迎できるものであるから歓迎されているが、手続き的には議会軽視と怒ってもおかしくない」

山内「政治は多数派を形成するという意識を持たないといけない。先鋭化してしまいがちである」

宇都宮「日頃問題にされていないことを取り上げて大きな問題にするという意味もある。動物殺処分や子宮頸がん予防ワクチンがある」

参加者「これから八ッ場ダムを作ることが必要か。今まで開発に金をかけてきたからもったいないではなく、本当に必要か議論して欲しい」

山内「公共事業は一度始まると止まらない」

参加者「八ッ場ダムは吾妻渓谷を破壊する」

おときた「公共事業はすべて悪と思っていない」

宇都宮「日本は建前と本音が異なる。女性差別に反対するが、個人としては知事が差別発言し、議員がヤジをする」

おときた「今回の問題は不規則発言として出たことが問題である。我々は『そのような政党です』と言うべきであった」

宇都宮「弁護士も人権意識が高い人ばかりではないため、日弁連ではセクハラやパワハラのガイドラインを作って弁護士を教育している」

奈須「教育以前に、そのような人が議員になってはいけない」

宇都宮「鈴木章浩都議は公約では良いことを言っている」

山内「嘘つきである」

宇都宮「都民が傍聴に行くことも大事である」

おときた「次の議会は9月である」

参加者「宇都宮氏はソーシャルビジネス支援を公約に掲げていたが、具体的な内容を教えてください」

宇都宮「貧困問題などでは伴走型支援が重要。行政が支援しなければならないが、公務員には当事者の実情に疎いところがある」

会場「東京都で甲状腺がんのスクリーニングの議案を出す予定はあるか」

おときた「科学的根拠に基づき、やるべきものはやるという立場である。様々な意見がある」

参加者「どのような形での応援がありがたいか」

おときた「一番嬉しいものは個人献金である。目に見えて政治家に力を与える」

参加者「都議会の本会議の開始が遅れた理由は何か」

おときた「共産党の動議の扱いで紛糾したためである。共産党が動議をあげたが、却下された。都議会は動議をしない慣行になっている。議会運営委員会で事前に動議を審査する慣行になっている」

奈須「それは認めてはならない」

おときた「政策的に皆さんと真逆ですが、呼ばれればどこへも行きます」

党議拘束

都政監視委員会発足会議で興味深かった点は会派による党議拘束についての議論であった。奈須りえ前大田区議は党議拘束を「赤信号皆で渡れば怖くない」の集団主義と同じであると否定的であった。これは市民派の一つの気分を表している。

一般に党議拘束を擁護する側は決めるまでに内部で十分に議論すると主張する傾向があるが、これは本質的な論点にならない。内部で民主的に議論することは大切であり、大前提である。しかし、党議拘束の本質は「自分はAと思うが、党議がBなのでBを支持する」を肯定するか否かである。民主的に議論を尽くせば一つの結論に収斂すると考えているならば、価値観の多様性の否定である。まさに党議拘束はあしき集団主義との批判が該当する。

発足会議では出馬意思のある方々が複数参加していたが、現時点の市民派にとって会派や党議拘束の否定には合理性がある。現状では各地の地方議会に一人市民派議員が当選することが大きな前進となる。一人会派となる彼らが議会で活躍するためには大会派の特権のような制度がない方が好都合である。しかし、多数派を目指すことを考えた場合に、それでいいかとの思いはある。

管見は以下のように党議拘束を正当化する。自分が党議に従わなければならないという視点だけで見れば、党議拘束は文字通り拘束であり、避けたくなるものである。しかし、相手のことも考えるべきである。ある問題では党議拘束によって自分が不本意な選択をすることになったとしても、別の問題では党議拘束で相手が自分を支持してくれる。

別の問題の方が自分にとって優先度が高ければ党議拘束に従うことが有意義な選択になる。会派として結束することで政治的発言権を得ることができる。これが党議拘束の意義と考える。党議によって個性を抑圧されると考えるよりも、大きな権力に対抗する力と考えるべきではないか。

それでも依然として市民派には党議拘束への拒否感は強いだろう。何故ならば現実の党議は往々にして陣笠議員が長老議員の決定に一方的に従うだけに見えるためである。それ故に会派内民主主義が決定的に重要になる。

より根源的には党議拘束によって会派の票を総取りすることによる多数派形成という考え方への拒否感がある。それは田中芳樹『銀河英雄伝説』におけるハイドリッヒ・ラングの台詞にある少数による多数支配そのものになる。

「全体を100として、そのうち51を占めれば、多数による支配を主張できます。ところがその多数派がいくつかのグループに分裂しているとき、51のうち26を占めれば、100という全体を支配できます。つまり、四分の一という少数を占めただけで、多数を支配することが可能となります」

一方で市民派は26さえも占められていないという現実がある。発足会議での山内和彦元自民党川崎市議の発言のように多数派形成ということを考えていかなければならないのではないか。



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