希望のまち東京in東部
希望のまち東京in東部事務所では以下のイベントを定期開催しています。
・毎週木曜日午後6時半から8時半まで市民カフェ
・毎週土曜日午後2時から4時まで読書会
※予定は変更されることもありますので、希望のまち東京in東部Webサイトをご確認ください。
HOPEは希望のまち東京in東部が発行するWebマガジンです。 HOPE第1号は宇都宮健児弁護士のインタビューです。
HOPE第2号(2016年10月26日)はAEQUITAS(エキタス)特集。藤川里恵さんのインタビューです。
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希望のまち東京in東部読書会第42回「都政大改革」

希望のまち東京in東部は2017年6月3日(土)、読書会第42回「都政大改革」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。野田数『都政大改革 小池百合子知事&「チーム小池」の戦い』 (扶桑社新書、2016年) を取り上げた。

最初に2016年の東京都知事選挙をおさらいした。都知事選挙の投票率は高かった。全ての世代で小池候補が圧倒した。自民党支持者の半数、民進党支持者の4割が小池候補に投票した。公明党や共産党支持者の2割が小池候補に投票した。

鳥越俊太郎候補に決まった経緯をおかしいと考える有権者が多かった。有権者は政策をないがしろにした候補者をおかしいと考える。有権者は馬鹿ではない。鳥越俊太郎擁立の野党共闘の成果はなかった。鳥越陣営に市民ボランティアは結集しなかった。市民からは鳥越さんへの支持はほとんどなかった。小池候補の勝因や鳥越候補の敗因は『都政大改革』の分析と市民運動界隈で議論されている内容と共通する。

小池候補は保育士や介護職に空き家を住宅として提供することを公約として掲げた。ここは空き家活用を掲げてきた希望のまち東京in東部としてシンパシーを感じる。ペット殺処分のゼロを掲げた。

小池候補は自民推薦の増田寛也候補以上に自民票を取り込んだ。石原伸晃都連会長は選挙後に責任逃れの発言を行い、批判された。インターネット掲示板「2ちゃんねる」では「最低男の見本」「例の応援禁止の文書にはお前の名前が一番上に載っているのに無責任なわけがないだろ」「都連会長どころか人間が終わっている」と指摘された。

都知事選最終日の小池候補の演説を見に行った。若い女性が多かった。鳥越候補の演説には労働組合系が多かった。希望のまち東京in東部第10回読書会「交換様式論」では以下の意見が出た。

「小池候補は組織を向こうに回して戦っているイメージがある。一番分かりやすく差別化を図れた。鳥越俊太郎が古いイデオロギーを唱えていることに対して、若年層は「そのようなものではない」と感じている。」

野党共闘は失敗している。東京都知事選挙でも10区補選でも失敗している。野党共闘を叫ぶだけでは違うのではないかという人も出ている。鳥越さんが出馬した際、今回はいけるかもしれないと思った。あくまで最初である。

ピカイチは小池百合子候補であった。小池候補の能力や魅力を知らなかった。能力と魅力は鉄則である。大義と共感が必要である。これからも自分がやりたいことをやるだろう。摩擦はあるだろうが、トコトンやるだろう。市民運動家には「すぐに化けの皮がはがれる」など小池知事を脊髄反射的に否定する人がいる。小池知事は防衛大臣時代にワンマン事務次官、守屋武昌の首を切った。

小池知事を高く評価している。小池知事は環境で出てきた。健康や安全に意識が高い。著書で築地市場問題について衛生面や安全を最も重視しなくてはならないと書いている。小池知事はオリンピックよりもパラリンピックを大切にしているように感じる。その視点からバリアフリーなどが大事と主張している。

豊洲問題は小池知事にならなかったら出てこなかっただろう。今の築地市場の使用料は割安である。その分は税金で補填している。かつて市場は現金決済であった。江戸時代からの伝統にのっとって月末決済を続ける業者もいる。食品を扱う市場であるため、決済を効率化しなければならないと主張される。この辺に東京都官僚と業者と都議の暗躍がある。

石原慎太郎都知事の一つ意味のある点は、豊洲移転について中央卸売市場の古い仕組みを直そうとしたことである。豊洲がいいか築地がいいかという問題は表層的なものである。重要な点は中央卸売市場をどうするかである。小池さんはコストに見合った運営を考えている。自民党が小池さんに噛み付いている話は実に下らない。そこはイデオロギーの問題ではない。

築地再整備では逆に業者は経営できない。中央卸売市場は値決め機能だけが残るのではないか。町の魚屋はなくなっている。スーパーは市場を通していない。東京が珍しいものを安く買える街になっている理由は市場のお陰である。築地場外の寿司屋は関係ない。市場流通のものを必ずしも使用していない。山梨県は内陸であるが、マグロを食べる。

小池知事は透明性を重視している。都民ファーストの会の予定候補も情報公開を重視している。知らないまま決まってしまうことは問題である。レジャーを前面に出すと水産が終わってしまう。産地との関係性が消える。築地ブランドの過剰な思いは成り立たない。築地ブランドと言っていること自体が築地市場の役割が終えたことを示している。

土壌の問題は築地市場にある。簡単な手直しで何とかなる問題ではない。豊洲市場は倉庫街のようなものである。「いちば」から「しじょう」になる。流通商社になることは必然ではないか。築地市場はフィクションである。オリンピックは一過性の問題である。

建設業者と結びつくことが典型的な自民党政治であった。工事費用が計画段階から増加していく。都民ファーストの会はワイズスペンディングを唱える。入札制度改革を実施し、一社入札や利権の関与などを防ぐことを掲げる。

都議会議員選挙が天下分け目の戦いになる。小池知事対自民の図式をメディアは描く。日本共産党は厄介である。前回は大躍進した。メディアは二項対決にしたがる。市民運動も二項対決にしたがる。共に大衆をバカと思っている。中央卸売市場問題は築地か豊洲かの二項対立にしないことが賢い。

都民ファーストの会は市場問題について公約を出している。最初の政策チラシには書いていなかった。その後の政策チラシは「毎年約100億円もの赤字発生が懸念される市場計画の甘い見通しなど、「市場のあり方戦略本部」で総点検し、持続可能な市場の確立を総合的に判断します」とある。

公明党は都議会与党であることを変えることが嫌という政党である。中野潤『創価学会・公明党の研究』(岩波書店)を読むと面白い。民進党には政党としてのアイデンティティーがない。選挙互助会である。

裁量を生むような給付制度が問題である。生活保護は受給者と非受給者を分断する。井手英策『財政から読みとく日本社会 君たちの未来のために』(岩波ジュニア新書)を研究して欲しい。井手さんは慶應義塾大学経済学部教授。柄谷行人はロマンがある。

次回は都議選にどのような人が出て、どのような対決軸になっているかを見る。

希望のまち東京in東部読書会第41回「諸国家連邦」

希望のまち東京in東部は2017年5月27日(土)、読書会第41回「諸国家連邦」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』の最終章の最終節「世界共和国へ」「5 贈与による永遠平和」「6 世界システムとしての諸国家連邦」を取り上げた。

希望のまち東京in東部は、ほとんど休みなしに読書会を続けてきた。資本論を読み、柄谷を読むと違和感を覚える。柄谷は構造主義の影響を受けている。EUの魅力はサルトルと思う。柄谷にもサルトルがある。

今は心理学がブームである。問題があるから、そのようになっている。我々が認識するから世界が存在する。それが実存主義である。マルクス主義は我々が同思おうと世界は存在し、真理があると考える。カントは人間を大事にする。人を手段として扱わない。資本主義は人を手段として扱う。マルクス主義はカントを乗り越えたと言ってしまったが、乗り越えていない。

カントの視点でマルクスを見るという捉え方は構造主義である。柄谷はマルクスができなかったマルクス主義をやろうとしたのではないか。世の中が今のままで進んでいくとは信じられない。資本は増殖しなければ終わってしまう。今は安心感が圧倒的に足りない。お金がないと生きていけない。仏教の布施は、貰う側は感謝する必要がない。寄付はメンタル的には免罪符に近い。仏教には神の前の平等という思想はない。

互酬や贈与が軍事力や経済力よりも強いと言い切るところがすごい。富の蓄積を許さないことはアジア的な文化である。繰り返し互酬を行う。蓄積が起こると富の偏在が起こる。階級が分化する。その社会を作らないために互酬を行う。富を持った人は否応なく振舞わなければならない。

希望のまち東京in東部読書会第40回「カントの「永遠平和」」

希望のまち東京in東部は2017年5月20日(土)、読書会第40回「カントの「永遠平和」」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』の最終章「世界共和国へ」「3 カントの「永遠平和」」以降を取り上げた。

『世界史の構造』は最後にカントに戻る。柄谷の面白いところは、カントを社会主義革命に重ねている点である。カントの時代には社会主義革命という概念はなかった。一国だけでは平和は達成しないという点に世界同時革命を重ねる。諸国家連邦は、国連に通じる考え方である。理想を目指す上での過度的な団体との解釈がある。世界国家ではなく、諸国家連邦である。

日本の中に国連中心主義があった。日本国憲法第9条とセットになっていた。大学生は社会生活が分かっていないから大学生である。学生運動はブームであった。オウム真理教の信者になる方が真剣だったかもしれない。アメリカは個人主義が強いため、個に帰る。集団で徒党を組むところが日本的である。

日本には未来がないから、満州国に王道楽土を築こうという話に乗ってしまう。日本には搾取する一方の植民地支配とは異なる要素があった。それを一概に否定できないが、それを利用する権力者がいることは事実である。単純には割り切れない。日本というエリアに住む人々の良い要素は利用しなければならない。

覇権国家とはアメリカ合衆国のことではないか。国連にも大国支配の側面はある。国際連合と刻例連盟では国際連盟の方が理想的であった。しかし、世界大戦を防げなかった。国際連合は現実と妥協した。これをどのようにいじるかが課題である。国連は国際政治の対決の場である。

北朝鮮はとんでもない国であるが、その主張が全て間違っている訳ではない。いじめられっ子という面がある。70年前の日本と変わらない。韓国は30年前まで独裁国家であった。北朝鮮の悪口を言っていれば良いという世論は問題である。北朝鮮は休戦状態を終わらせたい。戦争状態を終わらせたい。それはアメリカでなければできないことである。

経済優先主義は軍事優先主義ではない。小泉政権の時に北朝鮮との国交樹立を進めていれば、日本が北東アジア外交をリードできたかもしれない。北朝鮮を変えていくためには

中国朝鮮族は中華人民共和国で馬鹿にできない存在である。中国の東北地方は中国で豊かな国である。空母だけを持っても軍事大国になる訳ではない。他の艦艇と合わせて運用しなければ効果を発揮しない。

ヘーゲルの学問は精緻であるが、机の上から離れていない感じがする。ヘーゲルを学ぶと色々なことが見えるようになった気がする。カントは理性ガリガリの思想と思っていたが、自然を述べている。変な理性主義を取らない。人間は理性的に行動するという考えをとらない。そこから諸国家連邦のような考え方に行くことは並ではない。

過去には「マルクスはヘーゲルを乗り越えた」と簡単に言う論調が流行った。それで分かった気になってしまう。『世界史の構造』では世界宗教を回収できなかったと思う。柄谷はソ連の失敗に宗教を入れている。民族の意識に宗教はある。日本社会を考える上で神道は外せない。

日蓮宗は仏教の中で一神教的な特性がある。政治的になりやすい。世界宗教化しやすい。オウム真理教は共産主義に親和性がある。バブルに違和感がある。公安はオウムに対して左翼過激派に退治する意識がある。ソ連が崩壊したロシアに信者が得られやすかった。

欧米は利益相反が厳しい。広告会社がビール会社A社を広告し、ビール会社B社の広告もすることはあり得ない。不動産仲介でも売り手と買い手のエージェントとなる両手取りが続いている。

日本人の平和主義は平安時代や江戸時代の伝統に基づいて主張すれば内在化できる。日本国憲法だけを金科玉条にするならば、戦後レジームからの脱却が説得力を持つだろう。第二次世界大戦の戦争被害体験一辺倒では通用しないのではないか。

政治は日常課題から考えていく。日本の政治運動の悲劇は学生運動が牽引したことである。インテリが大衆を指導するという発想が駄目である。具体的な提起となると弱い。自分のところからしか出発できない。希望のまち東京in東部が事務所を設けたことは意味がある。

希望のまち東京in東部事務所に解散総選挙があれば投票に行くかとの電話調査が来た。過去には都議会議員選挙で誰に投票するかとの電話調査があった。その時は都民ファーストの会の男性候補という選択肢であったが、白戸太朗さんが公認予定候補になった。トライアスロン選手であった。好き嫌いは別として小池都政に注目しなければならない。


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