希望のまち東京in東部
希望のまち東京in東部事務所では以下のイベントを定期開催しています。
・毎週木曜日午後6時半から8時半まで市民カフェ
・毎週土曜日午後2時から4時まで読書会
※予定は変更されることもありますので、希望のまち東京in東部Webサイトをご確認ください。
市民カフェは誰でも、いつでも、無料で話し合える市民の「場」です。
読書会は本を紹介しながら話し合うスタイルです。発表者がレジュメを配布して説明し、それを受けて参加者が自由に議論する方式です。書籍の用意や事前の通読は必須ではありません。
どなたでもご参加できます。初めての方の御参加も大歓迎です。時間がある方は参加よろしくお願いします。軽食をご用意しておりますので、お気軽にご参加ください。皆様、是非足をお運びください。参加者には「空き家活用と投資用マンション問題」などの資料を配布しています。
HOPEは希望のまち東京in東部が発行するWebマガジンです。 HOPE第1号は宇都宮健児弁護士のインタビューです。
HOPE第2号(2016年10月26日)はAEQUITAS(エキタス)特集。藤川里恵さんのインタビューです。
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希望のまち東京in東部読書会第39回「世界共和国へ」

希望のまち東京in東部は2017年5月13日(土)、読書会第39回「世界共和国へ」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』の最終章「世界共和国へ」を取り上げた。最終章の「1 資本への対抗運動」「2 国家への対抗運動」を扱った。

『世界史の構造』は一人で読んでわかる本ではない。次の社会の指針になる。自国ファーストの傾向が出ている。最終章はカントへの回帰という要素が強くなっている。資本主義に対してなされた闘争には重大な欠陥がある。

第一に資本主義を国家によって抑えようとすることである。それは国家を強力にすることに帰結する。国が存続させるために逆に資本主義を呼び戻す。これは中華人民共和国を連想させる。中国は日本以上にマネー主義である。中国人は日本人よりも優れた資本主義者である。

第二に社会主義運動が生産点における労働者の闘争を根底に置いたことである。産業構造が進むと労働者階級の革命運動を期待することができなくなる。労働者が消費者になることで労使関係が逆転する。消費者運動はプロレタリア運動になり得る。交換様式を重視する必要がある。生産点の運動をしても、会社にはかなわない。

世界共和国に惹かれる。その具体的な形は提起できていない。読者に託されているのではないか。安直に「共産主義がいい」「社会主義は理想」とは言わない。自衛隊を国連軍にする議論もあり得る。安直な平和主義に一気に行かない。戦中世代から「戦争はごめんだ」と聞かされてきたが、その議論を若い世代に押し付けても通用しない。

自国という頚木から自由になって社会科学を考える。アメリカ人はアメリカを選ぶ。自分の国は昔なかったという国が世界の大国になっている。日本国憲法の起草者には9条と国連中心主義は矛盾しなかった。安倍首相には新しさと分かりやすさがある。旧来の平和主義では若年層を説得できない。

国家を良いものとは思っていない。ネーションは国家とも訳されるが、民族ではないか。日本人が国家を意識するのは明治時代からである。明治維新が強引な形で国家意識を進めた。スコットランドとイングランドの意識は違う。

日本人は国策としての企業という考え方が未だに好きでいる。しかし、企業は国家を超えていく。資本主義が高度化した国では、福祉・医療・大学など国家の専売特許の分野に民間が入っている。日本でも小泉構造改革が行われた。東京都市大学(旧:武蔵工業大学)は東急グループの一員の五島育英会が運営する。

葛飾区の某所を歩いた。道を歩いていて、公明党と幸福実現党のポスターが目立った。次に自民党と共産党。安倍政権を支持する人が多い理由には働き方改革への支持がある。就職氷河期を経験した世代の感覚を知らないとピント外れになる。戦前にも「大学は出たけれど」という映画があった。小津安二郎監督の1929年公開の映画である。

社会主義国家は死に絶えた。北朝鮮を社会主義と言えるか。領主様の国である。独裁国家である。日本共産党員は目指すべき共産主義は北朝鮮とは違うと主張するだろう。権力を取ったならば腐敗する。

キューバは立派な社会主義国である。それでも資本主義国と断ち切れていない。お金のために音楽を作っていない。お金の頚木から離れられるか。南国は違う。良く言えば楽天的であり、悪く言えばいい加減である。凍え死ぬことはないという意識がある。

アメリカでは民主党だからリベラルとは言えない。リベラルが社会主義者の符牒になっている。ダルトン・トランボ(Dalton Trumbo)は赤狩りに反対したいわゆるハリウッド・テンの一人。映画『ローマの休日』(Roman Holiday)の脚本はイアン・マクレラン・ハンター名義であるが、彼の作品である。伝記映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』が2015年に公開された。

資本主義は海外との交易によって成立する。故に資本主義社会を変えていく社会主義革命は一国だけのものではあり得ない。第一インターナショナルはマルクスの生きていた時代である。社会主義運動であった。社会主義政党は、あまり実態がなかった。第二インターナショナルは政党連合のような性格が強くなる。

労働運動は平和のために役立てなかった。世界戦争を内戦にはならずに国家間の戦いになった。社会主義運動が戦争を引き起こすことを妨げる力にならなかった。

第三インターナショナルには暗いイメージがある。強大なソ連の力を背景にしている。保守の側からの共産党への悪印象にも第三インターナショナルがある。今の自民党が戦前の軍国主義と関係ないという話と似たようなものがある。第四インターナショナルとなると一党派になる。日本の新左翼は厄介である。この論点には暴力的な側面がつきまとう。国家を相手にするために権力闘争的な側面が出てくる。

キューバ革命にワクワクした。南米は米国の裏庭と呼ばれ、収奪する対象であった。南米諸国は属国であった。米国の上手さは直接収奪しない。チェ・ゲバラはキューバ人ではない。僅か10人強の同志と山の中に立て篭もる。これを真似した馬鹿が赤軍派である。アメリカのジャーナリストが取材して報道する。若者が続々と集まった。バティスタ政権は腐敗していた。

キューバ危機でカーチス・エマーソン・ルメイは空爆を主張した。これは第三次世界大戦を招きかねないものである。ルメイは第二次世界大戦では日本の空襲を主導した。ゲバラはキューバがソ連と対等な関係を持てなかったことに絶望したとされる。南米に共産主義思想が浸透した背景があるのではないか。中南米には反米色が強い。カナダはフランスの影響が強い。アメリカに対して独立性を主張する。

第三世界の社会主義は民族解放運動になる。指導者が独裁者になる。第三世界を解放するという考えに巻き込まれない方がいいのではないか。フルシチョフは平和主義者ではなく、現実主義者である。理想主義者は怖い。

日本は自国を守るための空域を持っておらず、ほとんど米軍空域である。自衛隊基地は米軍と共有である。日米地位協定は日本国憲法の上である。日米合同委員会は米国の要求を日本が聞くばかりである。

希望のまち東京in東部読書会第38回「「世界史の構造」を読む」

希望のまち東京in東部は2017年4月29日(土)、読書会第38回「「世界史の構造」を読む」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『「世界史の構造」を読む』から「生産点闘争から消費者運動へ」を取り上げる。

柄谷のカント論は衝撃的であった。通俗的なマルクス主義者はカントをブルジョア哲学と決め付ける。そのような教条主義が左翼嫌悪を生んでいる。ネーションはマルクス主義の盲点である。マルクス主義を学んだ人の成れの果てが官僚になっている。国民を守る、国民を解放するという言葉が好きである。

坂本龍馬は持ち上げられ過ぎである。生き残っていたら、民衆を弾圧する官僚や財閥になっていたのではないか。司馬遼太郎は漫画的な読み物として読む。

資本主義は行き詰っているのか。市場はなくならない。どんどん便利になるだろう。店舗に行かなくても配達してくれるようになるなど。アソシエーションの指摘は魅力であるが、具体的にどう一歩を進めるかという議論にはならない。そこで世界共和国など政治体制の話に行くならば夢物語になる。

日本の悪口を言っても笑って済ませるが、阪神の悪口を言うと許せない人がいる。ローカリズムがある。国家ではない。オランダ人は日本に来て「ネーデルランドから来た」と言わず、「ホラントから来た」と言った。だから日本ではオランダと言われる。そのような地域感覚でいい。

日本人も外国に行って「日本から来た」ではなく、「埼玉から来た」と言えばいい。ローカリズムを復活すると日本は面白くなる。沖縄人の怒りを共有できないのは、本土の人がローカリズムを失ってしまったからである。皆が同じ考えは一番怖い。

ソ連はソフホーズやコルホーズで集団化を進めた。それによって社会主義化が簡単に進めると思っていた。個人所有の段階を経ないと市民意識が出ない。ロシアは封建社会を経ない農奴社会であった。システムだけを持ってくることは無理である。

私有を減らしていく。「起きて半畳、寝て一畳。天下取っても二合半」という言葉が好きである。持ち家にする必要はない。賃貸で十分である。マイホームは詐欺商法に騙されているようなものである。所有権は国家権力に簡単に取り上げられてしまう。日本の私的所有は暫定的な私的所有に過ぎない。所有は近代の概念である。

希望のまち東京in東部は空き家を活用してシェアハウスにすることを提言した。事業として取り組む人々もいる。家賃10万円は払えなくても、家賃3万円ならば払える人は多い。NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」の下宿先「一風館」のようなイメージである。経済的に厳しい人に安心して暮らせる家にする。

シンプルに考える。イデオロギーでアレコレ言っていても駄目である。古い建物を壊すのではなく、どのように使っていくか。行政が入ると五月蝿くなる。行政が関わらない方が良いのではないか。空き家は増えている。足立区は学生の区になっている。具体的な活動は政治運動よりも面白いのではないか。具体的な活動の政治運動は淡い感じがする。空き家の有効活用は貧困ビジネスの被害者を出さないことである。

次回は希望のまち東京in東部第39回読書会「世界共和国へ」を2017年5月13日(土)午後2時から4時まで希望のまち東京in東部事務所で開催する。柄谷行人『世界史の構造』の最終章「世界共和国へ」を取り上げる。いよいよ最終章である。

希望のまち東京in東部読書会第37回「つぎのヘゲモニー国家」

林田力

希望のまち東京in東部は2017年4月22日(土)、読書会第37回「つぎのヘゲモニー国家」を江東区東陽の希望のまち東京in東部事務所で開催した。柄谷行人『世界史の構造』から「第4部 現在と未来」「第1章 世界資本主義の段階と反復」の後半を取り上げた。

林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』を読まれた方から「痛快でした」との感想が寄せられた。日本人はラーメンが好きである。東欧・ソ連が崩壊した1990年代が歴史の転換点になっている。日本の政党再編も、その頃に起きている。政党の離合集散が激しい。年代表を作らないと分からない。政治家になることが目的化している。

自由主義を福祉国家の意味合いで使っている。それは議論として成り立つか。一般的には自由主義と福祉国家は対立軸になり、帝国主義と福祉国家は親和性がある。柄谷さんの中では整理できているだろうが、一般的な社会科学の文脈から離れている。解説がほしいところである。

社会主義国は開発独裁だったと評価される。ソ連は資本主義へのアンチとして登場した訳ではない。国家独占資本ではないか。ソ連は科学技術を重視した。事故も非常に多かった。EUは国家を超えるものではない。フランスやドイツの帝国主義でしかない。本書の射程外であるが、ギリシア破綻を救済することになっても、EUはドイツにとってのメリットか。

1968年は1848年のような革命と言えるか。ソンミ村虐殺事件や東大の安田講堂占拠が起きた。フランス5月革命や神田カルチェ・ラタン闘争がある。文章の中では当たり前のように書いているが、1848年と並べることは強引ではないか。その時代に生きたロマンチシズムが強いのではないか。

朝鮮戦争が起きたら、スマホなどの価格が倍増する。韓国の政治家にとっては左翼右翼関係なく困る。中国側から北朝鮮には入りやすい。中国の国境側には朝鮮族のエリアがある。韓国は日本以上にソウルへの一極集中が大きい。韓国は臨戦国家である。

韓国の若者は革新ではない。民主主義が蔑ろにされたことに怒っている。権力の癒着を何とかして欲しい。政治的な右翼や左翼かという議論ではない。「朴大統領がダメ」は右翼が駄目ではない。統一賛成論、今はほとんどいない。IMFの介入で若者の低賃金化が進む。兵役の2年で人生が変わる。政治家の息子が海外留学名目で兵役逃れをすることが問題である。それを含めて不満が充満している。その一方で徴兵自慢がある。韓国社会は面白い。

柄谷とネグリの違いをはっきりさせたい。ネグリはアメリカをヘゲモニー国家と見る。階級の時代ではない。マルチチュードがグローバリゼーションに対抗する。柄谷ならばマルクスやプルードンの焼き直しと批判するだろう。国家の絡みを重視すべきではないか。

国家・ネーション・資本の三角形に人間がどう介在しているのか。日本の市民運動は、市民という言葉を使うが、中身はない。主力が団塊の世代で、現役世代の感覚とは離れている。市民のイメージは曖昧である。右翼から見るとプロ市民とネガティブに見られる。一般市民と活動家の間のイメージを持たれる。

市民は消費者の側面が強くなるのではないか。消費点の運動が必要である。それが資本主義に対する抵抗の形である。子ども食堂が広がっている。市民運動は政党運動ではない。一般の人は地方議会の市民派議員も市民と認識している。都民ファーストの会と生活者ネットワークが政策協定を締結した。

歴史的には戦争で問題を解消してきた。国連に求心力があるか。北朝鮮と韓国は国連加盟国であるが、台湾は加盟していない。国際連合は連合国である。アメリカのシリア攻撃は国連に根拠を持たない。アメリカの論理は、連合国で共同行動するならば国連を通すが、シリア攻撃はアメリカ単独で行っており、国連を通す必要がないとなる。

権力は腐敗する。日本は下から「おかしい」との声があがっていない。負け組であるが、中産階級気分がある。政権側も手当てをしている。天皇制を利用している。最近の漫画の主人公は大人物の息子になっている。どこの馬の骨か分からない人物が努力によって、のし上がるというストーリーは流行らなくなっている。


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