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パレスチナ写真展「パレスチナに生きる人々」

希望のまち東京in東部と9条の会・江東は2015年12月20日から25日までパレスチナ写真展「パレスチナに生きる人々」を江東区東陽の江東区文化センターで開催する。写真家・高橋美香さんの写真31点を展示し、スライドトーク・ギャラリートークも開催した。

パレスチナに何年も行き、現地の人達の中で撮影した高橋さんの写真と解説は、日本のメディアからは分からない、人々の生活と現実を教えてくれる。人々の暮らしの視線から真実が見えてくる。「パレスチナに生きる人々」は朝日新聞で報道された(「パレスチナの現実 写真に」朝日新聞2016年12月21日)。

写真展は若い人から年配者まで沢山の来場者で賑わった。真剣に見てくれ嬉しい限りである。パレスチナ自治政府に対する風刺画の写真について、このようなモチーフに気付くことが素晴らしいとの声も寄せられた。パレスチナのことをもっと知りたいと話す人もいた。江東区でパレスチナのこと、高橋美香さんのことに少し関心が出てきたことで、写真展を開いて良かったと感じた。

スライドトークは最初にドキュメンタリー映画『ナイントゥファイブ』(2009年作)を上映する。分離壁をよじ登ってイスラエルに働きに行くパレスチナ人労働者の姿を追った作品である。続いて高橋さんがパレスチナの人々の生活に入り込んで撮影してきた日々を語る。

家族や子どものために危険な仕事に毎夜出かける男たち。自分の子どもの未来に平和な日常を取り戻そうと頑張る父親。もくもくと家庭の仕事に精をだす母親。一人ひとりに名前があり、顔があり、家族のパレスチナの絆がある。高橋さんは「厳しい現実の中で尊厳をもって生きていくことの大切さ、ここにも人々の生活があり、笑顔があり、日常がある」と語る。高橋さんのパレスチナへの思いに心を揺さぶられた。



以下は『ナイントゥファイブ』を中心とした個人的な感想である。

危険を冒してでも生きるため、子どもを育てるために分離壁を越えてイスラエルに働きに行くパレスチナ人労働者の存在は衝撃であった。パレスチナ人にとってイスラエルに働きにいくことは、イスラエル人使用者に使われること、イスラエル経済に貢献することを意味し、忸怩たる思いがある筈である。それでも働きに行かなければならない現実は衝撃である。

オスロ合意はパレスチナ問題の解決を目指すものであった。パレスチナ人にとってオスロ合意の和平は歴史的パレスチナの大半の喪失を意味し、決して万々歳ではないが、和平のために折り合いをつけなければならないと考えていた。そのオスロ合意すら遵守しようとせず、オスロ合意でパレスチナ人に放棄させた部分は大前提とし、さらなる譲歩をパレスチナ人に求めるイスラエルの姿勢は非難の対象になる。この点はパレスチナ問題に関心のある市民にとってコンセンサスが得られるだろう。

しかし、果たしてオスロ合意が履行されればパレスチナが平和になるのか。イスラエルに出稼ぎに行かなければパレスチナ人の生活が成り立たないような経済的従属状態にあるならばパレスチナの自治や独立は実質的な意味を持たない。自治権以外の何物も住民に与えず、食料を自給できない地域に押し込められ、移動や交易を厳しく制限され、社会福祉の対象外にするための自治ならば、パレスチナの自治は和平を約束しない。現実にネイティブアメリカンやアボリジニの居留地(保留地)やアパルトヘイト下の南アフリカのホームランドなどに対して、そのような批判がなされている。

これに対してヨルダン川西岸は不毛の地ではなく、イスラエルからの経済的自立の可能性は存在するだろう。写真展の展示写真にはパレスチナ自治政府がパレスチナ人民のためになっていないとの風刺画の写真があったが、パレスチナ人の経済的自立がパレスチナ自治政府の何よりの課題になるだろう。高橋さんは難民キャンプでオリーブなどの樹木を植える取り組みをしているが、そのような活動が大切であると感じた。



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