月別アーカイブ:2021年06月
林田力

滋賀県警歯形取り違え誤認逮捕国賠訴訟

滋賀県警が証拠を取り違え、誤認逮捕された女性が「違法な取り調べで精神的苦痛を受けた」などとして、損害賠償を求める国賠訴訟を2021年4月26日付で起こした。女性は、逮捕時の取り調べで当初否認したが、警察官から怒鳴られ、虚偽の自白書の作成を強要されたと主張。甚大な精神的苦痛を受けたとして、国家賠償法に基づき、滋賀県と国に約300万円の損害賠償を求める。鑑定を精査していれば逮捕や起訴はなく、警察や検察は当然の捜査を著しく怠ったと訴える。

 

警察は以下のような発言をしたとする。

「このままの状態では絶対に子どもを返せない」(「誤認逮捕で国賠提訴 歯型取り違え―大津地裁」時事通信2021年6月17日)

「自白すれば子どもは返ってくる」(「滋賀県警が証拠の歯型取り違え誤認逮捕 女性が損害賠償求め提訴 国と県は争う姿勢」読売テレビ2021年6月24日、「乳児かみつきで誤認逮捕の母 歯型取り違え「自白強要された」 損賠訴訟始まる」京都新聞2021年6月24日)

「歯型を提出して何もバレないと思ったのか」(「誤認逮捕で損害賠償請求 国と県は争う姿勢/滋賀」BBCびわ湖放送2021年6月24日)

「お前はクロや」(「「違法な取調べで精神的苦痛」滋賀県警に誤認逮捕された女性が提訴」関西テレビ2021年6月25日)

大津地裁(堀部亮一裁判長)で2021年6月24日に第1回口頭弁論が開かれた。県と国はいずれも争う姿勢を見せた。

 

滋賀県警は別人の歯形を証拠として母親を誤認逮捕した。滋賀県警は2019年10月17日に乳児の腕にかみつき、全治1週間のけがを負わせたとして母親を逮捕した。母親は逮捕から起訴後の保釈まで23日間勾留された。

 

県警の鑑定官が母親ら複数の関係者から歯形を採取し複製を作ったが、その際に別人の複製に母親の名前を記入した。その複製と傷痕を照合して「おおむね一致」との結果を得た。母親が犯人との決めつけが、そのような結果になったのではないか。

 

この事件は児童相談所の通報が出発点である。警察は公務員の身内感覚から役所からの通報を鵜呑みにして、思考停止しているのではないか。

 

母親は逮捕時に容疑を認めたが、公判で起訴内容を否認した。女性は「取り調べでウソの自白を強要された」と主張している(「証拠を取り違え…女性を”誤認逮捕”した「滋賀県警」、トップの本部長が公の場で「初めて謝罪」」関西テレビ2020年10月2日)。逮捕前の任意の調べで県警の男性刑事から「夫や両親を呼び出す」などと脅されたとする(「滋賀県警が別人の歯型を証拠に誤認逮捕 自白強要か、起訴取り下げ」中日新聞2020年9月18日)。

 

大津地裁では2020年1月に鑑定官への証人尋問が行われた。弁護人の植平朋行弁護士が母親の歯型と傷痕の歯の本数が一致しない点などを指摘したところ、鑑定官が「入れ違いの可能性がある」と証言し、公判が中断した。

 

大津地検は9月18日、地裁に起訴を取り消す申し立てをしたと発表した。地検は「警察から送られた重要な証拠内容の誤りに気づかなかった。女性は事件の実行行為者ではないと判断した」とする。地裁は同日、公訴(起訴)棄却を決定した(「乳児のかまれた跡は別人の歯形、滋賀県警が証拠取り違え母親を誤認逮捕 公訴棄却決定、県警と地検が謝罪」京都新聞2020年9月18日)。

 

この事件の報道後の9月20日の『笑点』大喜利では奇しくも誤認逮捕のネタが披露された。「警察官が4人以上逮捕することを止めました。誤認逮捕がなくなりました」

 

滋賀県警の滝沢依子本部長は10月2日、県議会土木交通・警察・企業常任委員会で「鑑定の過程で、歯型を別人のものと取り違えたことなどにより、母親の女性を本件の被疑者として逮捕してしまい、大変申し訳なく思っており、警察本部長として心よりおわび申し上げる」と謝罪した(「議会で謝罪「母親に大変申し訳なく、心よりおわび」」京都新聞2020年10月2日)。県議からは同県東近江市の湖東記念病院の患者死亡事件で3月に再審無罪判決が出たばかりだと指摘された(「滋賀県警本部長が起訴取り消しを謝罪 傷害事件で別人の歯型を証拠採用」毎日新聞2020年10月2日)。

#警察不祥事 #誤認逮捕 #冤罪 #国賠訴訟

東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った

『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』は東急不動産消費者契約法違反訴訟を豪快発表する。東急不動産消費者契約法違反訴訟は、隣地建て替えによる日照・眺望・通風喪失という不利益事実を隠したマンションだまし売りを消費者契約法第4条第2項の不利益事実の不告知で取り消した。

 

フランス法の法諺に「何人も自己の恥ずべき行為を援用しては、その要求を容れられない」がある。マンションだまし売りは、これに該当する。不利益事実を隠して不動産契約を締結しながら、消費者に契約上の義務貫徹を要求することはできない。

 

不利益事実を隠してマンションをだまし売りする東急リバブル東急不動産営業には「本当に人間ですか」と言いたくなる。マンションだまし売り営業は消費者を欺いても許される特権扱いとでも思っているのだろうか。マンションだまし売り営業やマンション投資の迷惑勧誘電話営業は主人公の敵役に相応しい。

 

マンションだまし売りやマンション投資の迷惑勧誘電話が起きている日本の状況を正しく伝える必要がある。マンションだまし売りやマンション投資の迷惑勧誘電話は日本人の奴隷化を進めるものである。マンション投資をしたものの、投資物件がガラ空き状態で家賃収入が入らず、住宅ローン破産する事例が起きている。

 

ステルス値上げが問題になっている。商品の内容量や数量を減らしつつ、価格を据え置く行為です。実質的な値上げであるが、消費者が気付かないうちに行われるため、ステルス値上げと呼ばれる。隣地建て替えによる日照・眺望・通風喪失という不利益事実を伝えずに新築分譲マンションをだまし売りすることはステルスだまし売りである。

 

東急不動産だまし売り裁判を『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』風にすると『林田力と東急不動産だまし売りの囚人』になる。林田力は東急リバブル東急不動産に新築分譲マンションをだまし売りされる。東急リバブル東急不動産営業は吸魂鬼(ディメンター)のように消費者の心をえぐる。そこで林田力は逆転時計を使用する。新築分譲マンションをだまし売りされる前にタイムリープし、マンション購入契約を白紙に戻した。これが消費者契約法による契約取り消しの始まりになった。

 

『笑点』(2020年11月22日)の大喜利で「障子と政治家の公約はすぐ破れる」とのネタが披露された。東急リバブル東急不動産の消費者への約束も都合が悪くなるとすぐに破られる。辞職勧告がTwitterの2020年11月26日のトレンドになったが、マンションだまし売りの東急リバブル東急不動産には廃業勧告が相応しい。

 

東急不動産だまし売り裁判からマンション管理の問題が派生した。問題のマンションは東急不動産のグループ企業が管理会社として指定されていた。東急不動産の抱き合わせ販売であり、消費者が東急コミュニティーを選択した訳ではない。マンション管理に正面から取り組むと、東急コミュニティーに不信感を抱くことが多くなる。問題点を全区分所有者で共有し、試しに他の複数の管理会社から見積もりをとることが出発点になる。

 

長期修繕計画が東急コミュニティー不信の発端であった。駐車場料金や駐輪場料金は現実には一般会計に入れられているが、東急コミュニティー作成の長期修繕計画では修繕積立会計に入れられていた。このため、修繕積立会計が現実よりも収入があるように見せられていた。しかし、現実は10年目の大規模修繕でも資金不足に陥ってしまう。

 

修繕積立金が不足しており、大規模修繕を予定通り行うならば各戸から一時金を徴収しなければならないという情報は区分所有者にとって重大な問題でる。速やかに共有する必要がある。それは改革の原動力にもなる。

神奈川県警警部補を残業代虚偽申告で書類送検 #警察不祥事

警察不祥事

虚偽の時間外勤務を申告し、残業代約25万円をだまし取ったとして、神奈川県警鶴見署の男性警部補(55)は2021年6月18日、電子計算機使用詐欺容疑で書類送検され、懲戒免職となった(「うその申告で残業代 男性警部補を書類送検 神奈川県警」時事通信2021年6月18日)。


送検容疑は2019年12月から20年12月に嘘の時間外勤務を勤務状況管理システムに入力し、残業代約25万円を不正受給したこと。警部補は18年3月から同署で勤務時間や給与を管理する部署に勤務していた。署員の残業時間を管理するシステム上の権限を悪用し、自分の残業時間を水増しして不正に超過勤務手当を受け取った疑いがある。


警部補の残業代について同僚が不審に思い、当時の副署長に申告。副署長がデータを照らし合わせたところ、不正が判明した。警部補は「借金があり、少しでも生活が楽になればと思った」と話している。この問題は2021年3月に最初に報道された(「残業時間の水増しで不正受給か 警察官が権限悪用…」テレビ朝日2021年3月11日)。


勤務時間や給与を管理する部署の勤務者が残業を水増しする点は、特権を持つ人が不正する警察不祥事の構造である。警察不祥事の悪質なパターンとして警察官の職務を装って市民に金を請求するものがある。埼玉県警では警察官の職務を悪用する警察不祥事が相次いだ。埼玉県警草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。埼玉県警川越署巡査も遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。特権者の不正体質が組織構造に蔓延しているのだろう。

流経大ラグビー部で新型コロナウイルス76人感染

茨城県の流通経済大学ではラグビー部の部員ら76人が新型コロナウイルスに感染した。学生6人が2020年6月10日にPCR検査を受け、陽性であると判明。濃厚接触者としてみなされた全部員・スタッフにPCR検査を実施し、11日に新たに70人の陽性者が確認された。

 

大学はラグビー部の部員が通う龍ケ崎キャンパスを6月26日まで閉鎖する(「流経大ラグビー部 76人感染 キャンパスを26日まで閉鎖」フジテレビ2021年6月12日)。ラグビー部は活動を停止し、全部員に外出自粛とした。サッカー部も26日まで活動を休止する(「流経大ラグビー部で76名が新型コロナ陽性…サッカー部も活動休止」ゲキサカ2021年6月12日)。

 

ラグビー界では2020年8月に関西大学リーグの天理大で62人、2021年4月に慶應義塾大学で82人の陽性者が確認された(「流通経大、76人コロナ陽性 チーム活動停止、全部員外出自粛に」サンケイスポーツ2021年6月12日)。

 

東海大学では男子柔道部の学生55人が2021年5月13日までに新型コロナウイルスに感染した。男子柔道部は神奈川県平塚市にある湘南キャンパスを拠点に活動しており、東海大学は14日から23日まで、学生の湘南キャンパスへの入構を禁止する(「東海大 男子柔道部 学生55人が新型コロナ感染確認」NHK 2021年5月14日)。

 

東海大学では硬式野球部の複数の部員が神奈川県平塚市にある野球部の寮で大麻と見られる違法薬物を使用した疑いがある。東海大学は2020年10月に硬式野球部の無期限活動停止を発表した(林田力「東海大学硬式野球部が違法薬物使用で無期限活動停止」ALIS 2020年10月22日)。運動部大学生の大麻汚染に対して、コロナ禍で部活動ができなくなったことを原因とする見解がある。しかし、部活動したらクラスターが発生する。New Normalへの適応が必要である。

https://alis.to/hayariki/articles/3qQ0DwVydlpr

 

ジェイアール名古屋高島屋で新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生した。地下2階の食料品売り場で2021年5月28日から6月までに複数店舗の従業員ら計11人が感染した。この影響で食料品売り場を7日から9日まで臨時休業する(「名古屋高島屋、食料品売り場を休業 11人がコロナ感染」朝日新聞2021年6月5日)。リスクを軽視して営業を続けて大事になるパターンである。

 

東京都の2021年6月12日の新型コロナウイルス感染者は467人。先週土曜と比べると、31人増え、5月13日以来の増加になった(「新型コロナ 東京都で新たに467人の感染確認 先週土曜より31人増」ABEMA TIMES 2021年6月12日)。緊急事態宣言解除という話が出ると下げ止まるどころか反転する。

西浦博・京都大学大学院医学研究科教授は2021年6月9日に新型コロナウイルス感染症のシミュレーションを公表した。6/21に緊急事態宣言を解除してしまうと、高齢者がワクチン接種を順調に終えても、8月初めに緊急事態宣言を出すレベルに感染拡大すると予測する。

 

小池百合子東京都知事は代々木公園を東京五輪のパブリックビューイング会場からワクチン接種会場にすることに転換した。これに対して五輪のスポンサーが激怒していると報道された(「小池都知事の〝ドタキャン〟で五輪PV続々中止 現場混乱、スポンサー激怒!」東スポWeb 2021年6月11日)。しかし、スポンサーの方が新型コロナウイルス感染症対策を軽視している。

 

埼玉県の大野元裕知事は2021年6月7日に東京オリンピックにおけるパブリックビューイングの中止を発表した。興奮と感動を共有する意義と感染リスクを比べて判断した(「埼玉県が五輪PV中止発表、感動の共有とリスク比べ判断」TBS 2021年6月7日)。次は東京都知事が五輪中止を発表となるか。

 

JOC経理部長の森谷靖さんが2021年6月7日に電車に飛び込み死亡した。自殺と見られる(「JOC幹部が電車に飛び込み死亡 自殺か」日テレNEWS24 2021年6月7日)。計算が合わず、説明できない使途不明の支出などを抱えていたのだろうか。開催直前でJOC経理部長がいなくなったならばコロナ以前の問題としても五輪中止が妥当だろう。

 

シンガポールのF1レースSINGAPORE GRAND PRIX 2021が新型コロナウイルスの影響で中止された。SINGAPORE GRAND PRIX 2020も中止しており、2年連続中止になる。

 

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長崎県警巡査部長を女子大生恐喝未遂で逮捕 #警察不祥事

長崎県警外事課の巡査部長、笹田信(まこと)容疑者(25、長崎市若葉町)は知人の女子大生に慰謝料名目で現金を脅し取ろうとしたとして、2021年6月5日に恐喝未遂容疑で逮捕された。依存性薬物使用者と接点を持ってはならないと言われる。依存性薬物使用者と接点を持ったら、迷惑を及ぼされるだけである。これと同じく、警察官とも接点を持ってはならないとなる。

 

逮捕容疑は3日夕、長崎市内に住む女子大生(19)に、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などを使って「慰謝料をください」「学校側に相談してもいいですか」などと複数回メッセージを送り、慰謝料として現金数万円を脅し取ろうとしたこと。交際を断られた腹いせという。

 

警察官が女性に強要する犯罪が相次いでいる。埼玉県警羽生署地域課須影駐在所の池田高秀巡査部長=羽生市須影=は業務で知った個人情報を不正に利用して女性を呼び出し、体を触ろうとしたとして強制わいせつ未遂の容疑で逮捕・起訴された。巡査部長は「秘密をバラされたくなかったら、カネを持ってこい」と現金も脅し取ろうとした。

 

長崎県警外事課巡査部長も埼玉県警羽生署巡査部長も警察官であることを隠して犯行している点で共通する。少し前に埼玉県警では警察官の職務として市民から金銭をだまし取る警察不祥事が相次いだ。埼玉県警草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。埼玉県警川越署巡査も遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。警察官としてでは信用されなくなっているのだろう。

 

「恐喝未遂容疑で警察官逮捕、長崎」共同通信2021年6月5日

松村真友「恐喝未遂で巡査部長を逮捕」毎日新聞2021年6月5日

「長崎県警の巡査部長の男を恐喝未遂の疑いで逮捕」テレビ長崎2021年6月5日

 

埼玉県警巡査部長が個人情報不正利用で強制わいせつ未遂容疑

埼玉県警羽生署地域課須影駐在所の池田高秀巡査部長=羽生市須影=は業務で知った個人情報を不正に利用して女性を呼び出し、体を触ろうとしたとして強制わいせつ未遂の容疑で逮捕・起訴された。容疑は2021年4月4日に20代の女性を脅して呼び出し、羽生市内の商業施設の駐車場に止めた車の中でわいせつな行為をしようとしたこと。巡査部長は駐在所の業務で被害女性に応対していた(「エッチさせろ…女性を触ろうとした巡査部長を逮捕 埼玉県警に勤務 わいせつ目的を否認「納得できない」」埼玉新聞2021年4月10日)。そこで収集し個人情報を使って女性を脅迫した。

 

巡査部長は4月2日と3日に女性の個人情報を不正に利用して携帯電話で連絡した。さいたま地検は被害者の特定につながるとして起訴内容を明らかにしなかった(「埼玉県警巡査部長を起訴 強制わいせつ未遂罪」産経新聞2021年4月28日)。その卑劣な手口は週刊誌で報道された。性悪で冷酷、一刻も早く退場して欲しいと願うほどの唾棄すべき存在である。

 

「池田容疑者は駐在所に相談に来た女性に目をつけたようです。相談を受けた際に女性の電話番号を手に入れたとのこと。4月4日、女性に『秘密をバラされたくなかったら、カネを持ってこい』と電話で脅迫して、商業施設の駐車場に呼び出しました。女性は池田容疑者のことを覚えておらず、彼も当日は非番で身分を隠していたようです。彼は女性を車の中へ無理やり連れ込み、カネを要求した挙げ句に『エッチをさせろ』と身体を触ろうとしたんです」(「埼玉県羽生市「わいせつ巡査部長」のヤバすぎるウラの顔」FRIDAY 2021年5月1日)

 

巡査部長は4月7日に強制わいせつ未遂容疑で逮捕された。さいたま地検は2021年4月28日に巡査部長を強制わいせつ未遂の罪で起訴した。産経新聞記事は「池田被告」と書くが、被告は民事訴訟の用語である。刑事訴訟は被告人になる。

 

巡査部長は逮捕時の報道では(33)であった(内田優作「「まじめな人」「示しつかない」…駐在所近隣住民に驚きと憤り 埼玉県警巡査部長逮捕」産経新聞2021年4月8日)。起訴時の報道では(34)になった。起訴時には(34)になった。

 

巡査部長は2008年10月に警察官になり、2017年3月から須影駐在所で勤務しており、犯行後も出勤していた。須影駐在所は東武伊勢崎線南羽生駅の西約1キロの住宅街の一角に位置する。駐在所に妻と二人の子供と暮らしていた。

 

巡査部長は2021年5月21日付で懲戒免職処分となった。埼玉県警は監督責任があるとして、羽生署地域課課長の男性警部と同課係長の男性警部補を監察官による口頭厳重注意とした。再発防止へ向けて、各所属長に対し、勤務員への面談などを通じた指導や支援を実施するよう通達した(「女性の体を触ろうとした巡査部長を懲戒免職 業務で知った個人情報を不正利用、女性を呼び出す/埼玉県警」埼玉新聞2021年5月22日)。

 

しかし、管理主義的な公務員組織の面談は逆効果になる。埼玉県警では川越署刑事課の巡査が詐欺未遂と地方公務員法違反で2019年8月7日に、さいたま地裁から有罪判決を言い渡されている。この巡査は病死した埼玉県川越市の男性の遺族から2019年3月に現金50万円ほどをだまし取ろうとした。また、検視を担当した女性の遺族の個人情報を2019年2月に知人の40代男性に漏らした。

 

この巡査が金をだまし取ろうとした背景には、上司から生活指導を受けて貯金を増やそうとしたことがある(「遺族から現金だまし取ろうとした元巡査、情報も漏らす 地裁が執行猶予「依願退職などすでに社会的制裁」」埼玉新聞2019年8月8日)。管理主義的な締め付けが性犯罪などの警察不祥事を増やしているのではないか。

 

貯金を殖やそうとして詐欺に走る巡査の思考回路は半グレ・ヤンキー並みに短絡的である。警察組織に欠けているものは消費者に価値を提供して対価を得るという民間感覚である。

 

警察官の民間感覚の欠如は小説でも描かれている。以下は巡査のセリフである。「わたしたち官には不況というものがいまひとつ実感できないものですから、民間の方の苦労を他人事のように思ってしまって」(奥田英朗「ここが青山」『家日和』集英社、2007年)。

埼玉県警深谷警察署長がトイレットペーパー窃盗 #警察不祥事

埼玉県警深谷警察署の田中敬署長(警視、60歳)は商業施設のトイレからトイレットペーパー5個を盗んだとして懲戒処分を受けた。署長は2021年5月29日午後8時過ぎ、埼玉県鴻巣市のJR鴻巣駅隣の商業施設のトイレで備え付けのトイレットペーパー5個を持ち出した。トイレットペーパーは紙袋などに入れた(「埼玉・深谷署長がトイレ紙盗む 商業施設で、書類送検へ」東京新聞2021年6月3日)。

 

目撃した人が警備員に連絡。施設側が「トイレットペーパーを持っていった男を確保している」と近くの交番に通報し、発覚した。署長は自宅やコンビニエンスストアの駐車場で焼酎などを数杯飲んだあと深谷市の署長公舎に戻る途中だった。警視は6月3日付けで減給1か月の懲戒処分を受け、依願退職した。

 

署長は「調べに対し飲酒や持病の影響で腹痛が起きるのが心配で、電車に乗る前にトイレットペーパーを持ち出したなどと説明」する(「警察署長 トイレットペーパーを盗んだとして懲戒処分 埼玉県警」NHK 2021年6月3日)。腹痛が起きることとトイレットペーパーを持ち出すことは関係ない。言い訳になっていない。しかも、5個も盗むことは一回の腹痛の対応を超えている。

 

持病を持ち出すことで同情を得ようとする手口は卑怯である。産経新聞記事は持病を前面に出す。「県警の事情聴取に対し、持病の影響で腹痛が起きることが心配だったためトイレットペーパーを持ち出したと説明」(「深谷署長トイレ紙盗む 埼玉の商業施設、減給処分」産経新聞2021年6月3日)

 

これに対して朝日新聞記事は「署長は飲酒などの影響で腹痛を起こしてトイレに入ったと説明している」と持病はカットしている(「警察署長、自宅で飲酒後にトイレットペーパー盗んだ疑い」朝日新聞2021年6月3日)。酒の飲み過ぎで腹痛ならば自業自得の要素が強い。

 

栃木県警警部補がスーパー万引容疑で書類送検

栃木県警本部勤務の50代男性警部補が宇都宮市内のスーパーで万引したとして書類送検された。書類送検容疑は2020年10月上旬、市内のスーパーで食料品数千円相当を万引したこと。数千円相当は窃盗である。転売しているのではないか。万引も窃盗であるが、警察不祥事の報道で万引と表現することで一般の窃盗よりも軽く見せようとしているならば問題である。

 

警部補は減給10分の1(3カ月)の懲戒処分を受け、依願退職した(「栃木県警警部補が万引の疑い スーパーで、処分公表せず」共同通信2020年11月20日)。公務員はTax eaterであり、その給与は税金である。納税者に対する背任行為である。職責からして、懲戒処分は免職以外にあり得ない。情状酌量の余地はない。

 

警察官の窃盗という反社会的問題であるが、県警は公表していない(「男性警部補が万引き 容疑で書類送検、懲戒処分 栃木県警」下野新聞2020年11月20日)。警察組織の隠蔽体質によって反省や改革の機会が失われ、警察不祥事が繰り返される。

 

神奈川県警でも万引が起きた。神奈川県警伊勢佐木署地域第3課長の警部(41)=横浜市南区=が芳香剤などを万引し、警備員に暴行を加えたとして、2018年10月5日に現行犯逮捕された。逮捕容疑は、同日午後10時5分ごろ、横浜市中区伊勢佐木町3丁目のディスカウントストアで芳香剤1個と靴下2足の計3点(計1267円相当)を盗んだ上、声を掛けるなどしてきた同店の男性警備員(30)の腕を振り払い、胸ぐらをつかんで突き飛ばすなどしたこと。

 

県警監察官室によると、容疑者は容疑を認め、「金を使いたくなかった。レジを探しているうちに(盗んでも)ばれないと思うようになった」と供述(「警部が万引き、「金使いたくなかった」 神奈川県警が容疑で現行犯逮捕」カナロコ2018年10月6日)。警察官は犯罪を行っても隠蔽されるとでも思っているのだろうか。

 

「警察官なので、万引きで捕まるわけにはいかなかった」と供述する。しかし、普通ならば「警察官なので、万引きをするわけにはいかなかった」である。警察の常識は市民の非常識である。警部は刑事部の経験が長く、昨年3月から現職(「警察署課長を逮捕=万引き後、警備員突き飛ばす―神奈川県警」時事通信2018年10月6日)。

 

警部は「他の店でも万引した」と供述している(「「他店でも万引」逮捕の警部供述 神奈川県警」神奈川新聞2018年10月19日)。逮捕された際に所持していた女性用のジャケットについて、近くの別の店で盗んだことを認めたという。当初は「購入した」と説明していた。また、ディスカウント店でクッションを万引していたことも新たに分かった。

 

芳香剤や靴下がどうしても万引きしなければならないものとは思えない。新郷由起『老人たちの裏社会』(宝島社、2015年)で万引きを繰り返す暴走老人と同じ病理を感じる。警察組織には孤独な暴走老人と似たような環境があるのだろうか。

 

最早、足にうさぎの入れ墨があるかないかだけの違いだけである。警察官に向いているか、役職や年齢に関係なく、抜き打ちで適性検査する必要がある。採用時、入校時がザルだった可能性もある。特に縁故だと尚更である。適正に問題があれば警察関係の現業から外して 他へ異動させた方が良い。

 

警部は5日夜、同僚の警察官2人と飲食し、自宅に歩いて帰る途中、量販店に立ち寄った(「伊勢佐木署地域課長を事後強盗疑いで逮捕 神奈川」サンスポ2018年10月6日)。この日は当直明けで、午後3時頃まで勤務後、6時半頃から同僚2人と酒を飲んでいたという(「「警察官が捕まるわけには」万引きし暴行容疑で警部逮捕」朝日新聞2018年10月6日)。

 

泥酔していたならば、そのままリリースした同僚警察官にも問題がある。睡眠不足ならば酒を飲み行くことが問題である。

 

神奈川県警警部の万引きは警備員が捕まえた。岐阜県警加茂署の巡査長がプールで女性に痴漢してプール監視員に取り押さえられた事件もある。大阪府警富田林警察署の逃走容疑者は警備員によって捕まえられた。治安維持も公務員の警察官よりも民間に任せた方が上手くいくのではないか。

続警察不祥事

 

 




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