多摩川と沖縄のバーベキュー炎上
コロナ禍の2021年ゴールデンウィークGWで多摩川と沖縄のバーベキューが炎上した。バーベキューだから炎上とは面白くない。
多摩川では2021年5月4日、友人とバーベキューに来ていた20歳の男性が溺れて沈んでいるのが見つかり、まもなく死亡した。友人と10人余りでバーベキューをするために神奈川県川崎市の河川敷に来ていて、川で遊んでいたところ溺れたとみられている。現場はバーベキューが禁止されていたエリアであった(「川崎 多摩川でバーベキューの男性が溺れ死亡」NHK 2021年5月4日)。NHK『首都圏ネットワーク』(2021年4月28日)では二子玉川などでのバーベキューが感染拡大になると警告されていた。
我慢のGWに二子玉川に人が集まる懸念
沖縄県では玉城デニー知事が2021年5月6日、同居していない家族とバーベキュー(BBQ)をするとツイートし、批判された。沖縄県はバーベキューなど飲食につながるイベントの自粛を県民に呼び掛けており、矛盾している。
「玉城知事は県民に対し「同居家族以外との会食を控える」ことや「ビーチパーティーの自粛」などを呼びかけていただけに、今回の投稿に対する説明責任が問われそうだ」(「玉城デニー知事 バーベキュー投稿で炎上」沖縄テレビ2021年5月6日)
問題のツイートは「GWの予定は実家と山の神の実家庭でのBBQ」。複数個所でバーベキューをすることになり、より悪質である。「「山の神」は、広辞苑によると妻を指す卑称で、不適切な表現との指摘も上がりそうだ」(「県民には会食自粛を要請 なのに「GWの予定はBBQ」とツイート 沖縄のデニー知事「反省して削除」」沖縄タイムス2021年5月7日)
知事は6日に投稿したツイートを削除した(「「GWは妻の実家でBBQ」沖縄・玉城知事、批判受けツイート削除」毎日新聞2021年5月6日)。バーベキューを行うことも、それをアピールする神経も信じ難い。バーベキューをすること自体が問題であり、ツイートを削除すれば良いという問題ではない。
この問題を取り上げた琉球新報記事は何故か以下の文章で終わらせている。「2020年4月には当時の安倍晋三首相が自宅でくつろぐ自身の動画をツイッターに投稿し外出自粛を訴えて批判を受けた」(「玉城知事「妻の実家でBBQ」 ツイッター投稿に批判相次ぐ」琉球新報2021年5月6日)。自宅でくつろぐことは新型コロナウイルス感染リスクのない行為である。これに対してバーベキューは感染リスクのある行為である。次元の異なる問題である。
バーベキューはBBQと略される。この略語の語感はDQNと親和性が高い。ITの世界の3文字略語はお洒落だが、BBQやDQNなど和製3文字略語はダサくなる。
API; Application Programming Interface
CRM; Customer Relationship Management
DWH; Data Warehouse
EAI; Enterprise Application Integration
EDI; Electronic Data Interchange
ERP; Enterprise Resource Planning
ESB; Enterprise Service Bus
IoT; Internet of Things
MFA; Multi Factor Authentication
OSS; Open Source Software
RPA; Robotic Process Automation
SEO; Search Engine Optimization
SFA; Sales Force Automation
SNS; Social Networking Service
SOA; Service Oriented Architecture
緊急事態宣言中にも関わらず、GWの人出は減少しなかった。2020年と比べて高尾山4.74倍、江の島4.68倍、箱根湯本駅3.82倍、熱海駅3.22倍であった(「GWの人出、高尾山や江の島で昨年の4倍超…箱根・熱海も3倍」読売新聞2021年5月5日)。
自粛が続いて我慢の限界と正当化する声があるが、緊急事態宣言延長の可能性が高まっている。三密回避が我慢ではなく、昭和の村社会的なコミュニケーション文化からの脱却をNew Normalと積極的に適応していくことが求められる。呼吸困難になるなどコロナ犠牲者の苦しみをもっと伝えることが人々に刺さるメッセージになる。
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