北海道警の吉本警部補を証拠隠滅罪で起訴

北海道警交通機動隊の吉本潤警部補はスピード違反の取締りでデータを偽造し、違反切符を交付した容疑がある。警部補は制限速度を超えて走るパトカーから動かない電柱や家の壁にレーザーをあてて、速度の記録紙をでっち上げていた。警察は点数稼ぎのための冤罪製造機になっている。

吉本警部補(58)は2020年11月2日に証拠隠滅罪などで起訴された。起訴状によると、吉本警部補は2019年8月から2020年5月にかけ、10人に不適正な取り締まりを行い、記録を偽造して交通事件原票を作成したとされる。

警部補の部下である30代の巡査長3人も不正な取り締まりを行ったとして証拠偽造と虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで書類送検された。3人は警部補と共謀し、パトカーで車両を追跡中に電柱などの静止物にレーザーを照射して測定した値を車の速度として記入し記録用紙を偽造、上司に書類を提出するなどして取り締まりを行った容疑がある(「北海道警、3警官を書類送検 速度違反捏造疑い」共同通信2020年10月31日)。パトカーには警部補の他、交代で部下3人が同乗していた(「不正関与の警察官3人も書類送検 北海道警警部補 違反データねつ造事件」北海道ニュースUHB 2020年10月31日)。

組織的な問題であることを示している。ところが、3人は11月2日に不起訴となった。北海道警察は2020年11月2日に吉本警部補を懲戒免職とした。吉本警部補の部下の巡査長3人と上司の50代警部らあわせて10人を減給6月や戒告の懲戒処分とした。

道警によると、吉本警部補や巡査長らは、47人に不適正な取り締まりを行い、反則切符を交付したという。別の警察官らも2017年4月から2020年6月まで、不適正な取り締まりで7人に反則切符を交付したことも判明した(「逮捕の警部補を懲戒免職 速度取り締まりで証拠偽造 北海道警」時事通信2020年11月2日)。道警の不正は47件に7件を加えて計54件になる(「スピード違反”証拠ねつ造”58歳男性警察官「免職」…部下3人含む10人も懲戒処分 計54件の不正判明」北海道ニュースUHB 2020年11月2日)。

交通ジャーナリストの月居吉彦さんは以下のように指摘する。「交通取り締まりの目的そのものが忘れられている。安全確保、事故防止、交通の円滑化による公害防止が法律の目的だが、警察官自らの業績を上げるためにねつ造してまで検挙すると!」(「スピード違反データ偽造の背景…逮捕の警部補「実績をあげたかった」と供述」HBCニュース2020年10月14日)

警察官の職務を利用した立派な詐欺行為である。警察官が職務を騙って犯罪を行う警察詐欺が起きている。埼玉県警草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。川越署巡査は遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。このような詐欺に警察官が走る背景にも交通違反取り締まりの構造的腐敗があるだろう。

吾峠呼世晴『鬼滅の刃 6』で胡蝶しのぶは「鬼は嘘ばかり言う。自分の保身のため、理性も無くし、剥き出しの本能のまま人を殺す」と語る。これは警察不祥事の不祥事警察官に重なる。

続警察不祥事



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