おねロリキメセク天皇と表現の不自由展

Twitterアカウント「おねロリキメセク天皇」がバレンタインの2021年2月14日に凍結した。「おねロリキメセク天皇」は「バイデンが福島の井戸に毒を投げ込んでるのを友達が見ました」とツイートし、これに対して津田大介さんが「悪質な差別扇動。皆さん通報しましょう」とツイートした。それによって通報が殺到したものとみられる。表現の自由の意識の低さを示している。

津田さんは「あいちトリエンナーレ2019」の芸術監督である。あいちトリエンナーレは、愛知県で3年に1度開催される国内最大級の現代アートの祭典である。あいちトリエンナーレ2019は「情の時代」をテーマとした。

あいちトリエンナーレ2019では「表現の不自由展・その後」が波紋を呼んだ。昭和天皇の肖像画を燃やすことを表現の自由と主張する立場が「おねロリキメセク天皇」の表現の自由を抑圧することには違和感がある。そもそも「おねロリキメセク天皇」はネタのアカウントである。問題のツイートは関東大震災の差別扇動の風刺である。これを本気の差別扇動と捉えるとしたら、捉える側のリテラシーが問われる。

表現の自由はヴォルテールの「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」(I disapprove of what you say, but I will defend to the death your right to say it.)である。自分の言いたい表現の自由だけを声高に叫ぶならば御都合主義になる。表現の不自由展も、その程度のものだったかという話になる。

「おねロリキメセク天皇」凍結によってTwitterでは「おねロリキメセク天皇崩御」というネタになっている。昭和天皇崩御の報道と同じスタイルで「おねロリキメセク天皇崩御」とする投稿が出てきている。「表現の不自由展・その後」側が単に天皇制を批判する表現の自由だけを追求する御都合主義であった場合、「おねロリキメセク天皇崩御」のネタになること自体が天皇制の相対化になり、好都合な結果になってしまう。むしろ「おねロリキメセク天皇」側は左翼のダブルスタンダードを風刺して対抗して欲しい。



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