兵庫県警神戸西署員のまん延防止重点措置無視 #警察不祥事

兵庫県警神戸西警察署(神戸市西区)の男性警部補ら複数の署員が、2021年7月9日に深夜まで飲食店で飲酒した上、路上でトラブルを起こし110番通報された。店を出たのは午後11時頃だった(「神戸西署の警察官ら「まん延防止」期間中に5人で飲み会 店を出たのは午後11時ごろ」関西テレビ2021年7月19日)。

路上で酒に酔った警部補が部下の巡査部長(33)に説教するなど大声を出し、騒ぎになった。これを見た通行人が110番通報。現場に駆け付けた生田警察署員に「内輪もめだ。(体に)触れると訴えるぞ」などと詰め寄ったという(「兵庫県警・神戸西署員、禁止の「飲み会」で泥酔 深夜の路上で大声 通報で駆けつけた警察官に悪態…処分へ」ラジオ関西トピックス2021年7月19日)。「触るな、訴えるぞ」などとからんだとも報道された(「ハシゴ酒に大声…警官5人、通報騒ぎに 重点措置の神戸」朝日新聞2021年7月17日)。

神戸市の新型コロナウイルス対策まん延防止等重点措置に違反する。神戸市は11日まで新型コロナウイルス対策まん延防止等重点措置期間中の対象区域に指定されており、酒類の提供は4人以内のグループに対し、午後7時までである。兵庫県警は飲食を伴う会食を自粛するよう通達を出していたが、これも守られなかった。

深夜まで飲酒して騒いだ警察官の人数は報道により差異があるが、いずれにしても、まん延防止等重点措置に違反する点は同じである。

「兵庫県警神戸西署の男性警部補ら署員5人が9日、知人の女性を含む6人のグループで、神戸市内で深夜まで飲酒を含む会食をしていた」(「署員5人が知人女性と深夜まで飲食、路上で騒ぎ通報される…「まん延防止」中」読売新聞2021年7月17日)

「警部補ら署員5人は今月9日夕、神戸・三宮の飲食店で飲み会を開催。店を変えた後、署員1人は帰宅したが、警部補は一般の知人女性1人を呼んで計5人で深夜まで酒を飲んだという」(「神戸西署またトラブル 「まん延防止」中に警官5人で飲み会 深夜に騒ぎ110番される」神戸新聞2021年7月17日)

神戸西署では不要不急の外出自粛要請中の2020年3月27日にも居酒屋で歓迎会を開催した。この歓迎会に署長と副署長も参加した(「自粛要請中に居酒屋で歓迎会、警察署長と副署長が感染…署員120人が自宅待機」読売新聞2020年4月13日)。

神戸西署は歓迎会後に新型コロナウイルス感染症(COVID-19; coronavirus disease 2019)の集団感染が判明した。4月6日に50代の男性警視の新型コロナウイルス感染が判明した。警視とは別の課に所属する男性警部や警視の50代の妻も感染が確認された(「神戸西警察署 別の警察官も新たに感染 ほかに複数が発熱訴え」NHK 2020年4月9日)。

署長と副署長も新型コロナウイルスに感染した。兵庫県警が2020年4月13日に発表した。署長と副署長は共に50歳代男性。副署長は11日に発熱し、12日に感染が確認された。署長は12日に発熱し、13日に感染が確認された。署長と副署長の感染判明で神戸西警察署の感染者は計10人となった。神戸西署の感染者数は2020年7月時点で13人になった(「【神戸市垂水区・須磨区】神戸西警察署の男性巡査が新たに感染/兵庫県警で感染15人のうち神戸西警察署で累計13人と報道」号外NET 2020年7月25日)。

コロナ禍でも宴会を止められない昭和の体質は末期的である。これが生産性に関わらず給料の変わらない公務員の感覚か。2019年末には忘年会スルーとの言葉が生まれた。時代の流れに逆行する。

「北山署長がパワハラで歓迎会を強行し、元監察室長に絶対服従だったという情報も出ている」(「クラスター化した神戸西署へ再電凸取材 感染した北山署長はかつて拳銃をトイレに忘れた不祥事に「警察官としてあるまじき行為」と発言」TABLO 2020年4月15日)

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