『いだてん』第10回「真夏の夜の夢」

NHK大河ドラマ『いだてん 東京オリムピック噺』第10回「真夏の夜の夢」が2019年3月10日に放送された。足袋職人を演じるピエール瀧が麻薬取締法違反(使用)容疑で逮捕されて初の放送である。受動喫煙の描写が問題視されていたが、それを吹き飛ばす問題である。

金栗四三(中村勘九郎)は国名をJapanではなく、ニッポンと表示すべきと強硬に主張する。日本の本来の呼び名は「ひのもと」である。いつから「ニッポン」と音読みになったのだろうか。NipponよりJapanの方がアルファベットが先であり、早く紹介されるメリットがある。

金栗の主張は何でもかんでも外国に合わせるものではないという守旧派に心地よい主張である。しかし、Japanと呼ばれるのが嫌ならば、日本人がイギリスやスペイン、オランダと呼ぶことも改めなければ相互主義ではない。また、中国人や韓国人の名前を日本語読みすることも改めなければならない。

三島弥彦が欝状態の時に出した手紙が3週間後に東京の三島家に届く。三島家は大騒ぎになるが、弥彦の母親は大丈夫と言う。これを息子を知っている母親の自信と見るならば誤りである。3週間の時間差があるために母親の方が結果的に正しく見るが、手紙を出した時は手紙の内容が本心であった。母親は文字が読めない設定のため、欝の手紙の深刻さが分からないだけではないか。あれを大丈夫と言うならば、弥彦は止める止める詐欺の構ってちゃんと思っていることになる。

三島弥彦は、すりきれるまで頑張らず、余力を残して棄権する。オリンピック盛り上げドラマであるが、昭和の精神論根性論やガンバリズムとは一線を画している。



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