社会
林田力

鷺沼駅前地区再開発反対運動

鷺沼駅前地区再開発が住環境破壊の再開発と批判されている。川崎市宮前区の中心にある区役所・市民館・図書館を区民の合意を得ずに、区の外れの鷺沼駅前に突然移転決定したことに反対運動が起きている。移転先の鷺沼駅前に2つの巨大タワーマンションが計画されている。これは交通混雑の激化や風害、日照被害など深刻な環境被害をもたらす。川崎市宮前区役所・市民館・図書館の移転に反対し鷺沼再開発を考える会が活動している。


鷺沼駅前地区再開発の問題は進め方にもある。出発点は2015年に川崎市と東急電鉄株式会社が「駅を中心とした沿線のまちづくり包括連携協定」を締結したこと。住民は蚊帳の外の東急優先の街づくりである。「2017年8月には、鷺沼駅前地区再開発準備組合を東急系3社・農協・銀行で設立しました。一般地権者は存在しません」(小久保善一「川崎市 一体誰のためのまちづくりか 鷺沼駅前再開発に伴う区役所・市民館・図書館の移転に反対する住民運動」『住民と自治』2019年12月号)

 

「東急系3社の実態が無いまま準備組合設立、市はそれを認めるという信じ難い事業です。組合施行の市街地再開発には、土地の所有権者が最低5社必要です。5社中、東急 ( 株 ) を始め東急系3社の土地所有の実態がないことを追及すると 20年9月になり、ようやく敷地面積の0.5%という極小土地を東急系2社が所有していると説明する有り様です」(「多額な補助金を使い530戸のタワマン建設とコミュニティの破壊」景住ネットNEWS No.19 2020年11月10日 6頁)

 


鷺沼駅前地区再開発の問題は同じく東急グループ主導の再開発の二子玉川ライズと重なる。二子玉川ライズも東急グループと世田谷区の協定(住民から見れば密約)から始まった。二子玉川ライズも公共的な公園を不便な場所に移転させた(林田力『二子玉川ライズ反対運動』Amazon Kindle)。

 

鷺沼駅前地区再開発には他人のふんどしでビジネスする東急の卑怯さがある。区役所・市民館・図書館があることは利便性のアピールポイントになる。自らの物件の価値で勝負しない点は東急不動産だまし売り裁判に重なる。東急不動産だまし売り裁判では二面採光・通風をアピールポイントにしていたが、それはだまし売りでなくなるものであった(林田力『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』)。

 

外環道シールド工事真上の市道が陥没

東京外郭環状道路(外環道)のシールドトンネル建設工事現場の真上の道路が2020年10月18日陥没した。現場は東京都調布市東つつじケ丘の住宅地。市道が縦約5m、横約3mに渡って陥没した。10月18日午前9時30分頃に路面の沈下が発見され、午後0時30分に陥没を確認した。空洞は舗装の下で縦6m、横5m程度に広がっていた。深さは約5m、大きさは約140m3とみられる。


外環道の工事は土かぶり47.4mの大深度地下で行われていた。工事を発注した東日本高速道路会社はトンネルの掘削が影響した可能性があるとし、4カ所で進めている外環道の本線トンネルの掘削工事を全て中断した。シールド機通過時に近隣で大きな振動があったとする(青野昌行「大深度トンネル直上で道路陥没、1カ月前にシールド機通過」日経クロステック2020年10月23日)。


地下工事による道路陥没は相鉄東急直通線の新横浜トンネル建設工事でも起きている。外環道は大深度地下である点が特徴で、大深度地下工事は地上に影響を及ぼさないとの前提で進められていたが、その前提は公務員的な無責任な安全神話に過ぎなかった。私は国土交通省に対して7回、外環道の問題点を指摘し、行政処分の取り消しを求める意見陳述を実施している。

相鉄東急直通線シールド工事で道路陥没

2016年8月26日、都市計画事業承認の取り消しを求める陳述
2016年9月27日、都市計画事業承認の取り消しを求める陳述
2016年11月18日、地中拡幅部の都市計画事業の変更承認の取り消しを求める陳述
2017年2月15日、地中拡幅部の都市計画事業の変更承認の取り消しを求める陳述
2017年2月24日、地中拡幅部の都市計画事業の変更承認の取り消しを求める陳述
2017年3月27日、地中拡幅部の都市計画事業の変更承認の取り消しを求める陳述
2017年4月27日、地中拡幅部の都市計画事業の変更承認の取り消しを求める陳述

 

新潟県警巡査部長にのぞきと下半身露出容疑

新潟県警長岡署地域第2課自動車警ら係の巡査部長=燕市吉田日之出町=は女子大学生が一人で暮らす部屋をのぞいた容疑と下半身を露出した容疑がある。巡査部長(34)は2020年8月18日に長岡市のアパートに侵入し、女子大学生が一人で暮らす部屋を玄関のドアスコープを使ってのぞいた容疑で逮捕された。住居侵入と軽犯罪法違反(のぞき見)の容疑である(「のぞき容疑で長岡署員逮捕」新潟日報2020年8月19日)。

 

新潟県警は9月2日付で巡査部長を住居侵入容疑で追送検した。送検容疑は8月1日午前10時頃、女性と同居する燕市内の70代男性の住宅の敷地内に侵入、16日午前10時半頃にも同市内の20代女性らが住むアパートの部屋に侵入したこと。巡査部長は「性的欲求を満たしたかった」といずれも容疑を認めている。巡査部長は10年間常習的にのぞきをしていたという。

 

新潟地検は9月8日、巡査部長を邸宅侵入と建造物侵入の罪で起訴した(「建造物侵入罪で巡査部長を起訴 のぞき見容疑逮捕 /新潟」毎日新聞2020年9月9日)。巡査部長は9月10日付で懲戒免職にされた(「のぞき見警察官追送検 別の2軒、侵入疑い 懲戒免職 /新潟」毎日新聞2020年9月11日)。

 

ドアスコープは外側から直接肉眼でのぞいても室内の様子を見えないが、巡査部長は外側からでも見える特殊レンズを使用していた。警察不祥事が悪い意味で専門化している。埼玉県警公安2課課長補佐の男性警部は県警の備品のビデオカメラを使って水泳大会で女子高生を盗撮していた(「埼玉県警 警部が水泳大会を無断撮影 勤務中、ビデオカメラで 埼玉県警」時事通信2010年8月3日)。

 

巡査部長は2018年3月に長野市の駅構内で自身の下半身を露出した容疑もある。2020年10月に下半身を露出した罪で追起訴された(「“のぞき”で逮捕・起訴された元警察官 下半身露出した罪で追起訴【新潟】」NST新潟総合テレビ2020年10月14日)。

続警察不祥事

 

兵庫県警や高知県警で女子トイレ盗撮容疑

兵庫県警や高知県警で警察官が警察署内の女子トイレを盗撮する事件が相次いで起きた。淡路島にある警察署の交通課の40代の巡査部長(41)が庁舎内のトイレで同僚の女性を盗撮したとして、県の迷惑防止条例違反と建造物侵入容疑がある。巡査部長は2020年8月下旬、勤務する警察署の女子トイレに侵入した。女子トイレの個室に入り、ドアの上から手を伸ばして隣の個室に入った女性職員にスマートフォンを向け、数秒間、動画を撮影した(「兵庫県警・警察署の女子トイレで「盗撮」 巡査部長を停職3ヵ月」ABCテレビ2020年10月8日)。

 

同僚が女子トイレから出る巡査部長を目撃したことから発覚した。巡査部長は「面識がある女性のふだんと違った姿を見たかった」「平成23年頃から前任の警察署や買い物先で数十回にわたって盗撮した」と話す。兵庫県警察本部は2020年10月7日、神戸地方検察庁洲本支部に書類送検し、停職3か月の懲戒処分にした。巡査部長は同日、依願退職した(「同僚女性盗撮疑い警察官書類送検」NHK 2020年10月7日)。

 

高知県警南国署地域課の巡査部長(56)=高知市葛島1丁目=は盗撮目的で女子トイレに侵入したとして、窃盗、建造物侵入の両罪と、県迷惑防止条例違反(盗撮)に問われている。

 

巡査部長は2020年7月上旬、高知県南国市の南国署内で換気扇の蓋(時価1500円相当)を盗み、その蓋に小型カメラを取り付けた。その蓋を女子トイレ個室の天井部にある換気扇のものと交換し、同月21日から9月2日まで29回の盗撮を重ねたとされる(「盗んだ換気扇の蓋にカメラ設置して交換…警官、署内女子トイレで盗撮29回」読売新聞2020年9月24日)。

 

また、巡査部長は9月1日午前9時から2日正午頃に女子トイレに侵入した容疑がある。2日正午過ぎ、トイレに入った同署の女性職員が個室の高窓に置かれていたペン型のカメラを発見、盗撮だと騒ぎとなった(「警察署女子トイレ侵入疑いで56歳の巡査部長逮捕」日刊スポーツ2020年9月3日)。

 

巡査部長が「業者の人のペンじゃないか」と言って持ち去ろうとしたため、不審に思った署員が事情を聴いたところ、盗撮目的で置いたと説明したという(湯川うらら「盗撮目的で警察のトイレ侵入容疑、巡査部長を逮捕 高知」朝日新聞2020年9月3日)。

 

高知県警は3日に巡査部長を建造物侵入容疑で逮捕した(「署の女子トイレにカメラ 侵入容疑で巡査部長逮捕―高知県警」時事通信2020年9月3日)。「盗撮するために入った。これまでにも署内でやったことがある」と供述し、容疑を認めている(「南国署員が盗撮目的で署内の女子トイレ侵入 容疑で逮捕」高知新聞2020年9月3日)。地検は9月23日、巡査部長を窃盗、建造物侵入の両罪と、県迷惑防止条例違反(盗撮)で起訴した。巡査部長は10月7日付で停職6か月の懲戒処分になった。巡査部長は同日依願退職した(「警察女子トイレの換気扇にペン形カメラ、29回盗撮の警官に停職処分」読売新聞2020年10月8日)。

 

盗撮は伝統的な警察不祥事の類型である。埼玉県警公安2課課長補佐の男性警部は県警の備品のビデオカメラを使って水泳大会で女子高生を盗撮していた(「埼玉県警 警部が水泳大会を無断撮影 勤務中、ビデオカメラで 埼玉県警」時事通信2010年8月3日)。近時の問題は警察不祥事に手が込んでいることである。よほど職務が暇なのか。新潟県警では巡査部長が特殊レンズを使用して女子大生の部屋をのぞいた。

 

兵庫県警巡査長が駐在所の外壁を焦がす

兵庫県豊岡市の九日市駐在所で男性巡査長(27)が2020年10月1日、外壁を焦げさした。巡査長は駐在所の裏庭で薫製を作り、使い終えた木炭を外壁近くに置き、外出した。巡査長は午後6時20分頃、「外壁が焦げて熱を持っている」と110番した。消防隊員が消し止めた(「駐在所でぼや 非番で燻製作り、木炭で外壁焦げる」神戸新聞2020年10月2日)。

 

火事の警察不祥事ではもっと恐ろしい事件が起きている。警察官が元交際相手にストーカーし、そのアパートを放火した。神奈川県警南署警備課の巡査部長(40)=横浜市緑区長津田みなみ台=は2020年3月3日、元交際相手の女性が住む横浜市内のアパートのごみ置き場に侵入。ごみに火をつけ、カセットガスボンベに引火させて爆発させた。巡査部長は警察の運転免許情報を調べることができるシステムを通じ、転居していた女性の住所を把握した。

 

巡査部長は2014年頃、既婚者であるにもかかわらず、独身と偽って女性と交際を開始。偽名を使い職業も警備員と説明していた。巡査部長は不倫になる(「元不倫相手の女性宅敷地に放火 神奈川県警巡査部長を逮捕」産経新聞2019年7月18日)。

 

女性は2018年末頃、別れ話を切り出し、2019年3月上旬に関係清算のため横浜市内のアパートから転居した。巡査部長は女性の運転免許のデータから現住所を不正に入手。3月下旬から4月上旬にかけ、女性宅のドアノブに接着剤を注入し、物を送りつけるなどのストーカー行為を繰り返した。

 

4月上旬、女性は「元交際相手からストーカー行為を受けている」と相談。同月中旬、県公安委員会が巡査部長に対し、ストーカー規制法に基づき、つきまとい行為などを止めるよう禁止命令を出した。その後の県警の捜査で、巡査部長が放火などを行った疑いが浮上。7月18日午前7時頃、出勤する巡査部長を任意同行した。巡査部長は7月18日に逮捕された。巡査部長は容疑を認めた上で「彼女に対してうらみがあった」などと供述しているという。

 

横浜地検は2019年8月7日、建造物等以外放火罪などで起訴した。神奈川県警は同日、懲戒免職処分にした(「ストーカー、放火…神奈川県警が男性巡査部長を懲戒免職」産経新聞2019年8月7日)。

 

横浜地裁(中川卓久裁判官)は9月25日、初公判を開いた。検察側は懲役1年を求刑した。検察側は冒頭陳述で、元巡査部長が名前や職業、既婚であることを偽って女性と交際し、別れを切り出されると、「末期の胃がんで余命半年」と嘘をついたとする女性の供述調書も読み上げた(「既婚の元警官、女性に交際解消され「逆恨み」…放火で懲役1年求刑」読売新聞2019年9月26日)。不祥事警察官は虚栄心が人一倍大きく根っからの嘘つきである。

 

横浜地裁は2019年10月18日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・1年)を言い渡した。中川卓久裁判官は判決理由で「女性との復縁がかなわず、驚かせる目的で及んだ犯行で、悪質な嫌がらせ。警察官の立場にありながら身勝手で、強く非難されなければならない」と指摘した(国本愛「ごみ置き場放火 元巡査部長有罪 地裁判決/神奈川」毎日新聞2019年10月19日)。

 

警察官と付き合うことは危険である。不祥事警察官は警察の権限を悪用して個人情報を取得する。埼玉県警岩槻署の男性警部補は2010年2月から2014年6月にかけ、「捜査に必要」と偽り、知人女性の個人情報を照会するための書類を携帯電話会社などに提出した。公用端末での不正照会を含め、計10人66件の個人情報を不正取得した。

続警察不祥事

 

滋賀県警が別人の歯形で母親を誤認逮捕

滋賀県警は別人の歯形を証拠として母親を誤認逮捕した。滋賀県警は2019年10月17日に乳児の腕にかみつき、全治1週間のけがを負わせたとして母親を逮捕した。母親は逮捕から起訴後の保釈まで23日間勾留された。

 

県警の鑑定官が母親ら複数の関係者から歯形を採取し複製を作ったが、その際に別人の複製に母親の名前を記入した。その複製と傷痕を照合して「おおむね一致」との結果を得た。母親が犯人との決めつけが、そのような結果になったのではないか。

 

この事件は児童相談所の通報が出発点である。警察は公務員の身内感覚から役所からの通報を鵜呑みにして、思考停止しているのではないか。

 

母親は逮捕時に容疑を認めたが、公判で起訴内容を否認した。女性は「取り調べでウソの自白を強要された」と主張している(「証拠を取り違え…女性を”誤認逮捕”した「滋賀県警」、トップの本部長が公の場で「初めて謝罪」」関西テレビ2020年10月2日)。逮捕前の任意の調べで県警の男性刑事から「夫や両親を呼び出す」などと脅されたとする(「滋賀県警が別人の歯型を証拠に誤認逮捕 自白強要か、起訴取り下げ」中日新聞2020年9月18日)。

 

大津地裁では2020年1月に鑑定官への証人尋問が行われた。弁護人の植平朋行弁護士が母親の歯型と傷痕の歯の本数が一致しない点などを指摘したところ、鑑定官が「入れ違いの可能性がある」と証言し、公判が中断した。

 

大津地検は9月18日、地裁に起訴を取り消す申し立てをしたと発表した。地検は「警察から送られた重要な証拠内容の誤りに気づかなかった。女性は事件の実行行為者ではないと判断した」とする。地裁は同日、公訴(起訴)棄却を決定した(「乳児のかまれた跡は別人の歯形、滋賀県警が証拠取り違え母親を誤認逮捕 公訴棄却決定、県警と地検が謝罪」京都新聞2020年9月18日)。

 

この事件の報道後の9月20日の『笑点』大喜利では奇しくも誤認逮捕のネタが披露された。「警察官が4人以上逮捕することを止めました。誤認逮捕がなくなりました」

 

滋賀県警の滝沢依子本部長は10月2日、県議会土木交通・警察・企業常任委員会で「鑑定の過程で、歯型を別人のものと取り違えたことなどにより、母親の女性を本件の被疑者として逮捕してしまい、大変申し訳なく思っており、警察本部長として心よりおわび申し上げる」と謝罪した(「議会で謝罪「母親に大変申し訳なく、心よりおわび」」京都新聞2020年10月2日)。県議からは同県東近江市の湖東記念病院の患者死亡事件で3月に再審無罪判決が出たばかりだと指摘された(「滋賀県警本部長が起訴取り消しを謝罪 傷害事件で別人の歯型を証拠採用」毎日新聞2020年10月2日)。

続警察不祥事

 

警察不祥事再

警察不祥事の記事や冤罪作品のレビューをまとめた。警察不祥事は氷山の一角である。外部の監視機関がない中で警察不祥事は巨大化している。昔よりは報道されるようになり、ネットニュースで容易に目にできるようになったことは進歩である。それでもマスメディアの警察不祥事のネットニュースは消されることが早いように感じる。だからこそ警察不祥事の情報を記録することが大切である。

 

日本の警察不祥事や不適切な取り調べ、特に事実と異なる自白の強要は深刻である。警察官の不祥事が多い。警察不祥事や警察官の犯罪が頻発している。警察不祥事は繰り返されている。新聞やテレビ報道で連日に渡り警察の不祥事が明らかにされている。警察の腐敗した実態を知り、呆れ果てている。

 

警察不祥事は怒りや疑念を呼び覚ます。警察の非人道的な行動を肯定する訳にはいかない。市民の憤り、恐怖と不安は想像を絶する。目に余る腐敗ぶりである。本腰を入れて調査する必要がある。

 

「その名を聞いたら“不祥事”という言葉を連想してしまうケーサツ様だが、国民への奉仕者たる公務員による悪事(調書偽造や悪辣な性犯罪などなど!)が報道されるたびに不安と絶望を感じずにはいられない毎日である」(「覚醒剤ダメ、ゼッタイ! 実録ケーサツ不祥事映画『日本で一番悪い奴ら』綾野剛の恍惚ガンギマリ演技が怖すぎる」BANGER 2020年8月27日)

 

「酒、金、そして異性。警察官が道を踏み外す3大要素とされている」(今井良「1人の女性警官をめぐるトリプル不倫――最新の警察不祥事ランキング1位は「異性関係」」文春オンライン2019年8月9日)。

 

報道されている警察不祥事は氷山の一角だろう。警察不祥事は元々多かったが、揉み消し処理能力を上回ったのではないか。警察不祥事は昔からあったものの、隠蔽されており、今は昔よりは情報が出るようになったと考える。

 

普段から警察の市民に対する権威的な対応に疑問を感じることは多い。警察官は信用できないと思われる行動が目に付いてきた。権威を笠に着て暴力を振るい、真実を覆い隠そうとする。身勝手で自己中心的なことこの上ない。冤罪警察官や不祥事警察官は人権感覚が希薄である。無能な働き者のたとえにあるように、精神論根性論が空回りして有害である。民間では通用しない。

 

警察組織は縦の社会と言われるが、これも警察腐敗の原因の一つと思われる。野村克也さんは「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」との名言を残した。根本的な問題を抱える日本の警察不祥事に不思議の不祥事なしと言える。

 

ネットニュースのコメント欄には以下のコメントが寄せられた。「先日前橋であったコンビニ強盗のニュースを映像でみましたが、機動隊まで出動して、最後は総出で犯人をボコボコにしてました。あれをみて、身内にもあれ以上のボコボコがあるのか?と思いました」

 

警察不祥事には数多くの法令違反、倫理違反、一般常識の欠如、ハラスメントが見られる。法的に問題ないと強弁して行為を正当化し、情報開示を怠る。圧倒的に足りてないものは情報公開姿勢である。警察の実態について批判的に関心を持つことが必要である。市民が泣き寝入りさせられていないか厳しくチェックする必要がある。

 

北海道警巡査部長の個人情報悪用わいせつ初公判

北海道警察函館西警察署の巡査部長(41)は、交通違反の切符を交付した30代女性への強制わいせつ未遂とストーカー規制法違反の罪に問われている。巡査部長は2016年に交通違反切符を交付した被害女性に2020年7月、わいせつな行為をしようと突然肩をつかみ、「大声を出すと殴るぞ」などと脅したとされる。

 

巡査部長は強制わいせつ未遂で起訴された(「“わいせつ”警察官が道警保管の女性データ照会」HTB北海道テレビ放送2020年9月16日)。わいせつ未遂という罪状は疑問である。本人がやりたいことができなかったとしても、被害者の感覚では既遂になるのではないか。身内に甘い罪状定義ではないか。

 

巡査部長は女性の交通違反を取り締まった際に付箋に連絡先をメモした。電話やメッセージも送っていた(「函館 わいせつ警察官 初公判」HTB北海道テレビ放送2020年9月25日)。手慣れていて計画的な犯行に見える。余罪もあるのではないか。泣き寝入りしている市民も多いのではないか。

 

巡査部長は女性の自宅や勤務先で3回も待ち伏せしていた。巡査部長は被害女性へのつきまとい行為があったとして、8月にストーカー規制法違反の疑いでも書類送検された。ストーカー規制法違反の罪でも起訴された。

 

函館地裁で2020年9月25日に初公判が開かれた。被害女性は職務上知った情報を個人の目的に利用したことへの不安を口にしていた(「「取り締まった際に連絡先をメモした」わいせつ目的で女性脅した元警察官の男 初公判で検察が手口を指摘」北海道ニュースUHB 2020年9月25日)。

https://note.com/hayariki/n/ndcabc783007b

続警察不祥事

 

 

B-CASカード不正転売の初摘発事件

B-CASカード不正改造は反社会的な問題である。BLACKCASカードなど不正改造カードが問題になることが多いが、正規のB-CASカードを不正に転売したとして電子機器製造販売会社社長が摘発されたケースがある。

 

B-CASカードを不正に転売したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は2013年に不正競争防止法違反幇助容疑で、東京都品川区西品川の電子機器製造販売会社社長(56)を逮捕した。同課によると、同カードは家電販売業者が家電とのセットでしか販売できないが、不正業者に通常の約10倍の1枚千円で販売していたとみられる。「自社で開発した地デジチューナーの売れ行きが悪く、余ったカードの処分に困っていた」と容疑を認めている。

 

逮捕容疑は3月、同カード2千枚を男性(34)=同法違反容疑で逮捕=らに計200万円で不正に転売し、有料放送を無料で受信できるようにカードを不正に改造して販売する手助けをしたとしている。男性は計6千枚の不正カードを販売しており、同課はほかにも入手先があったとみている(「「B-CASカード」横流し全国初摘発 製造販売会社社長を逮捕」産経新聞2013年8月2日)。

 

正規のB-CASカードの不正転売事件であるが、転売先は不正改造業者であり、B-CASカード不正改造問題とつながっている。B-CASカード不正改造を手助けする行為である。

栃木県警巡査部長が検視で腕時計を占有離脱物横領

栃木県警宇都宮中央署刑事1課巡査部長(35)=宇都宮市御幸本町=は2019年8月16日午前10時から午後0時40分頃の間、病死した男性=当時(43)=の検視に際して、男性の350万円相当の海外製腕時計を盗んだ。現場は宇都宮市馬場通りのタワーマンション。巡査部長は同署で遺体検視などを担当、当日は計8人で現場に向かった。

 

巡査部長は犯行後、他県の古物買い取り業者に持ち込み、数百万円で売却したという。不審に思った業者が現地の県警へ「栃木県警の警察官を名乗る人物が時計の買い取りを申し込んできた」と通報して発覚した(「病死遺体検視中に300万円の腕時計盗む 栃木県警の巡査部長逮捕」産経新聞2019年9月19日)。他の現場に臨場した際も窃盗を繰り返してそうである。警察外の機関が捜査しなければ公正ではない。

 

巡査部長は同年9月19日に窃盗容疑で逮捕された。巡査部長は占有離脱物横領の罪で起訴された(若井琢水「孤独死の現場、金色に輝く腕時計 警察官は誘惑に負けた」朝日新聞2019年12月24日)。初公判は12月6日に宇都宮地裁(岡田健彦裁判官)で開かれ、即日結審した(「遺体検視中に高級腕時計盗んだ元栃木県警警察官初公判 懲役1年求刑」産経新聞2019年12月6日)。

 

宇都宮地裁は9月19日に懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。判決は「持ち去った腕時計を売却しており、利欲目的なのは明らかで酌量の余地はない」と指摘する(「現場から高級腕時計持ち去った栃木県警元警察官に執行猶予判決 宇都宮地裁「信用失墜させた」」産経新聞2019年12月19日)。

 

検視という警察の職務の中での犯行で悪質である。死に便乗して金銭的利益を図る点では遺族から金銭をだまし取る埼玉県警の警察不祥事と共通する。草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。川越署巡査は遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。

 

腕時計の紛失や窃盗は警察不祥事で繰り返されえている。不祥事警察官は腕時計が欲しくてたまらないのか。内実がないから腕時計で空虚な自分を飾り立てたいのか。埼玉県警熊谷警察署では熊谷小4死亡ひき逃げ事件の遺品の腕時計を紛失した。腕時計の記載があった押収品目録の交付書を遺族から回収して破棄する証拠隠滅をしており、悪質である。

 

京都府警は京アニ放火殺人事件の犠牲者が亡くなった際に身につけていた腕時計を紛失した。京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオで35人が死亡した事件である。紛失は2019年7月下旬に発覚したが、報道は8月16日になってからである(「京アニ放火、犠牲者の腕時計を警察が紛失 遺族に謝罪」朝日新聞2019年8月16日)。紛失を隠蔽した埼玉県警熊谷警察署はより悪質である。

 

遺留品を点検した段階では、腕時計を身につけていたことを確認していたが、司法解剖後、遺体を家族のもとに返す際に、腕時計がなくなっていることに気づいたという。府警では通常、遺留品は撮影した上で記録のリストをつくり、持ち主毎に分けて保管している。今回、捜査本部を設置した警察学校(京都市伏見区)などに遺体を運び、司法解剖や、身元を特定するためのDNA型鑑定を順次進めていく中で、紛失したとみられる。

 

京都府警の警察学校では2019年6月に腕時計盗難事件が起きた。この容疑者は京都府警の巡査で、この巡査は大麻所持容疑で現行犯逮捕された。

続警察不祥事

 




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