社会
林田 力 『東急不動産だまし売り裁判』著者

【警察不祥事】京都府警の警察詐欺は捜査を装う

京都府警山科署勤務の巡査長の詐欺事件は警察官が市民の弱みに付け込み、刑事事件捜査を装った詐欺であった。捜査を装った詐欺に気を付けて下さいとアナウンスしなければならない。任意捜査にも弁護士選任が必要だろう。


まず、男性が寄付のために預金を引き出そうとしたことを思いとどまらせた対応が問題である。本人の自己決定権の侵害である。市民生活への干渉である。

巡査長は男性を自宅に送った際、タンスに500万円があるなどの資産状況や資産があるのに過去に生活保護費を受給していたことを把握。その捜査を装い、「お金を持っていたら生活保護は受けられませんよね。お金を警察で預かり、受給について調べます」と嘘を言って詐取した(「1100万円詐欺容疑の巡査長を懲戒免職 府警本部長が陳謝」京都新聞2019年7月5日)。


この点について当初の報道では「多額の現金を持っていたら危ない」から「預かる」と言って受け取ったとしていた。実態は捜査の脅しを背景にだまし取ったものであり、脅迫に近い。


2度目の犯行では「口座にある残りのお金も調べる」と男性に現金を下ろすよう指示(「特殊詐欺対策を悪用した警官を懲戒免職 詐欺罪で起訴」朝日新聞2019年7月5日)。


「2度目の犯行では男性に金を下ろすよう指示し、自ら金融機関に電話をして、通常は詐欺被害が疑われる多額の引き出しができるようにするなど、犯行の計画性も浮かぶ」(「交番のお巡りさんが…衝撃「信頼を損ね、言語道断」」産経新聞2019年6月15日)


逮捕の数日前に巡査長は男性に電話し、呼び出して面会した上、「全額を返すので示談に応じてほしい」と話した。しかし、全額を返せる目途は立たず、男性は示談に応じなかった(「逮捕前「全額返すので許して」詐欺容疑の京都府警巡査長」朝日新聞2019年6月27日)。詐欺警官は自分には甘い。警察官は市民を舐め過ぎている。


「府警の調べに対し、当初は否認していたが、その後「最初からだまし取るつもりだった」と認めたという」(福富智「警官、生活保護男性から多額現金詐取で起訴 京都地検」毎日新聞2019年7月5日)。巡査長は個人情報が書かれた交番の巡回連絡簿を使って「別の高齢者にも金を借りに行った」とも供述している(「警官を詐欺罪で起訴「言語道断で極めて遺憾」 京都府警本部長」産経新聞2019年7月5日)。


京都地検は2019年7月5日、巡査長を詐欺罪で起訴した。府警は同日、巡査長を懲戒免職処分にした。懲戒免職は当然である。むしろ埼玉県警察が立場を悪用した詐欺警察官を依願退職で済ませることが問題である。警察官の犯罪は一般人の2倍、立場を悪用した犯罪は一般人の3倍とする刑法改正案が必要である。

【警察不祥事】京都府警巡査長が高齢者への詐欺で逮捕

警察犯罪

刑事事件になった警察不祥事をまとめた。近時の警察不祥事としては埼玉県警巡査が警察官の立場を悪用して遺族から金をだまし取る詐欺パターンが深刻である。形式的な処分ではなく厳重な処罰が必要である。警察不祥事の度に「厳正に対処する」が常套句になっているが、気持ちがこもっていない。
警察不祥事は繰り返されている。新聞やテレビ報道で連日に渡り警察の不祥事が明らかにされている。警察の腐敗した実態を知り、呆れ果てている。警察不祥事は氷山の一角に過ぎない。組織内部の不正に見て見ぬふりをする傾向がある。
「警察が組織維持のために、世間的には「ノー」が突きつけられるような行動もあえてとる場合がある」(森清勇「増え続ける警察官と不祥事にみる日本の問題」JBpress 2018年9月4日)。警察官から「警察不祥事を公表したい」との声が出なければ駄目である。不正警官は退場した方が警察組織は健全化して、風通しが良くなる。
警察不祥事への対策は外部の目が必要である。人的・組織的対策、技術的対策、物理的対策を総合的に整え、正しい運用を継続できる仕組みを構築しなくてはならない。暴力団との癒着は古典的な問題であるが、半グレや危険ドラッグ売人との癒着など新たに浮上する課題への理解と対応も欠かせない。まず実施すべきことは現状の棚卸しである。どのようなタスクを実施しているか。どのくらいの時間を使っているか。どこに問題があるのかを明らかにする。
民間感覚の外部の目があれば、杜撰な仕事ぶりとそれを稚拙な偽装で隠蔽しようとしていることが明らかになる。実情に全く合わない画一的な仕事の割り振り。市民の反感を煽ることがお前たちの仕事なのかと問い詰めたくなるような不公正かつ不平等な運用。躍起になって警察不祥事を否定しようとする無駄な努力。旧態依然とした組織は、イノベーションによって破壊され、滅びる宿命にある。
There are many police scandals, especially criminal behavior of police officers happening in Japan. Many of them are profit motivated and violence related.
【書名】警察犯罪/ケイサツハンザイ/Japanese Police Crime
【著者】林田力/ハヤシダリキ/Hayashida Riki 

埼玉県警で繰り返し水に沈めて溺死
埼玉県警プール溺死事件で約9200万円賠償命令
埼玉県警巡査が遺族から金をだまし取る
詐欺未遂容疑の埼玉県警巡査を守秘義務違反で再逮捕
京都府警巡査長が特殊詐欺対応詐欺で逮捕
警視庁が振り込め詐欺撲滅ビラ配布
埼玉県警で証拠品紛失を隠蔽か、元警部補を書類送検へ
広島県警の押収品盗難事件で死亡警察官を書類送検か
埼玉県警川越署で警察車両を無免許運転
乳児揺さぶり死の埼玉県警巡査に懲役3年
埼玉県警や高知県警で個人情報不正取得
埼玉県警と神奈川県警で捜査書類偽造
GPS偽証容疑で警視庁警部らを書類送検
神奈川県警と大阪府警で警察システム悪用
北海道警釧路署の警察官が無断で私有地に立ち入り
彦根署交番で巡査が同僚警察官を射殺
三重県警巡査が同僚に拳銃を向けて書類送検
群馬県警の警部補を強盗事件で指名手配
神奈川県警警部が万引き事後強盗で逮捕
元神奈川県警巡査長が殺人未遂容疑で逮捕
宮城県警警部補が住民を殴り逮捕
大阪府警元警部補が娘と殴り合いで逮捕
長崎県警の警視あおり運転容疑
長野県警巡査長が単身赴任手当不正受給で書類送検
和歌山県警巡査を犯人隠避容疑で事情聴取
元京都府警警官を兵庫県警宿舎の積立金詐取容疑で逮捕
和歌山県警交通機動隊員が80キロ以上の速度違反
千葉県警巡査と新潟県警巡査を速度違反で書類送検
埼玉県警巡査部長がプール盗撮容疑で逮捕
岐阜県警巡査長プール痴漢で懲戒処分
埼玉県警公安がプール盗撮で書類送検
佐賀県警巡査が強制わいせつ容疑で逮捕
和歌山県警巡査が盗撮を注意され傷害
千葉県警巡査部長をのぞきで書類送検
大阪府警巡査をスカート内盗撮で逮捕
兵庫県警巡査長を娘にわいせつ容疑で逮捕
兵庫県警巡査長が女子中学生にみだらな行為で書類送検
長野県警は淫行、岐阜県警はストーカー
神奈川県警巡査部長が埼京線痴漢で書類送検
京都府警の巡査部長が電車内痴漢で懲戒処分
事情聴取で強制わいせつ未遂と特別公務員暴行陵虐容疑

【警察不祥事】G20大阪サミット警備の警察官が拳銃置き忘れ

G20大阪サミット警備のため島根県警から派遣されていた20代の男性巡査が、大阪(伊丹)空港の関連施設のトイレに拳銃を置き忘れた。巡査は2019年6月28日午後1時35分頃、大阪府池田市の伊丹空港に隣接する空港関連施設で、トイレの個室を使った際、実弾が入った拳銃や手錠を取り付けたベルトを外して棚に置き、そのままトイレから出た(「サミット警備の警察官がトイレに拳銃置き忘れ」産経新聞2019年6月28日)。重いものを外して全く違和感を抱かなかったのか。過剰警備が逆に問題を生み出しているのではないか。


和歌山県警では警備部機動隊の20代の男性巡査が2018年9月14日、和歌山市内を走行中の警察車両から実弾入りの自動式拳銃1丁を路上に落とした。安倍晋三首相らが移動する際の車列を警備中であった。制服警官ならば拳銃には紐が付いており、落とすことは考えにくい。落としたのは私服警官だろう。


和歌山県警の檜垣重臣本部長は2018年9月25日、9月定例県議会の経済警察委員会で警察官が拳銃を紛失したことや県警察学校に入校中の巡査が大阪府警に逮捕されたことを陳謝した。拳銃の落下を防ぐつりひもの装着はこれまで私服の警察官に限り、自己の判断に委ねられていたが制服、私服に関係なくつりひもの装着を徹底するよう指示したという(「安倍総理を警護中に拳銃紛失… 盗撮を指摘され殴る… 和歌山県警本部長が9月定例県議会で陳謝/和歌山」テレビ和歌山2018年9月25日)。


拳銃を発見した市内の自営業の男性は朝日新聞の取材で「管理をしっかりしてほしい」と憤った(「拾った拳銃、おもちゃかと 警官に渡すと「あ、これや」」朝日新聞2018年9月18日)。警察は拾った方にお礼は言ったのだろうか。変な疑いをかけるなど失礼な態度をとっていないだろうか。


警察不祥事では問題そのものに加え、隠蔽体質や発表の遅れが問題になる。熊谷6人殺害国賠訴訟は埼玉県警が情報を周辺住民に提供しなかったことで妻と娘2人が犠牲になったとして、埼玉県に約6400万円の損害賠償を求めた訴訟である。和歌山県警巡査の拳銃紛失でも情報公開が遅れた。


和歌山県警は翌15日午前2時半に記者発表し、公表の遅れを認めて謝罪した(「首相車列警備で拳銃落とす 和歌山県警、公表遅れ認め謝罪」共同通信2018年9月15日)。警察の発想は悪意のある人が拾う可能性を考えて情報公開を伏せていたとなるが、住民の立場では尚更、住民に注意を呼びかけるべきである。公務員の常識は民間の非常識である。近くで金物屋を営む男性は朝にニュースを見るまで、状況を知らなかった。「恐ろしい。知らせるのが遅すぎだ」と憤る(「「まさか拳銃とは」住民驚き 和歌山県警発表は6時間後」産経WEST 2018年9月15日)。


大阪府警の第2機動隊に所属する20代巡査は2018年12月15日、実弾入りの拳銃をコンビニのトイレの個室に置き忘れた。大阪市北区の在大阪・神戸米国総領事館で警備をしていたが、午前7時10分頃にトイレ休憩のため、近くのコンビニに入店。その際、実弾5発入りの拳銃や手錠の入ったベルトを外し、個室のフックに掛けたままトイレを出た。


新聞報道の見出しは「今度は拳銃置き忘れ」となっている(「今度は拳銃置き忘れ 大阪府警警官がコンビニ・トイレに 店員届け出」毎日新聞2018年12月15日)。警察不祥事が多過ぎて、何に対する「今度は」なのか一つに決められない。

【警察不祥事】和歌山県警交通機動隊員が80キロ以上の速度違反

和歌山県警交通機動隊員の男性巡査(23)が2019年5月、和歌山市内の高速道路で法定速度を87キロ上回る時速167キロで車を運転したとして、道路交通法違反(速度超過)容疑で書類送検されていた。送検は5月24日付。県警は同日、巡査を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分とし、別の部署に異動させたが、正式に発表していない。


捜査関係者によると、巡査は非番だった5月9日夜、法定速度が時速80キロの阪和道を乗用車で、時速167キロで走行した疑いが持たれている。大阪へ知人に会いに行った帰りだった。速度違反取り締まり装置に巡査の車が映っており、発覚したという(木原真希「高速を167kmで暴走 交通機動隊員を書類送検」毎日新聞2019年6月26日)。


スピード狂が交通違反取り締まりをしているのか。法律は国民に押し付けるもので、自分たちは守らなくて良いと思っているのか。国民にはルールを押し付けながら、自分達はルールを無視する。相互主義に反している。


警察官の常軌を逸したスピード違反は他にもある。新潟県警の女性巡査(23)は、2018年7月4日に高速道路を時速175キロで走行したとして書類送検された。千葉県警の20代の男性巡査は、2019年1月10日に一般道でスポーツカーを時速145キロで走らせたとして、道路交通法違反(速度超過)容疑で書類送検された。三重県警の40代男性警部補は、2018年12月10日に尾鷲市内の国道を自家用車で制限速度の時速50キロを上回る92キロで走行したとして、道交法違反(速度超過)容疑で摘発された。

埼玉県警プール溺死事件で約9200万円賠償命令

埼玉県警機動隊員プール溺死事件の民事訴訟で、さいたま地裁(谷口豊裁判長)は2019年6月26日、県に約9200万円の支払いを命じた。判決は「息継ぎの余裕を与えずに水中に繰り返し沈めた結果、死亡したのは明らかだ」と述べる(「機動隊員溺死で埼玉県に賠償命令」NHK 首都圏のニュース2019年6月26日)


埼玉県警機動隊員の佐々木俊一巡査(享年26)は2012年6月29日、埼玉県朝霞市の県警機動隊屋外プールで空気ボンベなど計38キロの装備を着けて訓練に参加。足の痛みを訴えて中止を求め、プールの梯子をつかんだところ、水深約3メートルのプール中央まで移動させられ、指導員に息継ぎなしで繰り返し水中に沈められた結果、溺死した。「人間息ができないことほど苦しい状況はない」という(中島みち『尊厳死に尊厳はあるか ある呼吸器外し事件から』岩波書店、119頁)。佐々木巡査の苦しみはどれほどであったか。


佐々木巡査の遺族は、上司5人と埼玉県に計約1億9千万円の損害賠償を求め、さいたま地方裁判所に提訴した。足の痛みを訴えて訓練の中断を訴えたのに認めず、私的制裁として水中に繰り返し沈められたことが死因と主張する。


判決は、佐々木巡査がプール内のはしごにつかまり「もう無理です」と言ってパニック状態になっていたにもかかわらず、指導員の男性巡査(35)が息継ぎする余裕を与えずに繰り返し水中に沈めたとする。その行為を「傷害の故意を伴うもので、注意義務違反の結果、佐々木さんが死亡したことは明白で違法」と認定した(「足の痛み訴えた県警機動隊員、プールで沈められ溺死 県に9200万円の賠償命令 母「残念で悔しい」」埼玉新聞2019年6月27日)。この指導員は刑事裁判では業務上過失致死罪で有罪判決を言い渡された。


判決が命じた賠償額は東急ハンズ心斎橋店パワハラ過労死裁判の賠償額7800万円を上回った。溺死という苦しい死に方になったことから賠償額が上回ることは自然である。埼玉県警はブラック企業大賞がふさわしい。


一方で判決は上司への請求は棄却した(「機動隊員溺死で埼玉県に約9千万円賠償命令」共同通信2019年6月26日)。母親の千春さんは「上司の責任が認められず悔しいです」と話す。どう見ても組織的なイジメ、パワハラである。これを正当化する埼玉県警は民間感覚から乖離している。昭和の感覚では反省せず、発破をかけたつもりとでも言うのだろう。


現場を指揮していた上司に責任なしでは通らない。警察組織は責任を取りたくない責任者の集まりか。国家賠償請求訴訟は賠償責任を担保させるために国や自治体の賠償責任を認めたが、それが逆に加害公務員を守る形になってしまっている。


埼玉県警は「判決内容を十分に検討し、関係部署と協議のうえ適切に対応したい」とのコメントを出した(「訓練中に沈められ巡査水死 県に9200万円賠償命令」朝日新聞2019年6月26日)。このようなコメントしか出せない埼玉県警の良識を疑う。埼玉県警では警察官の立場を悪用して遺族から金をだましとる詐欺事件が相次いで起きた。腐敗した組織は市民を搾取する詐欺に行き着く。点数稼ぎの組織はマンション投資の迷惑勧誘電話の悪徳不動産業者と同じである。

愛川町の受刑予定者逃走事件の公表遅れ

神奈川県愛甲郡愛川町の受刑予定者逃走事件では、住民への周知が4時間半後に遅れた(「住民周知は4時間半後 連絡の遅さに募る不満」神奈川新聞2019年06月20日)。覚せい剤取締法違反などの罪で実刑が確定した男性(43)は2019年6月19日午後1時半頃に自宅から刃物を持って車で逃走した。しかし、住民への防災無線での連絡は午後6時頃になった。

 


愛川町の会社員の鈴木富雄さんは「もっと早く公表していれば市民の通報などですぐに捕まった可能性があった」と指摘する(「「ひと安心」「対応お粗末」=逃走男宅近くの住民ら-神奈川」時事ドットコムニュース2019年6月23日)。

 


「検察と警察の間で、あるいはそれぞれの内部で、どんな協議がなされていたのか。そのはざまで住民の安全という視点がすっぽり抜け落ちてはいなかったか」(「収容者逃走 隙や緩みはなかったか」神奈川新聞2019年6月23日)

 


横浜地検の中原亮一検事正は6月23日に会見し、公表の遅れについて「一定の時間が経過しており、私の責任は重い。痛恨の極みだ」と述べた(「「地域住民に心配かけた」横浜地検検事正が謝罪」神奈川新聞2019年6月23日)。

 


このような事件が起きると管理強化に傾きがちであるが、日本の受刑者の自由のなさは世界的に批判されている。この事件では薬物犯罪者であることが問題である。自宅に注射器があり、覚醒剤を使うために使用した可能性がある(「自宅に注射器、覚醒剤使用の可能性も 県警新たな画像公開」神奈川新聞2019年06月21日)。薬物犯罪者へのピンポイントの対応が必要である。

 


住民への公表の遅れは熊谷殺害事件とも共通する。熊谷殺害事件の遺族は、埼玉県警が不審者情報を適切に周辺住民に提供しなかったことで妻と娘2人が犠牲になったとして、埼玉県に損害賠償を求める訴訟を提起した(平成30年(ワ)第2193号・国家賠償請求事件)。

 


熊谷殺害事件の問題共有や反省ができていない。問題に対しては何故、そのような状況になったのか、根本的な原因を探る必要がある。さもなければ再発し、繰り返される。広い視野から考察し、根本的な対策が必要である。想定外と言いたくなることがあるかもしれない。しかし、普段から注意点や対策を意識すれば、想定外を減らすことはできる。そのためには情報公開による外部の目が必要である。

中野相続裁判さいたま地裁の第8回口頭弁論

中野相続裁判さいたま地裁の第8回口頭弁論が開かれます。林田医療裁判の関連訴訟です。事件番号は平成30年(ワ)第552号・共有物分割請求事件、平成30年(ワ)第2659号・共有物分割請求反訴事件です。後者は反訴です。
日時:2019年7月5日(金)午前11時半開始
場所:さいたま地裁C棟105号法廷

 


長男側代理人は稽古道具まで出すのかと抵抗しましたが、これも筋違いです。稽古道具とは稽古で使用している道具を指す言葉であり、稽古道具という道具が存在する訳ではありません。稽古道具であることが物の価値を直ちに決めるものではありません。

 


茶道具などは一度見て終わりではなく、後から参照できるように記録をとる必要があります。これは物を占有しており、いつでも確認できる長男夫婦との不公平感をなくすために必要なことです。

 

また、「普段使い」や「雑多な物」の中にも欲しいものがあれば欲しくないものもあります。どのような価値のものでも現物を確認した上で分割することは当然です。消費者は数百円の日々の買い物でも商品を確認して購入します。店が日用品だから何でもいいと商品を押し付けることは許されません。
https://sites.google.com/view/nakanosouzoku/

SDGsの落とし穴

私は2019年4月2日の中央区長選挙・中央区議会議員選挙立候補予定者公開討論会で指定発言者として「SDGs 住み続けられるまちづくりを」と題して話した。「住み続けられるまちづくりを」はSDGsの11番目のゴールである。私は、このゴールを言葉通りのものと受け止め、住民が住み続けられるまちにすることを訴えた。これはSDGsに取り組む上で非常に重要な論点になると考える。

 

SDGsは地球上の誰一人として取り残さない、置き去りにしないこと(leave no one behind)を誓っている。取り残されている人の立場で考える。脆弱な立場におかれた人々を含むあらゆるステークホルダーの参画を重視する。住み続けられない人、追い出される人が出る開発は、取り残される人が出る開発である。SDGsの持続可能な開発にはならない。

 

この視点は重要である。多数の人が同じような問題を抱えていると取り上げられやすい。これに対して個人的な不合理は当事者限りのものとして我慢を余儀なくされがちである。集団的なマイノリティの問題を取り上げて、多様性に対応しているとお茶を濁すことになりかねない。これはSDGsの落とし穴になる。私自身がマンションだまし売り被害という個別的な問題を抱えていた(林田力『東急不動産だまし売り裁判こうして勝った』)。個別的な問題を大切にしていきたい。

SDGs 住み続けられるまちづくりを

第19回Oneさいたまの会

第19回Oneさいたまの会が2019年6月12日、さいたま市浦和区の浦和コミュニティセンターで開催されました。今回の名札は梅雨をテーマにしていました。てるてる坊主、紫陽花、蛙が描かれています。今回もグループに分かれて議論しました。私は保健福祉グループに参加しました。

***

介護職は賃金が中々上がらない。夢を持って入るが、現実はついていかない。東京の方が賃金は高い。最低賃金も差がある。埼玉県南では定着しにくい。従業員が集まらないと施設があっても利用者を受け入れられない。公的資金は人数に応じて入る。

 

介護職の悩みの一つに利用者からのハラスメントがある。セクハラやパワハラである。全体的に多い訳ではないが、それがストレスになって辞める人もいる。使用者がハラスメントしている訳ではないので、労働問題ではない。事業者に言っても利用者は客のため、利用者寄りになりがちである。介護労働者が減ると介護事業者の運営が成り立たなくなる。介護難民が出る。

 

埼玉は医者が少ない。2016年の人口10万人当たりの医師数は160.1人で全国最下位。国立医大がない。埼玉県は県内で働く医師を確保するための奨学金を導入した。県北は足りない。東京に依存している。総合病院が少ない。科によって異なる。産婦人科や小児科は医師から避けられている。県北に産婦人科が乏しい。

 

街中に精神科のクリニックが増えている。今までは行きにくかったが、気軽に行けるようになったことは良い。しかし、すぐに薬を出し、儲かるからではないか。薬を出すと余計酷くなる。依存症になる。何々障害と病名を付けすぎである。

 

武蔵浦和に大病院が欲しい。埼京線をもっと増やして欲しい。武蔵浦和は土地がない。西浦和の田島団地は建て替えの話がある。

 

総合病院にスパやフィットネス、美術館を併設して通うことが苦にならないようにする。待ち時間の長さが不満。フードコートの呼び出しベルのような仕組みを採用する。

 

総合病院は総合的に診てもらえることがメリット。現実は総合病院の中にも縦割りがある。薬は出すが、ペインクリニック的なことはしない。人全体を見る医者が少ない。総合診療科を充実させる。

 

勤務医の労働環境は酷い。過労自殺が起きた。医者がやらなくてよい仕事がある。医療クラークに事務を任せる。

 

箱を市が作って委託する。民間のノウハウを入れる。スパやフィットネスは民間に経営ノウハウがある。責任は市が持つが、運営を入札で決める。

 

浦和美園地区の順天堂大学医学部付属病院は不透明。住みたい町には、どのような要素が必要か。総合病院も役割分担する。地域全体で総合病院プランを考える。桜区には三愛病院と西部総合病院がある。地図でプロットする。見える化する。南区になくても、南区周辺にあるかもしれない。病床数で丸の大きさを作る。災害時の受け入れを考える。病院だけを回るシャトルバスを出す。今は患者も知識を得られる時代である。

***

次回の日程は以下です。

第20回Oneさいたまの会

日時:2019年7月17日午後7時から9時

場所:武蔵浦和コミュニティセンター第6集会室

【警察不祥事】京都府警巡査長が高齢者への詐欺で逮捕

京都府警山科署に勤務する巡査長(38)=京都市中京区=が特殊詐欺の対策で知り合った70代の高齢男性から1千万円を超える現金をだまし取ったとして、2019年6月15日に詐欺容疑で逮捕された。警察官の立場を悪用した詐欺は埼玉県警で連続して起きている。

 

逮捕容疑は同伏見署管内の砂川交番に勤務中の2018年11月、京都市内の70代の男性の自宅で「お金を預かります」などと嘘を言って現金500万円をだまし取ったとしている。さらに同月中旬頃、同様に「預かって調べます」として現金680万円をだまし取ったとしている。

 

寄付のため男性が高額の現金を引き出そうと金融機関を訪れたところ、特殊詐欺被害を疑った金融機関側が通報。駆け付けた巡査長が対応し、現場で出金理由などを確認して、資産状況を把握。「多額の現金を持っていたら危ない」と預けるよう持ちかけたという。

 

2度目の犯行では「預かって調べます」と男性に現金を下ろすよう指示。金融機関には巡査長が「男性が現金を下ろしたがっている」と事前連絡して、詐欺事件ではないと認識させていた(「京都府警巡査長、特殊詐欺対応で1千万円超詐取し逮捕」産経新聞2019年6月15日)。警察の特殊詐欺防止対策を警察官自身が悪用した。

 

関係者によると、巡査長の父親も警察官だったという(「逮捕の京都府警巡査長、父親も警察官「信じられない」」産経新聞2019年6月15日)。警察一家で市民常識が身についていないか。縁故採用の落とし穴だろうか。




新着記事


林田 力 公式Twitter


TOP