『イノセンス 冤罪弁護士』最終回

『イノセンス 冤罪弁護士』最終回が2019年3月23日に放送された。冤罪を生み出す日本の刑事司法の問題を正面から掲げていたが、途中から普通のミステリー作品色が強くなった。特に最終回は真犯人のサイコ犯を追い詰める話がメインになりそうであり、本来のテーマはどうなるのかと思われた。まさか警察や検察の圧力で路線変更したのかとも思われたが、杞憂であった。


捜査機関が証拠を都合よく取捨選択し、不利な証拠を隠蔽してしまう日本の刑事司法の問題を取り上げた。証拠開示の問題は現実に日本の刑事司法制度の改革で主張されていることである。警察は自分達に不利な証拠を出そうとしない。証拠開示の強制化が必要である。


さらに新たな冤罪被害者が明らかになる。冤罪によって人生を滅茶苦茶にされた。最初から最後まで冤罪の話で一貫していた。自首するサイコな真犯人は『アンナチュラル』と重なるが、普通ではない異常者の話で終わらせない。


警察は自白や分かりやすい状況証拠に飛びつく。日本から冤罪がなくならない訳である。警察と検察の嫌らしさの現実味は『99.9-刑事専門弁護士』以上であった。冤罪 に対する警察の対応は、腐った肉を食べさせられた気分になる。


ドラマ序盤は和倉弁護士(川口春奈)がいない方が調査は捗りそうであったが、最終回は深刻な打撃である。良いストッパーになっていた。『イノセンス 冤罪弁護士』が『アンナチュラル』を連想させる要素に両方のドラマに登場した市川実日子の存在がある。有馬聡子(市川実日子)の調査能力は大きい。テレビ局に雇われているのに自由に調査できるのは恵まれている。



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