神奈川県警で飲酒会食後に新型コロナ感染

神奈川県警藤沢署員計9人が2021年1月4日に飲酒を伴う会食を行い、このうち4人が新型コロナウイルスに感染した。署員らは当初、会食したことを明かさず、体調不良を感じたのに勤務を続けた者もいたという。この隠蔽体質はデリヘル利用で濃厚接触者になったのに勤務を続けた青森県警巡査部長と重なる。

会食には警部以下の署員計9人が参加。午後6時から8時の1次会に7人、一部が入れ替わり8時から10時の2次会に5人が参加した。2次会に参加した2人の感染が10日と11日に判明。署幹部が署員に聞き取りをしたが、会食の事実を明かした者はいなかった。

外部から情報提供があり、13日に2度目の聞き取りをして会食が判明。同日、1次会と2次会に参加した40代男性警部補と、2次会に参加した30代男性巡査部長の感染が新たに判明した(「藤沢署員4人が感染 9人で飲酒、調査に事実明かさず」朝日新聞2021年1月14日)。

警察官の会食や宴会参加後の新型コロナウイルス感染が繰り返されている。兵庫県警神戸西警察署では居酒屋で歓迎会を開催し、新型コロナウイルス感染症の集団感染が起きた。埼玉県上尾警察署では地域課勤務の20代の男性巡査が同僚6人と会食後に新型コロナウイルスに感染した。警視庁尾久警察署では署長(60)が十数人の懇親会参加後に新型コロナウイルスに感染した。

自分がどのような立場でどのような仕事をしているか全く理解していない。行動自体に対して自覚が足りなすぎる。警察組織は昭和の宴会文化から脱却できていない。新型コロナウイルス以前の問題として、今は忘年会スルーやメシハラスメント(メシハラ)という言葉が普及している。21世紀に入っても、日本型組織は職員全員に昭和の思想や行動様式を求める傾向がある。組織が大きければ大きいほど古ければ古いほど、無関心勢力や抵抗勢力が変革主導者の足を引っ張る。

尾久警察署長が懇親会参加後にCOVID-19感染



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