兵庫県警や高知県警で女子トイレ盗撮容疑

兵庫県警や高知県警で警察官が警察署内の女子トイレを盗撮する事件が相次いで起きた。淡路島にある警察署の交通課の40代の巡査部長(41)が庁舎内のトイレで同僚の女性を盗撮したとして、県の迷惑防止条例違反と建造物侵入容疑がある。巡査部長は2020年8月下旬、勤務する警察署の女子トイレに侵入した。女子トイレの個室に入り、ドアの上から手を伸ばして隣の個室に入った女性職員にスマートフォンを向け、数秒間、動画を撮影した(「兵庫県警・警察署の女子トイレで「盗撮」 巡査部長を停職3ヵ月」ABCテレビ2020年10月8日)。

同僚が女子トイレから出る巡査部長を目撃したことから発覚した。巡査部長は「面識がある女性のふだんと違った姿を見たかった」「平成23年頃から前任の警察署や買い物先で数十回にわたって盗撮した」と話す。兵庫県警察本部は2020年10月7日、神戸地方検察庁洲本支部に書類送検し、停職3か月の懲戒処分にした。巡査部長は同日、依願退職した(「同僚女性盗撮疑い警察官書類送検」NHK 2020年10月7日)。

高知県警南国署地域課の巡査部長(56)=高知市葛島1丁目=は盗撮目的で女子トイレに侵入したとして、窃盗、建造物侵入の両罪と、県迷惑防止条例違反(盗撮)に問われている。

巡査部長は2020年7月上旬、高知県南国市の南国署内で換気扇の蓋(時価1500円相当)を盗み、その蓋に小型カメラを取り付けた。その蓋を女子トイレ個室の天井部にある換気扇のものと交換し、同月21日から9月2日まで29回の盗撮を重ねたとされる(「盗んだ換気扇の蓋にカメラ設置して交換…警官、署内女子トイレで盗撮29回」読売新聞2020年9月24日)。

また、巡査部長は9月1日午前9時から2日正午頃に女子トイレに侵入した容疑がある。2日正午過ぎ、トイレに入った同署の女性職員が個室の高窓に置かれていたペン型のカメラを発見、盗撮だと騒ぎとなった(「警察署女子トイレ侵入疑いで56歳の巡査部長逮捕」日刊スポーツ2020年9月3日)。

巡査部長が「業者の人のペンじゃないか」と言って持ち去ろうとしたため、不審に思った署員が事情を聴いたところ、盗撮目的で置いたと説明したという(湯川うらら「盗撮目的で警察のトイレ侵入容疑、巡査部長を逮捕 高知」朝日新聞2020年9月3日)。

高知県警は3日に巡査部長を建造物侵入容疑で逮捕した(「署の女子トイレにカメラ 侵入容疑で巡査部長逮捕―高知県警」時事通信2020年9月3日)。「盗撮するために入った。これまでにも署内でやったことがある」と供述し、容疑を認めている(「南国署員が盗撮目的で署内の女子トイレ侵入 容疑で逮捕」高知新聞2020年9月3日)。地検は9月23日、巡査部長を窃盗、建造物侵入の両罪と、県迷惑防止条例違反(盗撮)で起訴した。巡査部長は10月7日付で停職6か月の懲戒処分になった。巡査部長は同日依願退職した(「警察女子トイレの換気扇にペン形カメラ、29回盗撮の警官に停職処分」読売新聞2020年10月8日)。

盗撮は伝統的な警察不祥事の類型である。埼玉県警公安2課課長補佐の男性警部は県警の備品のビデオカメラを使って水泳大会で女子高生を盗撮していた(「埼玉県警 警部が水泳大会を無断撮影 勤務中、ビデオカメラで 埼玉県警」時事通信2010年8月3日)。近時の問題は警察不祥事に手が込んでいることである。よほど職務が暇なのか。新潟県警では巡査部長が特殊レンズを使用して女子大生の部屋をのぞいた。



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