埼玉県警川越署で警察車両を無免許運転

埼玉県警川越署刑事課の女性巡査(22)は2019年4月26日、無免許で警察車両を運転したとして道交法違反(無免許運転)の疑いで、さいたま地検に書類送検された。巡査は停職6月の懲戒処分とされ、同日付で依願退職した。


書類送検容疑は、1月10日から15日まで、川越市内などで4回にわたり、無免許で警察車両を運転した疑い。容疑を認め、「免許を持っていないと言えば、刑事を降ろされると思った」と供述しているという。


巡査は2018年11月頃から2019年1月16日まで十数回にわたり、無免許で警察車両を運転していた。同日、川越署の駐車場で警察車両が当て逃げされる事故が発生。この車を駐車したのが巡査だと判明し、運転免許証を確認したところ、普通自動二輪の免許しか持っていなかった。


県警は警察官の運転免許証の所持について、4月と10月に自己申告に基づいて確認を取ることになっている。巡査は二輪車の免許しか持っていないにもかかわらず、自己申告書に普通免許や中型免許を持っていると虚偽の記載をしていた(「無免許でパトカー運転か=警察官を聴取―埼玉県警」時事通信2019年1月24日)。


自己申告だけで済ませていることが問題である。市民には何度も免許証の提示を要求するにもかかわらず、身内は自己申告で済ませることはアンフェアである。実物を何故、確認しなかったのか。民間企業では免許証のコピー提出が行われている。不祥事を起こした警察官の名前は公表されていない。外部監視の目が届かず、再発抑制が脆弱な環境と言える。警察官の犯罪や規律違反は通常よりも厳罰化すべきである。


警察不祥事は怒りや疑念を呼び覚ます。市民の憤り、恐怖と不安は想像を絶する。警察の対応は不信を育てる肥沃な土壌である。情報公開なしの警察改革はナンセンスの上にナンセンスを積み重ねるものでしかない。


巡査は2015年4月に埼玉県警の警察官になり、2016年1月から川越署に勤務していた。2016年11月頃、免許を取得するために自動車教習所に通ったものの、9時間の講習を受けただけだった。「面倒くさくて通わなくなった」と供述しているという(「川越署刑事課の女性巡査、警察車両を無免許運転した疑いで書類送検 県警が処分、署の駐車場で当て逃げも」埼玉新聞2019年4月27日)。


巡査は2019年4月時点で22歳であり、2015年時点では18歳となる。埼玉県警では草加署巡査が死体検案名目で遺族から金をだまし取った。この巡査も22歳である。和歌山県警巡査は女性のスカートを盗撮し、盗撮を注意した人に怪我を負わせて傷害容疑で逮捕された。この和歌山県警巡査も22歳である。


草加署巡査は2015年4月に警察官となり、16年1月から草加署に勤務し、2018年3月から強行犯係を担当していた(「草加署巡査を逮捕、病死男性の娘から82万円詐取容疑 以前通報で駆け付けた際、男性に多額の預金あると知る」埼玉新聞2018年10月20日)。2015年に警察官になり、2018年で22歳となると高卒だろうか。


このような事件があると、大卒は意味のある資格であると感じる。大学はレジャーランドと言われているが、逆に自由であるために最低限の自律心がなければ卒業できない。ここは高校までの学校とは大きく異なるところである。ゲームにはまって授業に出なくなれば単位がとれず、卒業できない。大学で単位を取得するだけの能力があれば、自動車教習所を「面倒くさくて通わなくなった」とはならないだろう。



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