兵庫県警巡査長が駐在所の外壁を焦がす

兵庫県豊岡市の九日市駐在所で男性巡査長(27)が2020年10月1日、外壁を焦げさした。巡査長は駐在所の裏庭で薫製を作り、使い終えた木炭を外壁近くに置き、外出した。巡査長は午後6時20分頃、「外壁が焦げて熱を持っている」と110番した。消防隊員が消し止めた(「駐在所でぼや 非番で燻製作り、木炭で外壁焦げる」神戸新聞2020年10月2日)。

火事の警察不祥事ではもっと恐ろしい事件が起きている。警察官が元交際相手にストーカーし、そのアパートを放火した。神奈川県警南署警備課の巡査部長(40)=横浜市緑区長津田みなみ台=は2020年3月3日、元交際相手の女性が住む横浜市内のアパートのごみ置き場に侵入。ごみに火をつけ、カセットガスボンベに引火させて爆発させた。巡査部長は警察の運転免許情報を調べることができるシステムを通じ、転居していた女性の住所を把握した。

巡査部長は2014年頃、既婚者であるにもかかわらず、独身と偽って女性と交際を開始。偽名を使い職業も警備員と説明していた。巡査部長は不倫になる(「元不倫相手の女性宅敷地に放火 神奈川県警巡査部長を逮捕」産経新聞2019年7月18日)。

女性は2018年末頃、別れ話を切り出し、2019年3月上旬に関係清算のため横浜市内のアパートから転居した。巡査部長は女性の運転免許のデータから現住所を不正に入手。3月下旬から4月上旬にかけ、女性宅のドアノブに接着剤を注入し、物を送りつけるなどのストーカー行為を繰り返した。

4月上旬、女性は「元交際相手からストーカー行為を受けている」と相談。同月中旬、県公安委員会が巡査部長に対し、ストーカー規制法に基づき、つきまとい行為などを止めるよう禁止命令を出した。その後の県警の捜査で、巡査部長が放火などを行った疑いが浮上。7月18日午前7時頃、出勤する巡査部長を任意同行した。巡査部長は7月18日に逮捕された。巡査部長は容疑を認めた上で「彼女に対してうらみがあった」などと供述しているという。

横浜地検は2019年8月7日、建造物等以外放火罪などで起訴した。神奈川県警は同日、懲戒免職処分にした(「ストーカー、放火…神奈川県警が男性巡査部長を懲戒免職」産経新聞2019年8月7日)。

横浜地裁(中川卓久裁判官)は9月25日、初公判を開いた。検察側は懲役1年を求刑した。検察側は冒頭陳述で、元巡査部長が名前や職業、既婚であることを偽って女性と交際し、別れを切り出されると、「末期の胃がんで余命半年」と嘘をついたとする女性の供述調書も読み上げた(「既婚の元警官、女性に交際解消され「逆恨み」…放火で懲役1年求刑」読売新聞2019年9月26日)。不祥事警察官は虚栄心が人一倍大きく根っからの嘘つきである。

横浜地裁は2019年10月18日、懲役1年、執行猶予3年(求刑・1年)を言い渡した。中川卓久裁判官は判決理由で「女性との復縁がかなわず、驚かせる目的で及んだ犯行で、悪質な嫌がらせ。警察官の立場にありながら身勝手で、強く非難されなければならない」と指摘した(国本愛「ごみ置き場放火 元巡査部長有罪 地裁判決/神奈川」毎日新聞2019年10月19日)。

警察官と付き合うことは危険である。不祥事警察官は警察の権限を悪用して個人情報を取得する。埼玉県警岩槻署の男性警部補は2010年2月から2014年6月にかけ、「捜査に必要」と偽り、知人女性の個人情報を照会するための書類を携帯電話会社などに提出した。公用端末での不正照会を含め、計10人66件の個人情報を不正取得した。

続警察不祥事



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