【警察不祥事】G20大阪サミット警備の警察官が拳銃置き忘れ

G20大阪サミット警備のため島根県警から派遣されていた20代の男性巡査が、大阪(伊丹)空港の関連施設のトイレに拳銃を置き忘れた。巡査は2019年6月28日午後1時35分頃、大阪府池田市の伊丹空港に隣接する空港関連施設で、トイレの個室を使った際、実弾が入った拳銃や手錠を取り付けたベルトを外して棚に置き、そのままトイレから出た(「サミット警備の警察官がトイレに拳銃置き忘れ」産経新聞2019年6月28日)。重いものを外して全く違和感を抱かなかったのか。過剰警備が逆に問題を生み出しているのではないか。


和歌山県警では警備部機動隊の20代の男性巡査が2018年9月14日、和歌山市内を走行中の警察車両から実弾入りの自動式拳銃1丁を路上に落とした。安倍晋三首相らが移動する際の車列を警備中であった。制服警官ならば拳銃には紐が付いており、落とすことは考えにくい。落としたのは私服警官だろう。


和歌山県警の檜垣重臣本部長は2018年9月25日、9月定例県議会の経済警察委員会で警察官が拳銃を紛失したことや県警察学校に入校中の巡査が大阪府警に逮捕されたことを陳謝した。拳銃の落下を防ぐつりひもの装着はこれまで私服の警察官に限り、自己の判断に委ねられていたが制服、私服に関係なくつりひもの装着を徹底するよう指示したという(「安倍総理を警護中に拳銃紛失… 盗撮を指摘され殴る… 和歌山県警本部長が9月定例県議会で陳謝/和歌山」テレビ和歌山2018年9月25日)。


拳銃を発見した市内の自営業の男性は朝日新聞の取材で「管理をしっかりしてほしい」と憤った(「拾った拳銃、おもちゃかと 警官に渡すと「あ、これや」」朝日新聞2018年9月18日)。警察は拾った方にお礼は言ったのだろうか。変な疑いをかけるなど失礼な態度をとっていないだろうか。


警察不祥事では問題そのものに加え、隠蔽体質や発表の遅れが問題になる。熊谷6人殺害国賠訴訟は埼玉県警が情報を周辺住民に提供しなかったことで妻と娘2人が犠牲になったとして、埼玉県に約6400万円の損害賠償を求めた訴訟である。和歌山県警巡査の拳銃紛失でも情報公開が遅れた。


和歌山県警は翌15日午前2時半に記者発表し、公表の遅れを認めて謝罪した(「首相車列警備で拳銃落とす 和歌山県警、公表遅れ認め謝罪」共同通信2018年9月15日)。警察の発想は悪意のある人が拾う可能性を考えて情報公開を伏せていたとなるが、住民の立場では尚更、住民に注意を呼びかけるべきである。公務員の常識は民間の非常識である。近くで金物屋を営む男性は朝にニュースを見るまで、状況を知らなかった。「恐ろしい。知らせるのが遅すぎだ」と憤る(「「まさか拳銃とは」住民驚き 和歌山県警発表は6時間後」産経WEST 2018年9月15日)。


大阪府警の第2機動隊に所属する20代巡査は2018年12月15日、実弾入りの拳銃をコンビニのトイレの個室に置き忘れた。大阪市北区の在大阪・神戸米国総領事館で警備をしていたが、午前7時10分頃にトイレ休憩のため、近くのコンビニに入店。その際、実弾5発入りの拳銃や手錠の入ったベルトを外し、個室のフックに掛けたままトイレを出た。


新聞報道の見出しは「今度は拳銃置き忘れ」となっている(「今度は拳銃置き忘れ 大阪府警警官がコンビニ・トイレに 店員届け出」毎日新聞2018年12月15日)。警察不祥事が多過ぎて、何に対する「今度は」なのか一つに決められない。



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