京アニ放火犠牲者の腕時計を警察が紛失
京都市伏見区の京都アニメーション第1スタジオで35人が死亡した放火殺人事件で、京都府警が、犠牲者が亡くなった際に身につけていた腕時計を紛失していた。紛失は7月下旬に発覚したが、報道は8月16日になってからである(「京アニ放火、犠牲者の腕時計を警察が紛失 遺族に謝罪」朝日新聞2019年8月16日)。
遺留品を点検した段階では、腕時計を身につけていたことを確認していたが、司法解剖後、遺体を家族のもとに返す際に、腕時計がなくなっていることに気づいたという。府警では通常、遺留品は撮影した上で記録のリストをつくり、持ち主毎に分けて保管している。今回、捜査本部を設置した警察学校(京都市伏見区)などに遺体を運び、司法解剖や、身元を特定するためのDNA型鑑定を順次進めていく中で、紛失したとみられる。
京都府警の警察学校では2019年6月に腕時計盗難事件が起きた。この容疑者は京都府警の巡査で、この巡査は大麻所持容疑で現行犯逮捕された。遺品の腕時計紛失は埼玉県警でも起きている。埼玉県警では腕時計の記載があった押収品目録の交付書を遺族から回収して破棄する証拠隠滅をしており、悪質である。