栃木県警巡査部長が検視で腕時計を盗む

栃木県警宇都宮中央署刑事1課巡査部長(35)=宇都宮市御幸本町=が2019年9月19日、病死した男性の検視に駆け付けた際、その場にあった男性の腕時計を盗んだとして逮捕された。逮捕容疑は、2019年8月16日午前10時から午後0時40分頃の間、宇都宮市馬場通りのマンションで病死した住人男性=当時(43)=の遺体検視のために現場を訪れた際、室内にあった男性所有の300万円相当の海外製腕時計を盗んだとされる。


巡査部長は同署で遺体検視などを担当、当日は計8人で現場に向かった。巡査部長は犯行後、他県の古物買い取り業者に持ち込み、数百万円で売却したという。不審に思った業者が現地の県警へ「栃木県警の警察官を名乗る人物が時計の買い取りを申し込んできた」と通報して発覚した(「病死遺体検視中に300万円の腕時計盗む 栃木県警の巡査部長逮捕」産経新聞2019年9月19日)。


他の現場に臨場した際も窃盗を繰り返してそうである。警察外の機関が捜査しなければ公正ではない。警察組織は緊張感の欠如を許容し、慢心や腐敗を温存する害悪と化している。権力に依存していく不祥事警察官、正義の名の下で悪を可能にする不祥事警察官。もはや人間と呼ぶことも悲しくなるような存在である。


警察官が職務で犯罪を行う警察不祥事が目に付く。埼玉県警草加署巡査は死体検案名目で遺族から現金82万円をだまし取った。埼玉県警川越署巡査も遺族に遺体の防腐処置費用として現金50万円をだまし取ろうとした。


腕時計は警察不祥事で良く登場するアイテムである。埼玉県警では死亡小学生の遺品の腕時計を紛失する事件が起きた(「埼玉県警 証拠品の10歳男児“遺品”紛失」日本テレビ2019年2月17日)。大麻を所持していた京都府警警察学校初任科生の巡査は警察学校で同期の腕時計を盗んだとされる。京都府警は京アニ放火犠牲者の腕時計を紛失している。



新着記事


林田 力 公式Twitter


TOP