徳島県警の捜査文書が国道に散乱

徳島県警は2021年5月21日、県警の警察官だった70歳代男性が所持していた捜査関連などの文書が道路上に散乱したと発表した。個人情報が記載された起訴状などが含まれていた(「「道路に紙が散乱している」…回収してみたら県警OBが処分した捜査文書」読売新聞2021年5月23日)。宴会や会食制限のルールを守らず、新型コロナウイルスに感染した警察官も出た。

香川県さぬき市の国道11号で20日午後5時30分頃に通行人から「道路に紙が散乱している」と香川県警に通報があった。同県警が回収すると、名前や住所が記載された起訴状の写しや、徳島県警の職員、徳島県の防犯団体などの名簿類の写しなど約100点があったという。香川県警に通報されたことが良かった。徳島県警への通報では隠蔽された可能性がある。

徳島県警では2007年、内部文書の持ち出しを禁止する規定を作っていたが、自分達はルールを守らないのが公務員である。宴会や会食制限のルールを守らず、新型コロナウイルスに感染した警察官も出た。

千葉県警我孫子署の男性巡査部長(49)は約30年にわたり事件の捜査資料や証拠品など6251点を自宅などに隠し持っていたとして、2021年4月16日に停職3カ月の懲戒処分を受けた(「30年間に捜査資料6251点を自宅などに持ち帰る 千葉県警の巡査部長を停職3か月の処分」チバテレ2021年4月19日)。公用文書毀棄(きき)と証拠隠滅の容疑で千葉地検に書類送検された。巡査部長は同日、依願退職。


上司の刑事課長が2020年3月16日に担当していた事件の捜査資料について質問した際、巡査部長が不自然な回答をしたため、署内を調べたところ、倉庫から捜査資料の入った複数の段ボール箱が見つかった。その後、巡査部長の自宅や貸倉庫などから、1991年6月頃から20年3月17日に担当した事件の捜査資料など6251点が、数十箱の段ボール箱に入った状態で見つかった。窃盗事件の証拠の自動車のナンバープレートや鍵なども含まれていた。


このうち51点については実際に捜査に支障が出て5件の事件が未解決のまま公訴時効を迎えた。県警幹部が事件の被害者や関係者に謝罪したという。捜査資料などを自宅に持ち帰る際は上司の許可が必要だが、巡査部長は無断で持ち帰っていたという(長沼辰哉「捜査資料6251点、自宅などに隠し持つ 巡査部長を懲戒処分」毎日新聞2021年4月16日)。


埼玉県警でも警部が証拠品の覚醒剤などを自宅で所持していたとして、覚醒剤取締法違反などの容疑で2021年3月に書類送検された。埼玉県警熊谷警察署は熊谷小4死亡ひき逃げ事件の遺品の腕時計を紛失した。

福島県警若松警察署でも証拠品がゴミ箱に廃棄された。会津若松警察署に勤務する53歳の男性警部補と38歳の男性巡査長に2020年3月に福島県会津若松市で発生した当て逃げ事件をめぐり、現場で押収したバンパーなどの証拠品を警察署内のゴミ箱に捨て証拠を隠滅した疑いがある。男性警部補が男性巡査長に指示してゴミ袋に捨てさせたという。


「その理由は警察官として考えられないものだった」(「「捜査をするのが面倒だった」事件証拠品を捨てた警察官を書類送検<福島県・会津若松警察署>」福島テレビ2020年6月26日)。男性警部補は「捜査するのは面倒だった」と話す。検察は2020年7月21日、会津若松簡易裁判所に略式命令を請求した。


警察は6月に男性警部補を戒告処分、男性巡査長を本部長注意とした(「警察官2人を略式起訴 「捜査するのが面倒」事件の証拠品を勝手に捨て書類送検 <福島県>」福島テレビ2020年7月22日)。証拠隠滅に対する処分が甘い。懲戒免職が当然だろう。これでは、いくらでも証拠隠滅が続くだろう。


埼玉県警でも証拠品の紛失が起き、警部補が隠蔽工作をした。埼玉県警の警部補は定年退職してしまったが、福島県警程度の調べをすれば、同じような動機が明らかになったかもしれない。

埼玉県警の警察官が覚醒剤を自宅で所持



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